The album of 茶華

食べた物、思った事、出来事
何でも自由にb (^◇^)

強烈に印象に残った今日の話

2016-11-10 | 日記

 

 

 

お客様との話が強烈に残っている。

今日は、比較的余裕のある場所で仕事をすることになった。

 

「お支払いをクレジットなさいます?」と、聞いたところから始まった。

「私カードはもう見たくもないのよ!全部解約したわ!」の返事だった。


せきを切ったように話し出した。


ご主人はエンジニアで真面目で優しい性格だった。

浮ついた事は一度もなかった。・・それまでは。


理由もわからず、見るみる痩せていき・・倒れた。

入院中病状は非常に悪く、それどころではないのに、携帯電話を持ってくるように言った。

中には外国人パブの相手とのメールがどっさり残っていた。

今までご主人の携帯を勝手に覗いたことはなかった。

 

しばらくして、ご主人は亡くなってしまった。

 

出てきたのは、借金。クレジットのリボ払い数社、サラ金数社。

400万円以上だった。

貯金を解約しようと銀行に行って驚いた。

ウン千万円の貯金が無くなっていた。

子どもと3人でショックを受けた。

 


1年間は、ショックと後始末に大変だった。

(自宅売却?)引っ越しした。

 


「・・・でも、今、とても明るくて生き生きして見えます。」と言った。

「そうなのよ。いくつに見える?70歳よ。それでも看護婦として働いてるの。

遺族年金もあるし、1か月50万以上収入があるから。大丈夫!」


その年を聞いて驚いた。とてもじゃないが、70には見えない。


「見た目もとても70歳には見えませんが、脳も若くて、ビックリです。」

「あら、そう?やっぱり仕事してるから。」と、嬉しそうに笑った。

「上でご主人は毎日謝ってますね~すまなかったって。許してあげますか・。」

「謝ってるかしらねぇ?まったくね~。」


もし自分だったら?許せるのか?ぜんぜん自信ないんだが・・年老いてからキツイ・・

この方にとって自分のメンタルや、これからの生き方には許してしまった方が楽ではないのか?

そう思って口から出てしまった。

簡単な事じゃないのだけれど。

 

「変な話聞かせちゃって・・でも頑張るわ。また来ま~す。どうもありがとう!」と

立ち去った。

表情は明るく、小さく手を振っていた。

強くて素敵な人だった。
 


ありがとうございました