湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

大衆食堂の銀のさら

2014-01-20 21:05:19 | B食の道


実は、例によってロクに下調べもせずに出掛けた昨日。でも、さすがに京成立石駅周辺には昭和遺産ともいえる立石仲見世(商店街)があること位は知っていたのだ。
ただ、例によって(笑)時間が早かったこともあり、シャッターが降りたままのお店が多い。そこで周辺をブラブラしていると、もう暖簾を出している食堂を発見した。

『ゑびすや食堂』だ。
こりゃ、昭和ないい店構え。10時台だけど早お昼にしようと引き戸を開けるとすでに3人の先客があった。その全員の目の前には、ビール瓶とグラスが置かれている。スポーツ新聞を広げているおじさんは、たぶん競馬か競輪といったページを開いているのだろう(笑)。そういう人たちにも愛されるお店というわけだ。なるほど。



頼んだ 「豚肉生姜焼き定食」(700円)は、ステンレス皿で出てきた。店内は居酒屋といった佇まいだが、こうやって出てくると懐かしい大衆食堂っぽくて嬉しい。しかも厚過ぎず薄過ぎず、そして脂身がやや多めのバラ肉がステキ。これが、丁寧に一枚ずつ焼いた感じの仕事ぶりがまたいい。タレなのか油なのか、オンザご飯にして食べるのに絶妙な味わいだった。
そのご飯の盛りは普通。でも、味噌汁の具、お新香は盛りだくさん。さらに山菜の小鉢まで付いて全体には和のテイスト。ただ、メインディッシュの洋の皿との組み合わせは全く違和感がないから不思議だ。



壁のメニューを眺めると、定食の種類こそ少ないようだけど魅力的な一品料理がズラリと並び、しかも300円台が中心。これらとライスを組み合わせて自分で定食にするのもありなのかと、勝手に納得するのだった。

さすが立石、こんな店がまだあちこちにありそうだ。



ということで、帰りにはさっき仲見世で見た甘味処で「プリンアラモード」でも食べていこうと思っていたら、残念ながらシャッターは半開きのまま。定休日だったみたい。



そこで、脇道で見つけた『舟和』で芋ようかんを買って帰る。店内に掲げられたこの看板は、暖簾分けされて出店した60年ほど前のものだという。

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