A32 Visalberghi, E., Quarantotti, B. P., & Tranchida, F. (2000).
Solving a cooperation task without taking into account the partner's behavior: The case of capuchin monkeys (Cebus apella).
Journal of Comparative Psychology, 114, 297-301. [link]
相手の行動を考慮せずに協力課題を解決する:オマキザル(Cebus apella)の事例
4組のフサオマキザル(Cebus apella)が、両方の相手の報酬を得るのに両者が同時に取っ手を引かなければならない課題でテストされた。R・シャルモー、E・ヴィザルベルギ、およびA・ガロ(1997) [link] の改良版である実験計画は、引いているサルが相手の行動や空間位置をどの程度まで考慮しているのか、つまり協力に何が含まれているのかをサルが理解しているかを評価するのを目的とした。すべての組が成功したが、相手の行動は引くことに影響しなかったし、相手の空間位置が引くことにある程度まで影響しただけだった。加えて、経験の多い個体は経験の少ない個体より優れてはいなかった。野生オマキザルの狩猟行動の記述では協力の認知的基盤について論ぜられてきたが、相手のオマキザルが相手の役割を理解することなく成功しているという結果は、彼らの協力が認知的基盤をもつわけではないと示唆している。
(イタリア)研究国家会議(Consiglio Nazionale delle Ricerche)のエリザベッタ・ヴィザルベルギ(Elisabetta Visalberghi)、ベネデッタ・ペッレグリーニ・クァラントッティ(Benedetta Pellegrini Quarantotti)、およびフラミニーア・トランキーダ(Flaminia Tranchida)によるフサオマキザルの協力行動についての論文。
装置は、すべて透明プラスチックガラスでできており、壁面に設置されている。ただ、取っ手を同時に引くことで上から食物が落ちてくるというもので、因果関係がわかりづらいということでは、要約文のなかで参照されているこちらの研究と比べても、あまり改善されていないのかもしれないと思う。
Solving a cooperation task without taking into account the partner's behavior: The case of capuchin monkeys (Cebus apella).
Journal of Comparative Psychology, 114, 297-301. [link]
相手の行動を考慮せずに協力課題を解決する:オマキザル(Cebus apella)の事例
4組のフサオマキザル(Cebus apella)が、両方の相手の報酬を得るのに両者が同時に取っ手を引かなければならない課題でテストされた。R・シャルモー、E・ヴィザルベルギ、およびA・ガロ(1997) [link] の改良版である実験計画は、引いているサルが相手の行動や空間位置をどの程度まで考慮しているのか、つまり協力に何が含まれているのかをサルが理解しているかを評価するのを目的とした。すべての組が成功したが、相手の行動は引くことに影響しなかったし、相手の空間位置が引くことにある程度まで影響しただけだった。加えて、経験の多い個体は経験の少ない個体より優れてはいなかった。野生オマキザルの狩猟行動の記述では協力の認知的基盤について論ぜられてきたが、相手のオマキザルが相手の役割を理解することなく成功しているという結果は、彼らの協力が認知的基盤をもつわけではないと示唆している。
(イタリア)研究国家会議(Consiglio Nazionale delle Ricerche)のエリザベッタ・ヴィザルベルギ(Elisabetta Visalberghi)、ベネデッタ・ペッレグリーニ・クァラントッティ(Benedetta Pellegrini Quarantotti)、およびフラミニーア・トランキーダ(Flaminia Tranchida)によるフサオマキザルの協力行動についての論文。
装置は、すべて透明プラスチックガラスでできており、壁面に設置されている。ただ、取っ手を同時に引くことで上から食物が落ちてくるというもので、因果関係がわかりづらいということでは、要約文のなかで参照されているこちらの研究と比べても、あまり改善されていないのかもしれないと思う。