しろくま日記

読んだ本の感想を記録してみたいと思います。
なんだか忘れてしまうので。

ファウンデーション対帝国 銀河帝国興亡史2 アイザック・アシモフ著 岡部 宏之訳 ハヤカワ文庫

2012-11-14 | 海外SF
ファウンデーションシリーズ読破ということで、「ファウンデーション」に続き読みました。

1の「ファウンデーション」3の「第二ファウンデーション」は丁度あったのでブックオフで買いましたが、この「ファウンデーション対帝国」はamazonで新品を購入。

ハヤカワ文庫SFシリーズ、できるだけ絶版になってもらいたくないので絶版でないものは新品買いたいところです。
(じゃぁ他も買えよ!とういう話もありますが....)

ちなみに新品は新装版なのかサイズが普通の文庫よりも大きい(縦に5mmほど長い)。
どうでもいいんですが普段使用しているブックカバーに入らなくて困りました。



あらすじ(裏表紙記載)
天才科学者ハリ・セルダンによって辺境の惑星ターミナスに”ファウンデーション”が設置されてから二百年が経過した。はじめは百科事典編纂者の小さな共同体として発足したファウンデーションもやがて諸惑星を併合し、着々とその版図を拡大していった。だが、衰退の途にあるとはいえ、いまだ宇宙の人口と富の四分の三を支配している帝国が、最後の凶暴な攻撃をしかけてきた!巨匠が壮大な構想で描く傑作シリーズ第二弾

章立て
第一部 将軍
第二部 ザ・ミュール

第一部の将軍は「ファウンデーション」に続く、第一ファウンデーション建設までの神話的な感じです。
一応帝国との力関係が変わったことを示すエピソードかつ「神話」の時代の終了を告げる位置づけという展開になっていますけれども。

ということで若干の食い足りなさと、「こんなもんなのか?」という感がありました。

しかし、
前回「ファウンデーション」でも書きましたが、第二部 ザ.ミュールに入ってから、それまでの話が伏線だったのだなぁということが理解できました。
「このような神話を持つ世界でこのようなことが起こればこうなるんだろうなぁ」という展開。
そういう前提を持って読者が読むと非常に臨揚感がわくようにストーリーが展開されます。

この「ミュール」の話は、昔(中学生くらいか?)読んだ時の記憶が残っていたようで、ミュールの正体とある程度の展開は読みながらわかってしまいましたがそれでも十分楽しめました。
若きアシモフの作品(初出が1945年、アシモフ25歳...天才ですね)というこもあり話としては若干アラもあるような気もしましたが、その分パワーがありぐいぐい押されて一気に読んでしまいました。

敵役としてのミュールの造形素晴らしいです。
強烈に記憶に残りました。
ヒロインとしてのベイダ・ダレルも抑え気味に魅力的に書かれています。

とにかく、ここまでの神話をすべて下敷きにしてこんな話を作る....スゴイのひとこと。
堪能しました。

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