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投句のすすめ6

2024-04-09 | 日記

俳句には一物仕立てと取り合わせがあります。
前回は取り合わせを考えたので、今回は一物仕立てです。
一物し立てとは一つの季語で一つの対象物を詠む歌です。
一つの物を詠むのですから、「深く詠む」必要があります。
これが難しい。深く読み過ぎて、独りよがりになったり、情景が分からなくては良い句とは言えません。
一物仕立てでよく陥るのが「季語の説明句」です。
「雪降ってすぐに止まる山手線」というのは、原因と結果がすぐ分かる浅はかな句と言うことになります。
「何もかも白紙にしたり今朝の雪」の「白紙にしたり」の表現が変わっているのですが、表現が浮いているそうです。
浮いてますか、分からない。
ただ雪が白いので白紙というのは、平凡だと言うことは分かります。
「雪という白くて冷たい物が降る」という句は「ただごと」と言って名句になりません。
なんとなく分かりますね。これはタダの説明ですよね。
この一物し立てと取り合わせの違いは、俳句の鑑賞にも使えるそうです。

「石山の石より白い秋の風 芭蕉」
この句を一物と詠むか取り合わせの句と詠むかで、解釈が違ってきます。
長谷川氏はこの句を一物仕立ての句と詠んで、取り合わせだと、秋風が白いのは当たり前でこの石山ではより一層白いのだと言っていると詠んでいます。
俳句の鑑賞も違ってくると言うのです。
なるほどね、です。

そこで一句となるのですが、角川俳句賞なるものに応募しようかと思います。
この俳句賞。未発表の俳句50首で応募するのです。
50首というのも凄いのですが、未発表句というのが同人誌・自分のブログ掲載もダメだというのです。
ええ、と言うことはここで書いたのも未発表首にならないと言うことなのです。
なんでそんなのに応募しようと思うのかと言いますと、実は自分の人生を俳句にしてみようかなと思ったのです。
自分史という物がありますが、歴史と言うほどの物じゃないですよね。
チラッと書いてみようかとも思ったのですけど、どうしても盛っちゃうのですよね。
つまんない初恋もなんだかんだと盛らないと読み物にならないし、つまんないのは書いてて辛いし。
その点、俳句だと多少盛っても分からない。
省略してあるのだから、分かりませんよね。
そうするとここでは本当に気に入った物が載せられない。

まぁ、そういうことでつまんない句が多くなるかもしれません。
気に入った句も独りよがりなだけかもしれないのですけど。

「花妖しこの樹の下に骸あり」
梶井基次郎さんの桜の木の下には死体が埋まっているを詠んでみました。





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