「春寒し」という言葉がぴったり合うような日だった。梅の花が遠くに赤や白の花をつけていた。その手前の畑に四畝ジャガイモを植えた。植え終わり、かまどに火を起こし、炊き込みご飯と豚汁を作った。気温は低かったが、風がなく肌寒い早春の自然を感じるにはとてもいい日だった。
二月最後の土曜日に南伊豆を訪ねた。春の訪れが遅れているようで、河津桜も天城では一分咲きほどだった。爪木崎に着くと冷たい風が吹き付けていたが、水仙は見事に咲いていた。海岸沿いを須崎まで歩く途中、おばさんが波が打ち付ける岩場で海藻を取っていた。遠く神子島が霞んで見え、多くの大型船が東に向かっていた。下田沖は大型船の通り道だ。須崎に着くと河津桜が見事にピンク色の花をつけていた。やはりここは春の訪れが早いようだ。