再びSFに戻り‘12年ローカス誌オールタイムベストの順で選び、41位である本作を手にとりました、1983年刊行。
1984年のヒューゴー・ネピュラ・ローカス賞のトリプルクラウンに輝く著者の代表作です。
本自体は年初にブックオフで購入済、本作も現在絶版のようです。
作者のディヴィッド・ブリンの作品は未読でしたが、アシモフのファウンデーションシリーズをモチーフとしてアメリカ気鋭のSF作家陣が執筆した「新銀河帝国興亡史」三部作の第3巻「ファウンデーションの勝利」を書いた作家のひとりとして名前は知っていました…。
余談ですが「新銀河帝国興亡史」は全巻そろえたのですが、読み始めるのが怖いような気がして未着手です、いずれは…。
内容紹介(裏表紙記載)
上巻
人類=イルカ混成チームの乗り組む探検船<ストリーカー>は、辺境宙域で銀河史上最大の発見をした。月ほどの大きさがある五万隻の大宇宙船団。それも既知の宇宙種族のものではなく、想像を絶するほど太古から漂流していたらしい。銀河の科学水準を凌駕するこの船団の秘密をめぐって、人類に敵対する種族が<ストリーカー>めがけ艦隊を繰りだしてきた!
米SF界の新星が、雄大な規模の未来史を背景に放つ大宇宙叙事詩
下巻
<ストリーカー>の発見は、銀河に覇を競う列強種族を色めきたたせた。この船団こそ、数十億年前に宇宙進出を果たし、全知的種族の<始祖>となった幻の種族のものではないか? その秘密をわがものにせんと迫る彼らの艦隊を超空間ジャンプでかわした<ストリーカー>は、海洋惑星キスラップに身を隠したのだが・・・・・・雄大な構想と豊富なアイディア、息もつかせぬ展開で、全米SF界の熱狂的な支持を受けたSFスペクタル!
本作「ファーストコンタクトもの」という評価があったとうな気もしていたのですが、銀河の他知性体とはすでにコンタクトを済ませており、太古の「<始祖>?」については「見つけた」というだけでなんの解決もされませんので、毛色を変えたスペースオペラ的な作品と感じました。
どたばたと場面と視点が地球人・イルカ・異星人へ転回してめまぐるしく進んでいくのですが、なによりも知性化されたイルカたちの個性的なところが突出して楽しめる作品です。
イルカが俳句的なものを出すところなどなかなか風情があります。
80年代らしく日本文化的なものがはやっていてそれを取り入れたりしたんでしょうか?
(日本人からみるとくすぐったかりもするのですが)
本作の背景にある世界観は単一の<始祖>に知性化されたと思われる知性化生物と、その知性化した生物(知性化した生物に対して「主族」として使役できる)がまた知性化した生物でなりたっている銀河世界で、これまで得られたすべての知識が「アーカイブ」という巨大メモリー的なものに保存れているというものです。
この多種多様な銀河の知性生物の間につい最近入り込んだ地球人類ですが、人類はそれを「知性化」した主族が、見当たらず人類がもし単独で知性化した存在だとすれば「例外的ケース」ということでこの辺も気になるようになっていますが、作中では全然解決されないのでハードSF好きにはもどかしさばかりが残るかもしれません。
私的には人類を知性化したのだとすると6000年くらい前の「シュメール人」にという設定になるのかなぁ」などとロマンに浸れました…。
不時着したキスラップの生命体含めこれでもかというほど多種多様な知性生物がでていて大暴れするドタバタSF、またその独特な世界観は楽しむための道具として非常に楽しめましたので小難しい理屈抜きでSFを雰因気で楽しめる人にはお薦めです。
またイルカ好きにも最高かと、友達になりたくなります。
同じく知性化されたチンパンジーの描き方は…愛がないかなぁ(笑)
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1984年のヒューゴー・ネピュラ・ローカス賞のトリプルクラウンに輝く著者の代表作です。
本自体は年初にブックオフで購入済、本作も現在絶版のようです。
作者のディヴィッド・ブリンの作品は未読でしたが、アシモフのファウンデーションシリーズをモチーフとしてアメリカ気鋭のSF作家陣が執筆した「新銀河帝国興亡史」三部作の第3巻「ファウンデーションの勝利」を書いた作家のひとりとして名前は知っていました…。
余談ですが「新銀河帝国興亡史」は全巻そろえたのですが、読み始めるのが怖いような気がして未着手です、いずれは…。
内容紹介(裏表紙記載)
上巻
人類=イルカ混成チームの乗り組む探検船<ストリーカー>は、辺境宙域で銀河史上最大の発見をした。月ほどの大きさがある五万隻の大宇宙船団。それも既知の宇宙種族のものではなく、想像を絶するほど太古から漂流していたらしい。銀河の科学水準を凌駕するこの船団の秘密をめぐって、人類に敵対する種族が<ストリーカー>めがけ艦隊を繰りだしてきた!
米SF界の新星が、雄大な規模の未来史を背景に放つ大宇宙叙事詩
下巻
<ストリーカー>の発見は、銀河に覇を競う列強種族を色めきたたせた。この船団こそ、数十億年前に宇宙進出を果たし、全知的種族の<始祖>となった幻の種族のものではないか? その秘密をわがものにせんと迫る彼らの艦隊を超空間ジャンプでかわした<ストリーカー>は、海洋惑星キスラップに身を隠したのだが・・・・・・雄大な構想と豊富なアイディア、息もつかせぬ展開で、全米SF界の熱狂的な支持を受けたSFスペクタル!
本作「ファーストコンタクトもの」という評価があったとうな気もしていたのですが、銀河の他知性体とはすでにコンタクトを済ませており、太古の「<始祖>?」については「見つけた」というだけでなんの解決もされませんので、毛色を変えたスペースオペラ的な作品と感じました。
どたばたと場面と視点が地球人・イルカ・異星人へ転回してめまぐるしく進んでいくのですが、なによりも知性化されたイルカたちの個性的なところが突出して楽しめる作品です。
イルカが俳句的なものを出すところなどなかなか風情があります。
80年代らしく日本文化的なものがはやっていてそれを取り入れたりしたんでしょうか?
(日本人からみるとくすぐったかりもするのですが)
本作の背景にある世界観は単一の<始祖>に知性化されたと思われる知性化生物と、その知性化した生物(知性化した生物に対して「主族」として使役できる)がまた知性化した生物でなりたっている銀河世界で、これまで得られたすべての知識が「アーカイブ」という巨大メモリー的なものに保存れているというものです。
この多種多様な銀河の知性生物の間につい最近入り込んだ地球人類ですが、人類はそれを「知性化」した主族が、見当たらず人類がもし単独で知性化した存在だとすれば「例外的ケース」ということでこの辺も気になるようになっていますが、作中では全然解決されないのでハードSF好きにはもどかしさばかりが残るかもしれません。
私的には人類を知性化したのだとすると6000年くらい前の「シュメール人」にという設定になるのかなぁ」などとロマンに浸れました…。
不時着したキスラップの生命体含めこれでもかというほど多種多様な知性生物がでていて大暴れするドタバタSF、またその独特な世界観は楽しむための道具として非常に楽しめましたので小難しい理屈抜きでSFを雰因気で楽しめる人にはお薦めです。
またイルカ好きにも最高かと、友達になりたくなります。
同じく知性化されたチンパンジーの描き方は…愛がないかなぁ(笑)
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