品川駅で飛び乗った京浜東北線が、東神奈川止まりだった。
どうしたもんかと逡巡した末・・・
そうだ、
バーク
行こう。
鶴見駅で、急遽下車。
鶴見は何度か訪れているが、なかなかタイミングが合わず、初『バーク』である。
鶴見線のガード下の風情からして、もうどうにもソソるのだ。さすが、その道(どの道?)では名高い店だけのことはある。
扉を開けていきなり目にした先客のテーブルのおかず(たぶんスタミナ定食)、そのお皿の盛り具合にたじろぐ。なんだ、あれは・・・
い、いや、オレは大盛りをめざしているんじゃあない。落ち着け、B食的なメニューに出会えれば、それだけでいいんだ。若い時の胃袋じゃないんだ。
で、頼んだのは「トマトかつライス」(700円)。
もちろん、トマトに衣を付けて揚げたのではないですよ、一応いっときますが(笑)。ご覧のように、かつライスのライスがトマト(ケチャップ)味ということ。これとか、これに似ている。つまり関東版の「トルコライス」風といえるかもしれないですね。
少し水分多めのトマトライスが、なかなかおいしい。デミグラ的なソースがかかった衣が薄い系のカツは揚げたて。ハフハフしながらライスと一緒に食べると、口の中で幸せが倍以上に膨らんでいく。
そして嬉しいのは、隣に盛られたたっぷりのキャベツ。コッテリのメインに対してさわやかさがしっかりバランスをとる。「バターライス(から揚げ)、キャベツ抜きで」と頼んでいた客の気が知れない。
おぉ、メニューに、「キャベツ大盛り+50円」とあるではないか。ここからどうやって大盛りに築き上げていくのか、それも見てみたいなぁ(笑)。
ライスは普通盛りなのにボリュームもけっこうあって、お腹いっぱいになった。その道(どの道?)では人気の店というのもうなずける。すっかりファンになってしまった。
さて、さっきの「キャベツ抜き」ではなく、やはり「バターライス大盛り」(700円+300円)※中盛り200円 を頼んだ若者が目の前の席にいて、そのお皿の盛りがまたすごかった。エアーズロックみたい(笑)。でも、彼は冷静に見えた。そう、旺盛な食欲を鎮めようと、淡々と流し込んでいる風にしか映らなかったのだ、僕の目には。
(写真は、3分の1ほど食べ進んだところ)
ところが、その見立ては見事にハズレていた。
表へ出てコートを羽織っていたら、その彼が扉から出てきたので思わず声をかけちゃった(笑)。
「いっつもアレ食べてるんですか?」
「いやぁ、キツかったっす。学生の頃はよく食ってたんすけど、10年ぶりに来てみたら、もうムリッす。今はもうダメっす」
別れ際に「ごくろうさまでした」と労わずにいられなかった(笑)。
あぁ僕も「大盛り(または中盛り)」をお願いせずによかったとホッと腹を撫でおろすのであった(胸を)。
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