泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

おにゆり~鬼百合

2019-07-30 | 草花
  おにゆり~鬼百合

盛夏の花、鬼百合が青空に映えています。

子供の頃に脳裏に残された風景は、

ある時、熱風がふうっと吹くように、

よみがえるのです…

似ている景色、匂い、色彩…

鬼百合の持つ、強烈な印象は、

子供の目を通して、

夏の表徴となるのですね。


しきみ/樒~果実

2019-07-16 | 樹木
  しきみ/樒~果実

シキミの実がなまめかしく光っていました。

熟すと中から、さらに艶やかな種子が現れます。

料理に使用する香辛料の「八角」に似ていますが、

シキミは有毒です。

ただ、1,800年代に「シキミ酸」がこの実から分離され、

現在ではインフルエンザ薬「タミフル」の原料成分として、

この「シキミ酸」が使われています。

工業的には近縁のトウシキミから成分を抽出しています。

トウシキミには毒性はなく、果実を「八角」とします。

日本産のシキミが毒性を持つようになったのはなぜなのか、不思議です。



下の画像は以前掲載したシキミの花です。

ひめいわだれそう

2019-07-08 | 草花
  ひめいわだれそう/姫岩垂草

ヒメイワダレソウは、絨毯のように地面を被い、

一斉に花を咲かせ、見事な景観をつくります。

泉山本部のお堂裏に、その景色が一面に広がっています(下の画像は以前掲載したものです)。



今回は、泉山のふもとの水量計の鉄のふたに咲く、

一輪のヒメイワダレソウを紹介します。

たくさんの花で、魅力的な景色を作り出し、

一輪の花で、その存在感を見せる…

鉄のふたがまたそれを引き立たせて、

似ていないもの同士の、調和を見せています。

本質が違うように見えても、

実は、根本でつながっていることは、

よくあるように思えますね。