【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

トレンド分析ML251の文化マーケティング関連Blogです。ML251の主業務はトレンド分析をコアにしたデスクリサーチ。

“ディーバ”の条件を備えた伊藤由奈

2007年02月11日 | 女性アーティストブランド価値評価・構造
 日曜の昼下がり、今、J-WAVEの「TOKIO HOT 100」を聴いているんですが、ちょうど、1st Album『HEART』をリリースした伊藤由奈がゲストに登場しました。

 クリス・ペプラーおっさんとの会話、悪かないですね。

 ということで、今日は伊藤由奈です。

 2005年にデビューされたこの方、きっかけは映画『NANA』のオーディションでしたが、デビュー後は実力派として頭角を表してきました。

 認知度は10代で最も高く、20代、30代、40代の順で低くなっていきますが、好感度は10代で最も低い。好感度が高いのは40歳以上、そう、私のようなオッサン・オバサマたちの好感度が高い(わたしゃ、ファンではありませんよ)。若者ほどよく知ってるけど、年配者ほど好き、という認知・好感度のパターンであります。

 まぁ、「理想ターゲット」を若年層に設定したまま、中高年層への認知度を高めれば、CDセールスも上がる筈、何せ、10代はアルバム買わないもんね、なんて当たり前のこと言うつもりはありません(言っちゃってますけど)。好きにして下さい。

 そんなセールスのことより、ブランド論で語るのが私のスタンスですから。

■アーティスト・伊藤由奈の「価値構造」

 「好感度」を高めている最大の要素は、「声質」(基本価値)
 「魅力度」を高めている最大の要素は、「歌唱力」でも「声質」でもなく、ルックス(感覚価値)。

 わかります?

 CD購入のキードライバーも、「基本価値」より「感覚価値」なんですよね、彼女の場合。

■ブランド価値評価

 「基本価値」では言うことなし。「歌唱力」が特に高いのはわかりますよね。

 しかし、 

 マライア・キャリーに憧れ、本物のディーバを志向する彼女の場合、
 最も大切なのは「感覚価値」なんですけど(「基本価値」の高さは前提条件)、
 これも申し分なし。
 特に「セクシーさ」への評価が高い。

 「歌唱力」「声質」など「基本価値」の高さを前提としながら、
 セクシーさ、ルックス・ファッションセンスの価値を高める。

 これが“ディーバ”の条件です。
 宇多田ヒカル、MISIAが満たしていないこの条件を満たしているのが伊藤由奈なんですね、実は。

 「観念価値」はもっと高スコアが欲しいところですけど、大丈夫じゃないっすか(^_^;)。
**************************************************************************
お読み頂き有難うございます。
(↓)クリックの程、宜しくお願い申し上げます。


最新の画像もっと見る