泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

ねこはぎ

2012-08-31 | 草花
  ねこはぎ/猫萩  マメ科
コケの上をネコハギが這って、可愛い花を咲かせていました。
茎や葉に生えている白い毛は、猫のようでふわふわしています。

じつはこの植物を知ったのは、わりと最近なのです。
新しい出会いは、いつの時もどきどきするものですね。

初めて出会った植物の名前を調べるとき、
なかなか分からないのもまた、楽しいものです。

植物図鑑のなかにそれを見つけたときの喜びは、
今まで眼につかなかった悔しさと合わせて、
まだまだ勉強の必要性を、思い知らされるのです。

ちいさくてもちゃんと存在感のある、ネコハギ。
次は、果実を追いかけてみたいと思いました。

やまのいも

2012-08-25 | 雑感
  やまのいも/山の芋(ジネンジョ)
フェンスにヤマノイモの雄花が咲いていました。

人工物を利用する野生の植物に、
したたかさや、たくましさ、可愛らしさを感じます。

私たちは、常に環境に適応して行かないといけません。
適応を強いられているとも言えます。

適応しないとストレスが溜まり、
心身に悪影響を及ぼすことになります。

進化とは適応の歴史ともいえます。
人も植物も、それぞれの世界で、
適応と、淘汰を繰り返しながら、
進歩していくのでしょう。




よるがお

2012-08-16 | 草花
  よるがお/夜顔(夕顔とも)  ヒルガオ科
朝顔、昼顔、夕顔、夜顔…

いろいろな「顔」がありますが、
このヨルガオは、アサガオ・ヒルガオと同じサツマイモ属です。

ユウガオだけは、ヒルガオ科ではなくて、
干瓢を取る、ウリ科の植物です。

源氏物語に登場する「夕顔」は、
ウリ科のユウガオです。

いずれにしても、それぞれの顔が、
それぞれの時間のなかで、
精一杯開いて、そして、はかなく閉じていくその姿は、
物語を生むにふさわしい、詩情を持っていますね。



おにどころ

2012-08-10 | 草花
  おにどころ/鬼野老  ヤマノイモ科
ミョウガに絡むオニドコロの花を見つけました。
残暑きびしい中で、涼やかな色と咲き方に感動します。

オニドコロは雌雄の株が別々で、
この花は雄花です。

ちなみに雌花はこちら↓



ひとつひとつの雌花は上向きですが、
花穂は垂れ下がっています。

すでに子房がふくらんで、
ヤマノイモ科独特の果実ができ始めているものもそばにありました。↓



おおらかな心形の葉と、秋のたわわな果実を持つオニドコロは、
野山のオーナメント(飾り)として、なくてはならない植物に感じます。