35歳からのアメリカ行政学・公共経営PhD挑戦

ノンキャリ国家公務員を辞め、アメリカ行政学・公共経営のPhDに挑戦するオッサンのブログ(毎週1回更新...たぶん)

もうオレにはリングしか見えねえ by 三井寿

2017-05-06 20:41:52 | Post-PhD生活 -就職浪人-
 突然なんの話ですか?...と思われた方は、女性や20代半ば以降の若い方でしょうか(^ ^; バスケット漫画の傑作スラムダンクに登場する三井寿(ひさし)の名セリフの一つです。小学生のときに少年団でバスケットをしていたこともあり、スラムダンクには強い思い入れがあります。挫折や失敗を繰り返してきた自分にとって、三井寿は特別なキャラクターです。

 スラムダンクは、神奈川県湘北高校バスケ部が全国制覇を目指す物語です。決して強豪校というわけではないこの高校に、不良でバスケ素人の主人公 桜木花道をはじめ、癖のある面々が部に集い、安西先生という名コーチのもとで成長を遂げていく青春スポーツ漫画です。そのなかで、三井寿は元中学生チャンピオンという肩書を持ちながら、高校1年時にケガをきっかけにバスケ部を離れ、2年間不良として過ごし、3年時に改心してバスケ部に復帰したという背景があります。

 中学生チャンピオンの三井の復帰は、湘北高校インターハイ出場の大きな原動力となっていきます。一方で、2年間バスケをしていなかったブランクは重く、試合途中でスタミナ不足から倒れたりするなど、三井自身が不良として過ごした2年間を強く後悔します。



 インターハイ出場を達成した後も、中学の遺産でバスケをし続けていると感じている三井は、自分の過去を責め続けます。そんな様子を、同級生の小暮はこのように語ります:

「後悔の念が強い分 あいつは過去の自分を美化し 今の自分を責める傾向がある...」

そして、安西先生はこの話をこう繋ぎます:

「ブランクの重さを実感するたびに自分を信じられなくなっていったんじゃないかな...」
「だがそろそろ自分を信じていい頃だ...」



 しかし、前年度インターハイ王者との激闘のなかで、スタミナも尽きた三井は3P(スリーポイント)シューターとしてある境地に至ります:

「オレから3Pをとったら もう何も残らねえ...」



 自分は高校時代剣道に打ち込み、勉強をほとんどしませんでした。中学までは成績は上位の方で、同高校にも勉強の特待生として入学したにもかかわらず、スポーツ特待生で主に構成された剣道部に身を置き、部活のため授業を欠席することも多くありました。三井と違い、剣道に青春を捧げた3年間を後悔はしていません。ただ、あの頃もっと勉強していれば、自分はもっと早くPhDに入学し、同世代で活躍する研究者に後塵を拝することはなかったのではないかと... しかし、三井寿は自分にいつも語りかけてくれます。「今のお前から研究をとったら 何が残るんだ?」と。どんな状況でも、「もう自分には行政の研究しか見えない」と言い切れるぐらい、頑張ってみようと思います。


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