血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

ジャガーメイル

2010-05-13 14:27:04 | 04年生
ジャガーメイル(ジャングルポケット×ハヤベニコマチ-サンデーサイレンス)牡・04生

主:7 結:5 土:4 弱:2 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:33点 クラス:2B 芝:8~11F ダ:8~10F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 ジャガーメイルの血統を強力にリードしているのは、Northern Dancer4×4。このNorthern Dancerは、母母方ノーザンテーストと呼応したもので、当然Lady Angelaを伴う。また、BMSにサンデーサイレンスを配した為に、Almahmoudもクロスしている。この牝馬クロスで血統をリードした血統構成だと言える。したがって両者を内包したNorthern Dancerが中間断絶ではあるものの、実質的に主導として機能している。

 また、スピードを前面に押し出した配合ではあるものの、父方Hornbeam内のHyperionを5代目からクロスさせた事は、バランスの悪さを助長する側面を持つものの(トニービンやジャングルポケット産駒が距離延長に一定の適性を見せるものの、真のステイヤー足り得ないのは、このHornbeamのスタミナと位置の悪さが大きな影響を持つと考える)、スタミナのアシストを強力に受けられた事は幸いだろう。

 反面、父の弱点でもある米系統の欠陥を補正できなかったのは惜しまれる点で、オンリーフォアライフ・Pretty Waysなど近親度が高い配合の割りに、弱点を複数持ったのは成長力・安定感の面においては大きなマイナスだと考えられる。

 ただし、全体の配合としては(総合評価は2Bだが)大きな間違いは無い配合だと言え、Gainsboroughが19ヶで土台構造を強固に形成し、その仔Hyperionを13連持った為、クロスが少ないシンプルな血統構成と相まって仕上がった際の破壊力は十分に感じられる。

 惜しむらくは、前述の弱点とHyperion以外のスタミナの核を形成できなかった事だが、中距離向けの配合としては、見るべき点もある内容だと言えるだろうか。


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