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塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 落語のれきし 戯作六家撰

2013-09-18 05:42:31 | ミュージアム巡り_2013
 次の「戯作六家撰」は、「燕石十種」を編纂した岩本活東子に
よる戯作者の小伝で、安政3年(1856)に序を記している。
 ここで取り上げられている6人とは、山東京伝、式亭三馬、曲
亭馬琴、十返舎一九、柳亭種彦、烏亭焉馬。この他、付録として
葛飾北斎、歌川豊国、歌川国貞の3人の浮世絵師も納められてい
る。特に江戸咄のブームを復活させたのが烏亭焉馬(1743~1822)
で、“江戸落語中興の祖”と評されている。

 焉馬は本所に住む大工の棟梁で、「鑿釿言墨金」という狂名を
持つ狂歌師でもあり、洒落本や黄表紙の作品も手掛ける江戸戯作
の大家だった。
 狂歌の会の中で、始めは戯れ言で咄を披露しあっていたのが、
咄の会として発展していき、天明6年(1786)4月12日、向島の武
蔵屋権三方で最初の咄の会を開いている。
 この咄の会は30余年にわたり続き、参加者の中には京伝や豊国、
五代目市川団十郎も参加している。ちなみに、焉馬は団十郎の大
ファンで、「立川談洲楼」の号を持つ。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)


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