本書‘12年ローカス誌SF長編オールタイムベスト82位、1985年発刊です。
「ジュラシック・パーク」もいわゆる「SF」作家が書いた作品でない感じですが、本作も「天文学者」が書いた作品ということでオールタイムベストに入っている作品の中では異色なものだなぁということで手に取りました。
カール・セーガンは私が小学生の頃、図版入りの「コスモス」が図書室にあり大人気だった記憶もあります。
TVでも放送していたなぁ...懐かしい。
今回ネットで調べたら、「地球外生命体」関連ではかなりの権威だったんですね。
本作はその辺の立場と知識、思いをつぎ込んだ作品です。
![](https://farm4.staticflickr.com/3695/13929215714_b7afe92148.jpg)
内容(裏表紙記載)
上巻
20世紀末のある日、ニューメキシコ砂漠の天文台が、奇妙な電波信号をキャッチした。それは厖大な素数系列で、発信源は26光年彼方のヴェガ系惑星と判明した。地球外知的生物からの電波探査機関<アーガス>の責任者エリーが、待ち望んだ瞬間だった。世界の専門家が協力しついに信号は映像化されたが、スクリーンに現れたのは、あまりに意外な・・・・・・。著名な天文学者の処女小説。
下巻
ヴェガ系惑星から届いた<メッセージ>解読のため、世界中の知識が総動員された。やがてそれはある機械の設計図であることが分かった。再び全世界の協力の下で作り上げられたその<マシーン>に乗って、エリーたち5人の地球人代表が、ヴェガに向けて旅立つことになった―――。宇宙の先進文明との接触(コンタクト)を主題にして、最新の科学情報を基盤に、著者の卓抜な空想が展開する偉大な叙事詩。
とりあえずの感想、「SF」というよりも「科学小説」
これまたよくわからない感想ですがそんな感じがしました。
読んでいてカール・セーガンもかなりSF好きだったんだろうなぁと思われる感じで過去の名作SF小説の要素を入れ込んでいる感じなのですが…。
まとまるとなんだか「科学」メインで、ストーリーはまぁ「とりあえずうまくまとめておこう」という感じで「SF」特有の大胆なアイディアの飛躍がないような気はしました。
ストーリー進行やら文章はかなり外部の意見も入れて仕上げたようなので、実際にはセーガンが書いたのではないかもしれない感じなので(?)素人くささはなく手堅くまとまっています。
私的には謝辞に「故・シオドア・スタージョン」がいたのが「オー」と思いました。
主人公の父親が「シオドア」だったので何かありそうな気がしていた…。
ラストが安直(いろんな意味で)な気はしますが、全体的に先が気になる展開で楽しく読めますしセーガンの「地球外生物」への熱い思いが伝わってくる作品です。
明日にでも「この作品で書かれたような「交信」が実現するかも?」という気にはなりました。
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