冬の季語に「小春」があります。
よく間違えるのですがこれは冬の季語です。
春という言葉があるけど、冬。
あの冬の間に一日だけ春のような暖かな日が「小春」なのです。
冷たい中にある暖かさ、これが本意だそうです。
「玉の如き小春日和を授かりし 松本たかし」
冬の小春日和だから「玉の如き」という形容が生きるそうです。
私の住んでいる地方ではこのような小春日和を「もうけもの」と言います。
「冬の日に小春日和はもうけもの」みたいな感じです。
変わった季語に「海鼠」があります。
見たことありますか ?
「憂きことを海月に語る海鼠かな 召波」
「生きながら一つに氷る海鼠かな 芭蕉」
著者の長谷川氏は俳人なら一句は海鼠の歌を詠む必要があるとまで言ってます。
そこで一句
「海鼠にもひとに言えない悩みあり」 てなところでしょうか。