瀬戸市民言論広場

明るい未来社会をみんなで考えるために瀬戸市民言論広場を開設しました。

民可使由之、不可使知之

2017年03月02日 | お知らせ
3月定例会は議案上程、説明が終わり3月7日から代表質問、一般質問と行われていきます。

上程された議案は一般会計予算など28本。
報告1本、承認1本、請願1件です。

報告は市長専決処分。
承認は平成21年10月、瀬戸市神川町に出動した救急事案で傷病者が死亡するに至ったのは、現場にいた警察官と救急隊員が容態の観察や把握を怠ったためであるとして損害賠償請求を求められた裁判判決を不服とし控訴したものです。

請願は瀬戸市小中一貫校施設整備計画の見直しを求めるものです。

代表質問は
1、山田治義議員(自由新政クラブ)
2、森 英一議員(せと未来)
3、東 伸二議員(公明党瀬戸市議団)
4、山田伸夫議員(ネットワークせと)
5、浅井寿美議員(日本共産党瀬戸市議団)
以上の順で行われます。

一般質問は11人の議員が予定しています。
代表質問、一般質問の各内容は瀬戸市ホームページ瀬戸市議会でご覧になれます。



限られた財源のなか、高齢化や多様化する市民ニーズに応える行政サービスを持続していくには「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」を選択したり、事業の優先順位を判断したりしなければならない時代です。

選択や優先順位を決めるのがまさに「政治」です。
「あれもこれも」なら政治判断は必要ありません。
その政治判断をするのは首長で、それを牽制するのが議会である。
確かに首長と議会議員の権能なのですが、地方自治は住民自治つまり私たち市民の意思で決定していきます。
国政と違い首長、議員の解職や解散請求を行使できる直接民主制が採用されています。
また重要政策には市民意見(パブリックコメント)が公募されます。

『市民と行政が一体となって「協働まちづくり」をしましょう。』
高らかに謳うのは簡単です。
しかし現実として市民が行政と同じ場で議論するのはそう容易いことではありません。

議会や行政が開催する意見交換会で目にする光景。それは市民自身が客であるかのような、そこが私的空間であるかのような「思い違い」をして喋り捲るひとがいることです。
「こんな資料じゃわからん!」「あんたらは何やってんだぁ~!」
ルールを知らずにスポーツ観戦をして「これじゃわからんぞっ!!」と叫ぶでしょうか。

そこは「公的空間の場」であり「市民はお客様・議員や行政は接客係り」ではありません。

議論をする。言論をする。という行為は言葉を用いた「格闘技」です。
ルール、マナーを無視して始めれば、相手や聴衆を傷つけてしまうという意味で「格闘技」なのです。

私たち市民が行政と「協働まちづくり」の話し合いをするには、どうしても知っておかなければいけない法令や数値や情報があるはずです。議論をするときのルールとマナーも知っていただきたい。

私たち市民は仕事に家事、子育て、趣味も・・と多忙です。
しかもやりたい優先順位は手軽で楽しいことから・・
みんなそうです。

でも子どものこと、孫の将来。若者なら自分の未来を考えると、
全く関心がないわけでもない・・が難しいことは優先順位が低くなりますよね。
瀬戸市の課題や現状を少しずつでも知っていきませんか。

瀬戸市民言論広場では ”BIMONTHLY FORUM"(バイマンスリーフォーラム)を4月から隔月に開催していく予定です。
毎回テーマにあわせ行政職員から「説明」を受け、勉強していく会です。
意見交換はないのか?
そう慌てないでください。本コースを回るには打ちっぱなしの練習が必要。
もちろん参加者で懇談会(意見交換)をする時間もあります。

詳しいことは後日お知らせします。
優先順位の低いことも、隔月に一度くらいご一緒しませんか?




今回のタイトルは、

子白、民可使由之、不可使知之。

論語の有名な一文です。
書き下しは「子白く、民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず」

「べき、べからず」を命令用法として「民には余計なことは知らせなくてもよい。従わせておけばよろしい」と誤った解釈をしているひともいますが、「べき、べからず」は可能用法で正しくは「民衆は頼らせることはできるが、理解してもらうのは難しい」という意です。

これだけ情報社会だといわれる世の中になっているのに2500年前と変らん!ではせっかく手中にした「民主主義」「住民自治」も宝の持ち腐れ。

ぜひフォーラムにご参加ください。

今回も読了いただきありがとうございました。











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