day by day

癒さぬ傷口が 栄光への入口

2021年1月期ドラマその他

2021-03-31 | テレビ。
2021年1月期ドラマ、結局各話レビューできたのは知ってるワイフだけになってしまいました(天国と地獄、俺の家の話も途中ばっつり抜けたし)。
なんですが、新しいドラマが始まる前にこの期で見てた他のドラマについてもちょっと触れておこうかな。

『監察医 朝顔』《月21》


まずは1月期というか開始は2020年10月期で、月9にしては珍しく半年(2クール)で放送された『監察医朝顔』
これはいわば「シーズン2」ですが「シーズン1」にあたる2019年7月期の作品も見ていました。
もともと法医学ものは好きなので楽しんで見ていたのですが、ひとの「日常」をとても優しくさりげなく、どこにでもあるけどかけがえのないものとして描いていて好感の持てる作品でした。

以下、シーズン2が始まるにあたってのイントロダクションを引用します。
 2019年夏クールに放送された『監察医 朝顔』(第1シーズン)は、主人公の法医学者・万木朝顔(まき・あさがお/上野樹里)と、彼女の父でベテラン刑事の万木平(まき・たいら/時任三郎)が、さまざまな事件と遺体に向かい合い、かたや解剖、かたや捜査で遺体の謎を解き明かし、遺体から見つけ出された“生きた証”が、生きている人たちの心まで救っていくさまをハートフルにつづりました。と同時に、母が東日本大震災で被災し、今なお行方が分からないという、癒えることのない悲しみを抱えている朝顔が、心の穴を少しでも埋めるかのように父と肩を寄せ合って笑顔と涙を繰り返し、恋人で刑事の桑原真也(くわはら・しんや/風間俊介)との結婚、娘のつぐみ(加藤柚凪)の誕生を経て、家族とともに少しずつ悲しみを乗り越えていく姿を細やかに紡ぎ上げるヒューマンドラマです。

 『監察医 朝顔』(第1シーズン)は、視聴率では2019年夏クール放送の連続ドラマにおいてトップを獲得し、月9ドラマとしては2年ぶりに全話2桁を達成。放送終了後には続編を望む声を含めて1000件近くも視聴者から称賛の声が寄せられるなど、まさに日本中から愛された万木家という家族が、今秋より『監察医 朝顔』(第2シーズン)として帰ってきます。


 『監察医 朝顔』(第2シーズン)は、第1シーズンラストの翌年春を舞台に幕を開けます。あの頃と変わらない日常を過ごす朝顔たち万木家ですが、あることがきっかけで朝顔は平の代わりに東北へ母の遺体と“生きた証”を探しに行くことになり……。

 『監察医 朝顔』(第2シーズン)では、前作同様、各話でさまざまな事件と遺体を扱いながら、全話を通して、東日本大震災と母の死に朝顔がより深く向き合っていくことなります。さらに父娘と、その家族のかけがえのない日々を2クール放送だからこそできる丁寧さで四季の移ろいとともに、あふれるほど情感豊かに描き切り、人は必ず亡くなるからこそ今という瞬間がどれだけ生きる意味と喜びに満ちているかということを力強く描いていきます。



「監察医朝顔」というタイトル通り、これは主人公の万木朝顔が駆け出しの監察医として様々なご遺体と対面してどうやってその最期を迎えたのかを問いかけるという1話完結の話で構成されているのですが、それとは別の大きな筋として東日本大震災によって母を失った朝顔(妻を失った父、娘を失った祖父)がそれとどう向き合っているのかという物語でもあります。
シーズン1の初めごろには、母を津波で失ったことがトラウマとなって、祖父の家の最寄り駅に着いても電車から降りることすら出来なかった朝顔。
朝顔の苦しみをしっかりと分け合おうとしてくれる彼氏(シーズン1の途中で結婚し、夫となる)の桑原の存在や幼い娘、父や祖父の存在、そして日々向き合っている無念にも命を終えた人びとへ馳せる思い──そういったものが少しずつ朝顔の心を溶かしていって、最後には家族みんなであの駅に降り立ち、もう高い堤防や水門が出来ているかつての海辺を散歩することも出来るようになってシーズン1は終わっていました。

新たに始まったシーズン2では桑原くんの家族も登場したり、高齢の祖父が病に倒れたり、父がアルツハイマー型認知症を発症したり、桑原くんがあらぬ疑いをかけられてそれは晴れたものの上層部の不興をかったのか地方に左遷されて単身赴任になったりとなかなかの波乱万丈ではありましたが、この家族や遺体となって朝顔たちのもとへ運ばれてきた人びとに対する温かい眼差しは一貫していたと思います。
最終回を迎えた時、正直言って半年も見ていた気がしませんでした。ずっと見てられるなこれ。

シーズン1ではベテラン刑事として溌剌と働いていた父・平が、妻(朝顔の母)・里子の痕跡(遺体でも遺品でもなんでもいいからとにかく見つけたかった)を探すために定年を待たずに警察を退職し、祖父の入院と入れ替わりで祖父の家でひとりで暮らすようになってから認知症を発症。
もちろんそれが直接の原因ではなくもともと前段階にはあったのかもしれないけど、刑事として働いて家に帰れば幼稚園児の孫と遊んでという賑やかな毎日から突然人と会うことも会話することも少ない(もともと寡黙なタイプだったし)静かな生活になって発症を早めてしまったとかいうこともあるのかもしれない。
そういうことも淡々と、それでも優しく描き出していく。
生きていれば人には色んな波風があって、年月とともに得るもの失うものも多くあって、そんな誰でも感じたことがあるだろう過ぎてゆく時間の残酷さや優しさをとても丹念に描いた作品だったと思います。

ついに見つかった母の遺体の一部。
必要ないと挙げていなかったけれど色んなことを忘れていってしまう父のために挙げた結婚式。
この世から旅立ってゆく祖父。
新しい命。
笑って泣いて、みんなでご飯を作って食べて。
そうやって人生って続いていくんだなとしみじみ思わせるやさしい作品でした。



原作の漫画では主人公が母を亡くしたのは阪神・淡路大震災ということだったそうなんだけど、これをあえて東日本大震災に置き換えたり諸々の変更は加えられているそうなので、原作未読の人はこれは別物のオリジナルドラマだと思って見た方がいいんでしょうね。私もそうしたんだけど。

あと桑原くん(風間俊介)がそれはもう理想の夫オブザイヤー。
ちょい何年か前まで、ドラマに風間俊介が出てくるだけで悪い奴とか嫌な奴だと怪しまれていたというのに。桑原くんが理想の夫すぎて、同期間に放映していた剣崎元春(知ってるワイフ)のダメ夫っぷりがもう際立つ際立つ。困りますね。同じ局のドラマでこんなに差をつけられちゃ(イチャモン)。

テレ朝じゃあるまいしそういうわけにもいかないかもしれないけど、シリーズ化してこの家族のこれからも見ていきたくなります。また続編があったらいいな。


『青のSP-学校内警察・島田隆平-』《火21》


ちょいちょい荒唐無稽な感じのものをぶっこんで来がちなカンテレ枠。
もともと私は学園ものはちょっと苦手で、なんでしょうね、学校特有の閉塞感とその中で陰湿に起こる嫌な出来事とそれに翻弄される小生意気な生徒たちを見るのがしんどいんだと思うのですが。
学校の中で起こる嫌な出来事の中には、それは警察に渡すべき事案じゃないか、と思わずにはいられないものも多々あると常から思っているせいだろうけどこの話は学校内に警察を常駐させるという設定で、しかもその警察官が藤原竜也だというのでもしかしたらスッキリさせてくれるかもと思い見てみました。
以下、イントロダクションを引用します。
「警察官×学園エンターテインメント」
異色のコラボ作品が誕生!
過激で毒舌!そして冷静沈着なスクールポリスが、痛快に“悪”を成敗する!

学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行う「学校内警察(スクールポリス」制度。
この制度が試験導入されることとなった赤嶺中学校に、主人公・嶋田隆平は自ら志願して配属される。
表向きは何の変哲もない公立校に見える赤嶺中学だが、スクールポリス・嶋田の登場によって、SNS、薬物、盗撮、さらにはマタハラやセクハラなど、様々なトラブルがあぶり出されていくことに…。
法に触れれば、教師であろうが生徒であろうが容赦無く逮捕!?
常に冷静で毒舌な嶋田が、校内にはびこる“悪”を痛快に成敗する!

警視庁捜査一課の敏腕刑事だった嶋田は、なぜスクールポリスを志願したのか?

「確かめたかったからだ、この学校の生徒に守る価値があるのか…」

その言葉の意味が明らかになるとき、嶋田の目的、そして赤嶺中学が抱える本当の闇が明らかになる!


結論から言うと、期待した方向とは全然違ったけどまあ面白かったです。
生徒の中にもまあまあ問題はあるんだけどこの中学、問題があるのは職員室の方でした。
生徒のあれこれを追及しているようでいて結局犯罪だったり犯罪スレスレだったりする先生の悪事を暴いていくのが序盤の展開だった感じ。
話の中心は、捜査一課の敏腕(?)刑事だった嶋田がなぜスクールポリスに志願してきたかという話だったんだけど、それは完全に私情に駆られたものだったわけですね。
事故死した恋人の死因に不信感を持って個人的に調べているうち勤務先であったこの学校で何かがあった…という。
ほんでまた藤原竜也だから(だから?)やることがムチャクチャです。
そういうムチャクチャなところがいっそ笑って見られてよかったです。
あと、嶋田は生徒たちに嫌われるようなことしかしてないのに(笑)、なにげに生徒たちに「スクポリ」とか呼ばれて変に親しまれてるのが可愛いかったです。
先生側の代表の浅村(真木よう子)がこれまた絵に描いたような理想論をがんがん振り回してくる先生でまあまあしんどかったんですがまあいいです。
それより癒しは嶋田と三枝(山田裕貴)のシーンですね!!!!(クソデカ声)
これ、痛快なドラマを目指していたらしいんだけど、その分胸糞な展開も多いので三枝が出てきて嶋田にいじられる場面を毎回心待ちにしていました。ああ、癒される…。

あ、そういえば「朝顔」にも三枝がちょろっと出てきた時あったんですよね!ヒューヒュー!!

…と、なんとなくこのドラマが伝えたかったことを全く受け取っていない気もするんですが藤原竜也と山田裕貴のおかげで楽しんで見ることはできました。現場からは以上です。


あと今期は
月曜:バイプレイヤーズ(関西では月曜なんですわ…)
水曜:相棒
水曜:ゲキカラドウ
土曜:レッドアイズ
土曜:書けないッ!?
日曜:君と世界が終わる日に
あたりを見ていたんですが最終回まで見れてないものもあり、コメントは控えることにします。

4月期は丸ちゃんが出るので普段みないラブコメ枠(水22)も見ますね…。あと土曜深夜オシドラサタデー枠は横山さんが連続ドラマ初主演です。楽しみ。
他にも面白そうなドラマがもりもりありますんで、野球とおりあいつけながら楽しみたいと思います。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『俺の家の話』《金22》-最終話 | TOP | 僕らがいる意味は奪えない »
最新の画像もっと見る

post a comment