夜と霧

迷える子羊
ーこの場を借りて自分の考え方を確立したいと思っていますー

日本の農業は過剰生産である?

2010-07-02 05:14:06 | Weblog
食糧自給率は40パーセントそこそこであるという。
この数字を見る限り食糧生産は足りていない。
しかし、実際の野菜などを見る限り値下がりも激しい。ここ最近通貨の変動以上の農産物価格の下げがある。と言うことは、米にとどまらず、蔬菜類は過剰であると言うことだ。
作物に窮した農民は勢い、昔で言う換金作物の生産に励む。現金収入が得られる作物に集中する。結果、一面生産過剰である。
この生産の過剰という問題を認識し難くするのは自給率という数字のトリックであろう。誰しも農作物の過剰に注目することはない。
むしろ現在新規参入を訴え、また新規参入を目論む農業関係者は、蔬菜を目指す。
この問題、自給率が40パーセントでありながら日本の農民が過剰に苦しむと言う問題は、アメリカの農民に大豆その他の分野の市場を明け渡していることによる。
アメリカからの食糧はWTOの取り決め、枠組みと共に、アメリカの農業にとって聖域となっている。
日本のマーケットの半分以上を海外にゆだねて、国内では残りのマーケットを奪い合うという現象を生じている。これも日本農業の大きな問題であろう。

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