一度２等和室をキャンセルしたので、席は取れなかった。お盆に近い８月１７日の夜行便なので当たり前だと言えばそれまでだが。
直前の電話で、２等椅子席はあいていたが、きっぱり断った。もし席が確保できなければデッキで寝るつもりだった。しかし、早めに竹芝桟橋に着いたのが功をなして、キャンセル待ちの特２等がとれた。夏場の値段の高い時期だが、寝られないよりはましだ。２つ返事で、今回は「お大尽旅行」になってしまった。
特２等の入り口・・・自分の席を確かめた。ほぼ年齢の変わらない友人は、「もう年なんだから、特２等の方が楽だよ。」という。うーーーん。まだ納得できない私がいる。２等の１．５倍の金額だ。
明日から、５月。早く島旅に生きたい。
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ＧＷ能島旅の準備を少しだけした。といっても１００円ショップに行き、必要かなと思われるものを購入しただけだ。３泊ぐらいの日程なので、非常食用の乾燥素麺とインスタント味噌汁を買った。また、マットを引いて様子を確認した。
今日の写真は、かなりぶれがひどい写真だが、夜の船の様子がよくわかるだろう。
本当は今日、葉山に行く予定だった。式根島には、今回一人で行くつもりだったので、家内とドライブを兼ね海で泳ごうかと思っていた。しかし、だ寒いという情報が入ってきたし、ＧＷ前半の今日、帰りは渋滞になるかもしれないというので取りやめた。
そこで、１０時頃から家内と２台の原付バイクを連ね、家から１時間ほどかかる高幡不動に行った。ここは、花のきれいな寺で、五重塔も見たかったからだ。ちょうどお祭りの御輿がやってきていて、境内は賑やかだった。境内にあるお土産で、鯖の棒寿司が売っていたので、買って食べたらすごくおいしかった。この棒寿司を作った寿司屋で昼飯を食べたくなり、道を教えてもらい行ってみた。ちょうどランチの時間帯だったが、ネタも大きく、ものすごくおいし買った。また来たいねと家内と話しながら、ツーリングを続けた。あきる野を抜け、五日市に出て、さらに青梅の梅郷まで走った。今度のＧＷは、バイクで行くので、良い練習になった。
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あと４日たったら、私は船に乗っているのだ。この写真はカメリア丸だが、サルビア丸に乗船していることになる。昨日まで忙しすぎて、４月末なのに５月のカレンダーが全然見えない状態だったが、ようやく５月のカレンダーを垣間見ることができた。
ミーミーからも連絡が入ったが、そういえば全然キャンプの準備をしていない。５月１日は職場の歓送迎会があるので、今年は５月２日の船に乗る予定だ。
ようやく、島行きの実感がわいてきた。
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島旅をするとき、私は竹芝桟橋には、いつも早く着くようにしている。はやる気持ちを抑えることができないこともあるが、しばらく夜の海を見ていると心が落ち着くからだ。
この日も、出発の３時間ぐらい前に着いた。株主優待券を使い安めにチケットを購入した。その後、３階に行き、夜景を見ることにした。あと３時間もしないうちに、また船の中の人になるのだ。
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大きな荷物をがらがら引きずって、竹芝桟橋まで行った。
一番困ったのは、JRの自動改札口だ。大きなトランクなので、タイヤを転がしながら通過することはできない。抱きかかえて横向きに通過するか、有人の改札口を通らなければならない。コンテナの中は満杯なので、かなり重い。そして、浜松町の竹芝桟橋側は階段なので、えっちらおっちら上り下りするのは大変だ。
こう思うと、バイクは便利だなあ。
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２０１１年、平成でいえば２３年８月１７日、再び式根島に出発した。
１週間ほど前、家内と一緒に神津島・式根島と回ったわけだが、帰宅した翌日、母が心臓病で緊急入院したという連絡が来た。その日のうちに、カテーテル手術をすることになった。当然、病院に行く途中、船のキャンセルと、バイクのキャンセルも入れた。
心臓病というと、何か大変な手術のような感じだが、２日目から、ほとんど普通の生活をすることができるようになった。しかし、念のため病院に１０日ほど入院することになった。毎日看病に訪れた私に、母は「せっかくの夏休みだから、島に行ってこい」という。遠慮していると、「入院しているわけだから、３日ほどなら大丈夫だ」という。
そんな母の言葉に押されて、８月１７日から２回目の式根島に行くことになった。今回決行したのは、職場のANZYをキャンプに連れて行くという約束もしていたからだ。ANZYにとって、今回が初めてのキャンプだった。事前に私の古いテントを譲り、少しレクチャーしていたので、彼のことも気になったからだ。しかし１度バイクをキャンセルしたので、バイクなしの島旅になった。
私がいけなくなるという話をした段階で、ANZYは学生時代の友人を誘い、午前JETで翌日の朝出発する手はずになっていた。
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東京タワーの下を通った。記念にと思い、最後の写真を収めようと思った。
上空にあるある雲から、何か不思議なパワーを感じた。地上から上空へ、不思議なエネルギーが放出されているような気がした。
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竹芝桟橋を後にして、東海汽船の敷地を出た。 ここで初めてバイクのエンジンを買えた。２台ともエンジン音が聞こえた。信号が青になって、１週間前の道を、今度は逆方向に進んだ。
これから、家路につくまでの３時間のツーリングがはじまる。夏は、これもまた楽しい。
今度のＧＷ、家内が式根島に行けなくなり、１人分キャンセルをした。電話に出た女性が、「今キャンセルすると、この時期はもう２度ととれないけれど、いいんですか」と念を押された。少し躊躇したが、キャンセル待ちをしている人のことを思い、決断した。何か寂しい気がした。
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目の前には、大きなビルが建っていた。首を真上にしなけれなば見えないほど高いビルがそこにあった。
ビルを見上げながら考えた。東京の空って、本当に狭い。智恵子抄ではないが、今まで伊豆諸島の広い空を見てきたので、余計にそう思ったのかもしれない。
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バイクを押して歩きながら、後ろを振り返った。これから、島旅に行こうとしている人たちが少しずつ集まってきたようだ。あと５時間以上もあるのに、それだけ心が高ぶっているのだろう。
考えてみれば、あと1週間もしないうちに、私１人でまた式根島に行く予定だ。
この敷地を出てから、バイクのエンジンをかけた。
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改めて、今一度前方をみた。先日も触れたが、竹芝桟橋の象徴である船の帆を形取ったマストが大きくそびえていた。逆光だったが、周りの景色もみんな優しい光と影に包まれて輝いていた。
西の方角なんだろうか？空の一角が、やや赤みがかったところがあった。考えてみれば、夏のこの時期なので、納涼船の関係もあり、サルビア丸は早く竹芝桟橋に到着したのだ。秋になると、空は真っ黒な状態のところに、船から出てくるのだ。島にいる時間が少なく、何か損をしたような気持ちが強いが、時間にゆとりがあるのもまんざら悪くないなと思った。
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竹芝の中は、バイクを押した。係員からそのような指示を受けた。確かに遊覧船に乗る人が集まりつつあったので、この方が安全だ。
本当に昼間と夜の世界は見え方が全然違う。ここから見える世界は、近現代的な光景なんだろう。
今日は朝から寒い。伊豆諸島にはものすごく大きな低気圧が通過しそうだ。天気が悪いということは、海が荒れるということだ。まもなくＧＷだが、天候が心配だ。
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竹芝名物、帆の形をしたシンボルだ。周りは高いブル群に囲まれているため、完全に日陰になっている。西日さえ届いていない。
家に向かって出発した。来るときと逆の道を進んだ。帰る日を今日にしたのは、土曜日だからだ。お盆の頃の土曜日は、さすがの六本木も渋谷周辺もすいている。
帆の形をしたシンボルをもう一度見つめ、出発した。
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今年、私の愛用車であった赤ポシェを処分した。１年以上、不動の状態で置いておいたが、置き場に困ったからだ。そのため、残ったのはこの青ポシェだ。ところが、この青ポシェも、昨年の夏行った八丈島で馬力がなくなってきたことを知らされた。
できたら、また今年の夏、いやその前にＧＷこのバイクで式根島を走りたいと思った。この写真を見ながら、そんな思いに駆られた。もし、式根島で見かけたら、よろしくお願いします。
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帰るために、バイクにまたたくさんの荷物を積んだ。普段荷物はテントの中や民宿に置いていたので、久々に重量感あふれるバイクになってしまった。
ご苦労様といいたいところだが、まだ家まで２時間以上バイクにまたがらなければならない。
荷物を待っていたら、竹芝の待合所はほとんど人の姿はなくなっていた。
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