しろくま日記

読んだ本の感想を記録してみたいと思います。
なんだか忘れてしまうので。

1950年のバックトス 北村薫著 新潮文庫

2015-12-19 | 日本小説
これまた5-6月に読んだものです。

「チャンピオンたちの朝食」を読んだ後もSFに戻る気もせず…。
なんとなく「軽く読めそうな本」ということでブックオフ108円棚で見つけて購入していた本書を手に取りました。

2007年8月刊の短編集です。

内容(裏表紙記載)
「野球って、こうやって、誰かと誰かを結び付けてくれるものなんだね」忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる…。大切に抱えていた想いが、時空を超えて解き放たれるとき―。男と女、友と友、親と子を、人と人をつなぐ人生の一瞬。秘めた想いは、今も胸を熱くする。過ぎて返らぬ思い出は、いつも私のうちに生きている。謎に満ちた心の軌跡をこまやかに辿る短編集。


北村薫の短編集というかショート・ショート集(大きい文字300ペーシに23編収録)という感じのもの。
野球小説かと思って手に取ると裏切られます。

ホラーというか怪談調のもの人情もの的な落語調、共通してちょいとミステリーが味付けにつかっている感じでよくも悪くも「北村調」なので安心して読めます。
作品の出来は若干ばらつきがありますが総じていうと「すごい」とは思いませんが「なかなかいい感じ」という感想でした。(エラそうな感想ですが…)
アイディアが凝縮されている短編・ショート・ショートという様式は北村薫にあっているのかもしれませんね。

各編紹介しようと思いましたが…力足りずでタイトルのみ。
 ○百物語
 ○万華鏡
 ○雁の便り
 ○包丁
 ○真夜中のダッフルコート
 ○昔町
 ○恐怖映画
 ○洒落小町
 ○凱旋
 ○眼
 ○秋
 ○手を冷やす
 ○かるかや
 ○雪が降って来ました
 ○百合子姫・怪奇毒吐き女
 ○ふっくらと
 ○大きなチョコレート
 ○石段・大きな木の下で
 ○アモンチラードの指輪
 ○小正月
 ○1950年のバックトス
 ○林檎の香
 ○ほたてステーキと鰻

2007年の巴投げ 桜庭一樹
解説 速水桃子

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