わが国にはいぜんとして、正月に雑煮や汁粉を食べる習慣が根強く残っている。
最近では、餅はスーパーマーケットなどで容易に購入できるが、餅つきは師走の行事として、家庭や、グループでもかなり行われている。
12月24日に近隣の9家族が一緒に餅つきを実施した。
午前9時半頃から集まり、庭の一隅に毎年設置するカマドに釜を架けて水を入れ、剪定した庭木の枝や廃棄した家具を解体して出た板きれなどを薪として火をつける。涌いた湯で石臼や杵を掃除したり温め、釜の上に研いだ米を入れた蒸し器を二段に重ね、釜から出た蒸気で蒸し上げる。
2時間ほどかけて、10臼(1臼3kg)を交代でつきあげた。
このグループでの餅つきは皆が団地に越してきた20年位前から続いており、いろいろな事情で参加する人の出入りはあったが、核になる人の努力とまわりの人の協力でずっと続いている。
しかし、団地ができた頃30代、40代だった人も年を重ね、50~60代になってきた。子供達も育ったが、独立して家を出て行く傾向があり、そのため、平均年齢も着実に上がり、餅つきへの参加者の年齢も上がり、餅をつくこともきつくなってきた。
そのため、一人で一臼つきあげるのが難しくなり、今では2~3人のリレーで乗り切るようになった。
この度の餅つき日は好天で、小春日和で風もなく、餅つきは昼頃までに完了した。
午後からは、できたての餅で作ったお雑煮を食べ、各家庭から持ち寄った手製の料理をつまみ、日本酒、ビール、焼酎などを飲んでくつろいだ。
夜は、皆で近くのカラオケルームへ行き、「歌い放題、飲み放題、時間無制限」のコースで、約6時間にわたり、交代でそれぞれの得意な歌を歌いまくった。それでもまだ、歌い足りない人もいたが、翌日出勤の人もいたので、日の変わり目を前に終了し解散した。
年の瀬の楽しい一日であった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます