【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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橋本治 金言集 『ナインティーズ』 読書メモ (コメントなし) <第2回>

2012年06月16日 | マーケティング話
<第1回>より続く。

■アイデンティティ(1)

説明には、大きく分けて四つの要素がある。Aは“説明する者”、Bは“説明される対象物”、Cは“その説明を聞かされる相手”、そしてDが「どういう風になれば説明が理解されたことになるのか」という、その“了解に関するレベル”-メンドクサイ言葉を使えば、“説明を成り立たせる客観性の設定”ですね。

自分から進んで自分の立場を説明するのは、日本人の場合、余分な権利を主張するエゴイストになるみたいに思われてるから、なるべくだったらそんなことはしない方がいいと思っている。黙って「フンフン」うなずいているのが大人の態度だと思われているフシもあるけれど、自分を説明するっていうのは、相手も含んだ全体の状況を頭においておかなかったら、自分の立場なんてものは、把握出来ない。「把握出来ないから黙っていよう、それがモデラートな大人の立場だ」-そんなつまんない納得を自分一人で勝手にして黙ってるのが“引っ込み思案でシャイな日本人”らしいですけど、そんなもん、なんにも分かっていないただのバカだ。

(同書140~143ページより)

アメリカに対する説明ばっかり考えていたら、いつまでたっても「あやういところで責任逃れをした・・・・・・」という受け身の発想から自由になれない。独立性というのがあるんだかないんだかわからない二流国になって、永遠に“説明”という言葉に対してオドオドし続けなければならない。説明相手のアメリカだって、やっぱり“諸外国”という全体の中にいる一つの要素である以上、“諸外国経由の納得”ということだって当然ある。直接の説明相手=Cは、“アメリカ”だけれども、“その周辺諸国”という“全世界”を頭の中に置かなかったら、説明が説明として機能しない。“相手”なるものをどう設定するかというのは、とても重要なことです。

(同書144~145ページより)

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