35歳からのアメリカ行政学・公共経営PhD挑戦

ノンキャリ国家公務員を辞め、アメリカ行政学・公共経営のPhDに挑戦するオッサンのブログ(毎週1回更新...たぶん)

結果に囚われない

2014-06-26 19:32:54 | PhD生活
 おかげさまで、PhD授業単位修了を認定するComprehensive Exam(過去記事参照)に合格できましたm(_ _)m 何もかもが計画通りいかないのが、自分らしさだと思っていたのですが(^ ^; PhD入学後当初の予定通り最速の2年(平均3年)で授業単位を修了することができました。
 ただ、今後20年国際的学術誌に論文を掲載し続けることを最終目標と据えるならば、これまでの順調な2年間を喜んでいる場合ではないと思っています。自分の論文が学術誌に掲載されるか否かという結果が自分の地位・給与を決めていく、そんな研究の世界の入り口に立っただけです。
 今後強く認識すべき現実は、努力が結果に直結するとは限らないということだと感じています。論文採択率数パーセントという国際的な学術誌への掲載を目指し1年かけて論文を書いても、その論文が掲載されないこともあるでしょう。そこでクヨクヨしていたら、何も結果が得られず学会から消えていくだけです。また、一度良い結果を出しても、過去の成功に固執し過ぎて新しいものを生み出さなければ、これまた学会からいずれ消えていくでしょう。つまり、既に出てしまった結果に囚われず、いかに目の前の課題に取り組んでいけるかが重要になっていくように思います。
 先日のワールド・カップ日本代表の惨敗を見て、それぞれの選手が「努力の方向が間違っていた」あるいは「信念・考え方が間違っていた」と敗戦の弁を述べているのに対し、誰も「努力が足りなかった」とは言っていなかったことが興味深かったです。勿論、日本を代表するサッカー選手に比べると、自分が求めている結果の難しさはかなり低いでしょう。それでも確かなことは、「努力の量=良い結果」という方程式は、誰もが結果を求めて競争する世界ではなかなか成立しないとうことです。幸いサッカー選手よりは、自分の現役の年数はかなり長そうです。失敗から学べど失望しすぎず、成功は早く忘れて次に向かっていける人だけが、終わりのない競争世界で長く生き残っていけるのだと思います。

Comp (PhD適正試験) 終える\(^o^)/

2014-06-20 10:26:50 | PhD生活
 以前過去記事で書いた授業単位修了及びPhD取得の適正を図るComprehensive Exam(通称:Comp)を今週水曜に終えました!
 正直F教授(以下、"師匠")が本当に口頭で伝えた問題をそのまま出してくれるのか不安だったのですが...ビックリするぐらい一緒でした(ノ゜o゜)ノ やや信用しきれず、他の範囲も勉強してしまった自分に罪悪感( -_-) 今後は疑わず師匠にしっかり付いて行こうと思います!
 問題は、行政における民主主義と効率重視の成果主義のジレンマに関するものでした。問題自体が、従来名だたる行政学者が一生かけて答えを出そうとしてきた問いなので、48時間以内に回答を書くのは容易ではなかったです。
 師匠の意図は、偉大な先人達が築いてきた道を基本知識として踏襲したうえで、じゃあ新人研究者としておまえはこの行政学の根幹的な問いにどのように立ち向かっていくのか?ということだと思います。回答する際に迷ったのは、無難であるが誰もが思いつきそうなアプローチを提示するのか、理論的完成度は低いが自分なりのアプローチを提示するかですが...結局後者を選びました!W杯日本代表が後半守備的に戦って負けた試合を観た直後だったので、自分は攻めてみました(^ ^; 日本代表選手の方々が受けるプレッシャーに比べたら試験のプレッシャーなんてクソ
 試験の回答は、師匠と博士課程を総括している教授の2人によって審査されます。結果は来週...当ブログで報告させて頂く予定です。

感謝m(_ _)m 1周年!

2014-06-13 07:54:06 | PhD生活
 本日当ブログは無事1周年を迎えることが出来ました(*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ これは、定期的あるいは気まぐれにブログを訪れて頂く皆様のおかげですm(_ _)m 1年前の初投稿「自己紹介」と題した記事には「日本の行政学を国際レベルに引き上げてくれる若い人達を増やすため」などという悪寒が走る動機を書いていましたが((( ;゜д゜)) 結局ブログを書くのに大義名分などなく、自分が徒然なるままに書いていることを毎日100人以上の方に気にして頂いているという事実が、1年間ブログを定期更新できた理由だと感じております。
 特にPhD奨学金付合格までのストーリーを書き終え、PhD生活の日常を書き始めた頃から「こんなの誰が読むんだ(--;)」という不安に駆られたのですが、そんな心配をよそにブログ読者の皆様の数は増え続け、現在では約200万ブログ中上位3万ブログだけが掲載されるgooブログ・ランキングの常連となっております。
 先日かつての同僚と日本で再会し、自分の生活が公務員時代と比べ、1人の時間が非常に多いことに改めて気づかされました。創作に関わる仕事というのは、やはり自分自身と向き合う作業なので仕方ない部分もあると思いますが、誰かと何かを共有したいという気持ちは強くあります1人で机に向かっていると涙が...だって男の子だもん(・_・、) 残念ながら自分の仕事を通じての主な著作は英語で、母国の方々と何かを共有できる場所は当面このブログになっていくと思います。駄文を書いてしまうときもありますが、今後も当ブログと自分を長い目で見て頂けたら幸いですm(_ _)m 最後に皆様、気が向いた際にでも、コメントを頂けたらとても嬉しいです!

日本の車窓から

2014-06-05 21:24:37 | PhD生活
 『世界の車窓から』はテレビ朝日系列にて1987年から現在も放送されている長寿番組で、軽快な音楽に乗せて、世界各地の鉄道の車窓から見える美しい景色や沿線の名所・観光地を5分程で紹介しています。車は小さい頃から酔いが酷く、飛行機は狭すぎるため、鉄道は自分にとって唯一移動を楽しめる交通手段です。
 日本帰国中に、東京―大阪間を新幹線「のぞみ」で移動する機会がありました。窓際の指定席でずっと車窓からの景色を見ていると、アメリカに比べて、日本の風景は多彩だなと改めて感動しました。横浜を過ぎた辺りから、緑豊かな山間の景色が現れます。さらに、静岡に近づくと茶畑が観れ、名古屋で都市部の風景に変わり、京都に着くまでは再度山間の景色に戻ります。
 アメリカでも何度かニューヨーク-ワシントン間を鉄道旅行する機会があったのですが、車窓には平らな土地と沿線のまっすぐな車道が変わらず映り続けます。大陸の広大さは日本では感じられないアメリカの魅力ではありますが、ミニチュアのように森、山、海、都市を織り交ぜた日本の車窓風景は暫く日本を離れていた自分を虜にしました。
 日本でもアメリカでも、車窓に食付いて離れない乗客は自分ぐらいで(^ ^; ほとんどの方はスマホかお喋りに夢中です。自分が30歳で公務員を辞め英語なんかに夢中にならなければ、こんな車窓の楽しみ方はできなかったに違いありません。海外に出て改めて日本が見えてくるとは、こんなことを言うのかもしれません。