白珠だより

札幌にて美人画と武者絵を扱っております白珠画廊のブログです。

団扇

2009-07-24 | 画廊の様子
前髪立ちの若衆が役者の紋や花鳥風月の図柄の団扇を売る姿が浮世絵に描かれています。
このように団扇売りは水売りや虫売りなどと共に江戸の風物詩であったと本にあります。
そのかたち(円形)や表裏があることの特性を活かして北斎、国芳や広重が腕を奮ったそうですが消耗性が高く今残っているものは少ないのだそうです。
幕末には江戸名所や雪月花など揃物などとして製作されました。
現代では扇風機やエアコンが大いに普及していますがそれでも火をおこす、ご飯を冷ます、涼しさを送る等とその折々に活躍しまた表に描かれた絵や文字などはまだまだ私達の眼を愉しませてくれています。

§S.Y§

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1 コメント

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魔よけ (R・Y☆彡)
2009-07-25 00:02:53
民俗学的には、団扇は「害虫を掃う」「悪いものを掃う」という意味から魔除けとしても用いられてきたそうです。


記事を読んで下さったN先生から教えて頂きました。

団扇を見る目が変わりますね。