【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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【宮台真司氏×武田隆氏対談】(中編) 恋愛もフェイスブックも、“飛び越え”なければつまらない

2012年07月04日 | マーケティング話
昨日の「ダイヤモンド社 書籍オンライン」、エイベック研究所社長の武田さんが、宮台真司と対談するシリーズ。
待望の中編

武田さんのこの本は、ソーシャルシフトの時代に生きるマーケターにとって必読。



私がどのこうのコメントするより、5ページの記事を隈なく読んで頂いたほうがいい。
(今日は調子悪いし・・・)

それでも、カルチュラルな私としては、ポイントとなる発言だけは抜粋しておきたい。
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■「気づき」によって、心の情報処理システムが変わる

宮台:基本的に、均質なコミュニティの中にいるかぎり、人の心理システムは変わりません。人は自分の中に、簡単には変えられず、しかも自分では意識できないフレームを持ちます。スクリプトとかストーリーとか神経言語プログラムと呼ばれるものです。それを通してすべての物事を認識しています。

宮台:同じカテゴリの人間だけでコミュニケーションしているかぎり、そのフレームを上書きするフレームができあがる可能性は薄いです。ある種のノイズ撹乱要因が必要なのです。たとえば、突然に思いがけないことを発言する人が出てくると、認識のホメオスタシス(恒常性)が崩れますが、従来のフレームでは気づけなかったことに気づくチャンスになります。

■夜這いのような強制的マッチングシステムが消えて恋愛が市場化されると…

宮台:そうです。それを起こすには、アーキテクト(設計者)が、オンラインコミュニティに、混ざるアーキテクチャを作り込まねばなりません。それだけでは足りず、「混ざることに意味がある」という理念をアーキテクト自身が発信し、それを受けとった人が「そうだ、多少強制されてもかまわない!」と自発的にならねばなりません。そうでないと、混ざる前に出ていってオシマイです。

■快・不快の感覚が平板になっている若者たち

宮台:そのとおり。快・不快を基準にした摩擦係数の低いコミュニケーションを続けていると、コミュニケーションだけでなく、その背景にある快・不快の構造自体が非常に平板になってしまうんです。

■マーケット・インだけのナンパはレベルが低い

宮台:やりたいことしかやらない、というコミュニケーションにはもうひとつ問題があります。僕は80年代にマーケットリサーチの会社の取締役をやっていて、その当時から「顧客のニーズに応じてはいけない」と言っていました。それは、顧客は自分が本当にやりたいことがわかっていない存在だからです。

■「君たちは間違っている」と顧客の認知構造を変えたジョブズ

宮台:アップル社の“Think different.” というメッセージも同じです。あれは「違った考え方をしよう」と直訳してもいいのですが、正しく意訳すると「君たちは間違っている」ですよ。

「君たちはストレージがどうのCPU速度がどうのと言っているけれど、そんなのクソじゃない?」と。「えっ、俺たち、間違っていたの?」と揺らいだところに、「これどうだい? この魅力はスペックじゃないだろ?」と商品を見せる。

 相手の欲望をわざと無視したり否定することで、先に述べた概念的なフレームを変えることができるんです。だから、Macは信者が増えるし、エバンジェリスト(布教者)も増える。これって、動揺が生み出す変性意識を用いた洗脳の技術なんですね。

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そういえば、宮台氏はだいぶ前(80年代?)多変量解析をやられてた人だったんだなと思いだした(笑)。


(こちらを読めばわかるはず)

宮台氏より少し年少の私だが、自分の過去を体験を鑑みると、冷や汗モンのこともあったが・・・。



「終わりなき日常」をどう生きるか?
それは私にも突きつけられた課題だが、今回の記事を読んで得たヒントは少なくはない。
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