正林寺法華講員手引書

『折伏・家庭訪問・教化育成・法統相続・教学研鑚・邪義破折・支部組織の充実強化に活用』 法華講正林寺支部 正林編集部

上七代と下七代の功徳とは

2005-11-20 | 手引書⑫

 上七代と下七代の功徳は、御本尊様の功徳が三世である、過去・現在・未来に、厳然と存在することを証明するものです。
 日蓮大聖人は、上七代と下七代の功徳について『盂蘭盆御書』に、
 「悪の中の大悪は我が身に其の苦をうくるのみならず、子と孫と末七代までもかゝり候ひけるなり。善の中の大善も又々かくのごとし。目連尊者が法華経を信じまいらせし大善は、我が身仏になるのみならず、父母仏になり給ふ。上七代下七代、上無量生下無量生の父母等存外(ぞんがい)に仏となり給ふ。乃至代々の子息・夫妻・所従・檀那・無量の衆生三悪道をはなるゝのみならず、皆初住・妙覚の仏となりぬ」(御書1377)
と御指南のように、必ず御先祖様や子孫が成仏することを仰せです。
 上七代と下七代の功徳を確実にするためには、忘れてならないことがあります。それは「法統相続」です。「法統相続」がいい加減であると、たちまち上七代と下七代の功徳が失われます。正法に巡りあえたことに満足することなく、勤行唱題に精進することで、上七代と下七代の功徳が永遠に続くのです。当然、信心を破壊する謗法を信仰するようになっては、上七代と下七代の功徳は消滅し、三悪道に転落する生活になります。
 上七代と下七代の功徳を確実にするには、「法統相続」の他に、御先祖様の追善供養となる法事を行うことと、御塔婆を建立して成仏を願うことが必要です。観念的に、御本尊様に勤行唱題をして祈り、回向をしていればという事だけではいけません。観念で終わらないようにする事が、「法統相続」と「追善供養」という実行です。
 現在生きている私達が、信心の実践をして、御本尊様から功徳を頂き、その功徳を「法統相続」と「追善供養」に施さなければ、上七代と下七代の功徳を流れ通わすことは出来ないのです。
 具体的な実践がない場合、注意しなければいけないことがあります。この点を十分に恐れ信心を持続させることです。信心の実践がない場合に注意する点は、世間の謗法に染まりやすくなります。正しい仏法で説く、人生の困難を乗り越えていく術を知らなければ、謗法に染まり、様々な迷いや悩みが生まれます。この謗法の害毒が、子孫まで繁栄してしまえば、大変なことになります。信心をしない結果、三界六道の生活を余儀なくされるのです。
 上七代と下七代の功徳とは、更に親戚関係へ輪が広がって、「我此土安穏」となり、仏様の境界である「常寂光土」になります。折伏では、上七代と下七代の功徳を説いて、御本尊様の素晴らしさを教えることも大事です。
 上七代と下七代の功徳には、「下種三宝尊」を決して忘れてはなりません。本門戒壇の大御本尊様を信じ、血脈相承を遊ばされておられる、御法主上人に信伏随従することです。これを忘れて、上七代と下七代の功徳を願ってはいけません。
 そして日蓮正宗の寺院へ参詣し、総本山大石寺に登山することで、上七代と下七代の功徳を確実にし、不動のものにしていくのであります。