市民大学院ブログ

京都大学名誉教授池上惇が代表となって、地域の固有価値を発見し、交流する場である市民大学院の活動を発信していきます。

智恵のクロスロード第59回「イラン・イスラム共和国大使館セミナー」近藤太一

2017-04-13 14:48:35 | 市民大学院全般
 イラン・イスラム共和国と日本の関係は、太古の時代からの絆は、大きい。ペルシャ文化として正倉院宝物として現在まで維持管理されている。
 日本へは、736年遣唐使の帰国に随伴して、ペルシャ人が、人間として、初めてはるばる極東日本へ来日した。
 『続日本(しょくにほん)紀(ぎ)』では、そのペルシャ人を、李密蘙(り・みつえい)という中国名で記している。中国では、シルクロードを通じた交易が盛んなるに従い、漢の時代からイラン文化の流入が始まり、隋・唐に至っては、宗教、芸術に始まり衣食住の分野に至るまで、イラン文化全盛という大流行を見せた。
 胡服、胡帽、胡粧、胡楽、胡舞、胡酒、胡麻(ごま)、胡麻塩、胡瓜(きゆうり)、胡椒、胡桃(くるみ)など日本文化も大いに刺激を受けた。皆様の生活にイラン文化が定着している。
 イランの風物にすっかり心を奪われた都、長安の華やかな空気を伝えてきた。日本では、空海が東大寺別当に就任している期間(810~813)、天竺あるいは胡国出身とされる実忠権別当が、お水取り修行を東大寺の大行事として確立し今日まで継承されている。
 今回、イラン・イスラム共和国駐日大使館で、セミナーを開く。これを体験すると奈良正倉院展の鑑賞も一段と観光文化資本が定着してゆく。大使館イラン人シェフがお料理を担当する。
 
 申込先は、事務取扱としてクラブツーリズム(電話03-5323-5566)が担当する。費用は一人当たり15000円。
 期日は、2017年4月28日(金)、時間は10:30東京地下鉄南北線麻布十番駅地下1階集合。駐日特命全権大使閣下との午餐会・歓談も含め、14時頃の解散である。
               
 近鉄阿倍野百貨店文化講座講師 近藤 太一