(北鮮と核つき統一を願う?文在寅)
そもそも日本が戦争を起こしたのが悪い?
韓国の文在寅大統領が慰安婦問題の最終合意を否定した。合意文書を結んでは破棄する…というやり口は「ゴールポストを後で動かす」として国家間の交渉には禁物なのだが、この国はタブー破りを平気でする。しかも妙にしつこい。もう、うんざり…である。しかし、この国の指導者に、品性や知性を求めても無理だろう。とにかく付き合わないのが一番だが、放っておいてもまずい。今日は彼ら朝鮮人が(そして中国人も)何を錯覚しているのかを解き明かそう。
文在寅をはじめ、中共や韓国の指導者は「歴史」という言葉が大好きだ。この言葉には、独特の意味があることを、日本人は知らなければならない。
日本で「大東亜戦争」と命名した第2次世界大戦は、勝利者のアメリカによって「太平洋戦争」と呼ぶように強制された。今でもあらゆるマスメディアが従っていることは、皆さんご承知のとおりである。今度の戦争で日本を負かしたのはアメリカなのだよ…というメッセージが「太平洋戦争」という呼び名の中にある。「大東亜戦争」では緒戦にボロボロに負けたイギリスやオランダ、フィリピンから命からがら逃げ出したマッカーサー大将などの記録が含まれてしまうから、その記憶に堪えられないのであろう。
タイを除いて、他の国はすべてイギリス、フランス、オランダ、アメリカの植民地だった。欧米の植民地経営の過酷さは、経験したものでないとわからない。概して東南アジアの対日感情がいいのは、緒戦の日本軍の強さ、航空戦でも零戦という名機が、欧米の飛行機を次々に撃ち落としたのを目の当たりにしているから。これで植民地から解放されると思った喜びからである。彼らの直感は数年後に実現する。
白人国家は日本の攻撃に戦慄した。あらゆる力を注いで、日本をつぶしにかかった。原爆投下は明らかに必要がなかったが、あえて落とした。ロシアを参戦させたのは、ルーズベルトとチャーチルである。何故か? スターリンは日露戦争の汚名をそそぐためにも参戦したがった。しかし、それだけではない。
ナポレオンの時代までは、何でもありだったのに、文明国家を自称する欧米各国は、20世紀に入ってから戦場での略奪や強姦などを禁じた。しかし、彼らが狡猾であることを忘れてはいけない。自ら手を下さないで、暴虐の限りを尽くすのにはどうすればいいか。野蛮国家を味方に引きずり込んで暴れさせるのである。ベルリン陥落がそうだった。連合軍は先に到着したのに、わざと足踏みして、先にソ連軍をベルリンに入らせた。期待(?)にたがわず、ソ連軍は略奪放火、強姦などをやりつくして、ベルリン市民に存分の恐怖を味わわせた。あとで入った連合軍は解放者としての名誉をほしいままにした。
満州にソ連軍がなだれこんできたのは、ベルリンと同じ目的のためである。しかも、先鋒の軍隊は軍隊ではない。先鋒軍は死ぬ確率が異常に高い。そのため、ソ連にせよ、中共にせよ、先鋒軍は反革命分子と刑務所の犯罪分子に担わせる。代わりに戦場で何をしようがお咎めなしである。名誉ある先鋒軍という概念は、そこにはない。
話がだいぶ横道にそれている。ドイツが降伏した後、あらゆる国々と戦って日本は敗れた。敗れた日本は戦争犯罪を裁かれる。その場が極東軍事裁判(通称 東京裁判)である。変な裁判であった。ヒトラーの犯罪と合わせるため、日本の軍事指導者は、世界制服のため十数年前から共謀して戦争準備にかかった。これが罪だというのである。つまり、戦争を起こしたことが犯罪である、とされたのだ。
(優れた欧米文明が劣った日本を裁く…として設けられた軍事裁判)
現在の日本人にも、そう信じている人は多い。とにかく戦争を起こすことは悪い、そう洗脳された日本人は、今でもひょっとしたら過半数を超えるのではないか。無理もない。現在の憲法は第9条の2で、交戦権を認めていないからである。
しかし、よく考えてほしい。真珠湾攻撃をした1941年当時の国際法では、どの国にも交戦権は認められているのである。東京裁判が怪しげであるというのは、裁判のあった1946年より過去にさかのぼって罪を問うているからである。法律がないのに、裁判で裁くということは不当裁判などという次元ではない。マンガの世界である。
日本が戦争を起こしたことは別に罪ではない。このことを日本人はよくよく胸に叩き込む必要がある。何故なら、朝鮮人やCHINA人(シナ人と書くと差別だといわれる。本当はそうではないが、欧米語では抗議されないそうだから、わざとこのように書く)は、東京裁判をタテにとって、日本が戦争をおこしたことが、そもそも犯罪であると言い散らしているからだ。
この原則を認めると、韓国の慰安婦問題も、別の相貌を帯びてくる。朝鮮人の文在寅にしてみたら、そもそも日本が戦争をおこさなかっら、慰安婦の存在そのものがなかったはずなのだから、慰安婦が居るという時点で、日本には責任が生じるのである。
ちなみに東京裁判には、もちろん韓国は加わっていない。中華民国(蒋介石)は連合国の一員であったが、実際に戦ったとは評価されていない。ましてや、その後1949年に成立した中華人民共和国は、日本と戦ったとは認められていない。簡単に言ってしまえば、あまり関係のない国、ということなのだ。韓国はそもそも日本と戦っていないので、連合国とは全く無縁である。無縁であるから、よけいに絡んでくるのかも知れない。
わが同胞に改めて言いたい。東京裁判は、敗戦によって生まれた、怪しげなフィクションである。戦争に負けるとは、国際的に軽蔑され、世界観を無理やり押し付けられる出来事なのである。韓国や中共からの言いがかりには、毅然として対応しなければ…といいながら、日本政府は有効な手立てを見出せない。
何故、東京裁判は無効だと主張できないのだろうか? 信じがたいことに、日本が独立したサンフランシスコ平和条約で、政府は東京裁判を受諾して認めてしまっているのだ。わが同胞(外務省)の阿呆さ加減には、あいた口がふさがらない。戦争に勝ったアメリカが、日本を意のごとく動かしたいのは当たり前である。日本が戦争に勝った場合を考えてみたらよい。うまうまと、アメリカの手に乗ったのが、戦後思想にかぶれた阿呆官僚であった。吉田茂は日本の戦後をリードした最高の政治家…みたいな扱い外が多い。でも、日本を売り渡した政治家であるという解釈も成り立ちそうである。誰かが吉田茂論を試みてくれることを望む。
日本人を骨抜きにした元凶はいろいろあるが、まずは憲法であろう。われわれの手で改めることができる、という意味でも憲法である。やはり第9条の改正で、交戦権を回復することが一番であろう。自衛隊に国を守れ…といっても、現実には片手片足を縛られながらの戦闘になる。拉致被害者を取り戻すこともできず、北朝鮮からここまで侮られて何もできない。これが敗戦国家の厳しい現実である。まずはこの屈辱を認めることからすべては始まる。
せめて、人間としての誇りを取り戻し、同胞のためには、自らの命を懸けて戦う意志を示してはどうか。普通の憲法をもつ、普通の国になって、国力にふさわしい軍備を備え、侮辱は許さないという固い意志をもてば、韓国やCHINAの嫌がらせは自然になくなっていくだろう。逆にいえば、現状のままなら、嫌がらせは続くということである。国の形は残っても、危険に出会ったら、われ勝ちに逃げ出すような国民が大多数のオメデタ国家になって、何が嬉しいのか、それが私にはわからない。
終わりに。北朝鮮が核を保持したままの南北統一を、韓国の文在寅が狙っているのは大いにあり得る。北鮮にむかって、口では非難してみせても、それはアメリカに服従せざるを得ないからで、アメリカの圧力が弱まれば、たちどころに北鮮との融和を図るだろう。核を持っている以上、北鮮が主導権を握るが、文は金正恩のナンバー2になっても構わない、と思っているだろう。日本や中国を思う存分懲らしめることができる。文の動機なんてこんなところである。ただし、万が一にも、この事態が発生したら、わが国は生きていけない。朝鮮統一は徹底的に邪魔をするのが、アメリカ、中国、ロシア、日本の国益にかなっている。お人よしの日本人も、このくらいは分かる知性を持ってほしい。国際関係とは腹黒さの勝負である。
ちょうど1年1か月前に、朴槿恵の失脚に合わせて書いた「韓国の混乱」の中で、次のような一文を添えている。読んでもらいたいので、もう一度。
作家の百田尚樹氏は『大方言』(新潮社、2015年)のなかで「日本は韓国に謝罪せよ」と説いている。もちろん反語であり皮肉である。少し抜粋すると…
「まず、日本は厖大な税金を投入し、朝鮮に5,200をこえる小学校を作り、文盲率90%以上だった民衆の向上を図った。師範学校を36も作り、京城帝国大学まで作って朝鮮民族の教育向上を図った。何の相談もなく進めたことを謝罪しなければならない。
「朝鮮では王族・貴族(両班)・庶民・賎民・奴隷という強固な身分制度があった。日本はこれをこわした。これも相談なく進めたもので、暴挙といわれても仕方がない。
「朝鮮はほとんどが禿げ山であった。日本は6億本の木を植えて勝手に緑化した。灌漑用ため池も勝手に作った。道路や河川も改修した。工場を作り、病院を作り、下水道まで整備した。朝鮮にあった自然を破壊したのは、明らかに日本である。
「荒れ地を開墾して農耕面積を2倍にしたため、朝鮮の人口は2.5倍に増えてしまった。人口問題まで引き起こしてしまったのだ。朝鮮人が怒るのも無理はない」
欧米のあこぎな植民地主義とは全く違うのである。
朝鮮併合は最大の失敗
●たはむれに韓を背負ひてそのあまりエグきに泣きて三歩あゆまず
(本歌 たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず 石川啄木)
(蛇足)日本が朝鮮を併合しようとしたとき、どの国も反対しなかった。欧米各国は人心の悪さを計算に入れていたと、うがった見方もあることを伝えておこう。確かに、日韓両国は三歩どころか、一歩を歩むのにも苦労している。もう、お荷物は降ろしたいのが日本の本音ではないか。南北統一をさせないために付き合うと考えれば、まだしも我慢できるがね。
なにしろ日本は断罪された記録がある
●あかねさす「歴史」の光の尊くて反日嫌日は生れやまずけり
(本歌 あかねさす昼の光の尊くておたまじゃくしは生れやまずけり 斉藤茂吉)
(蛇足)自ら戦ったわけでもないのに、東京裁判というイカサマ裁判を未だに振りかざす。そんなことができるのは、連合軍のお墨付きだから。これに異議申し立てをしようとするなら、アメリカと対峙し、その隙に米中が組んでしまうという悪夢を乗り越えなければならない。第2次大戦の敗因は、蒋介石との情報戦に敗れ、米中同盟を許したことにある。その轍を踏まずに、アメリカにモノ申す事が出来るか?
トランプ大統領の祝宴に慰安婦を呼び
●慰安婦に文のかけたるしがらみは流れもあへぬ祝宴なりけり
(本歌 山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり 坂上是則)
(蛇足)アメリカに告げ口をする外交は朴槿恵もやった。品性卑しいふるまいである。
意識は華夷秩序(文大統領)
●わすらるる身をば思はず誓ひてし韓国援助の惜しくもあるかな
(本歌 わすらるる身をば思はず誓ひてし人のいのちの惜しくもあるかな 右近)
(蛇足)華夷秩序とは中華(つまりCHINA)が一番偉くて、朝鮮が弟分、それ以外は夷(すなわち野蛮人)という秩序のこと。文にしてみると、CHINA以外にアメリカも親分として仕えなければならず、あれこれ疲れ果て、日本に八つ当たり…というところが真実だろう。日本こそいい迷惑である。どんなに困っても、もう援助はしてやらない、と言ってやれば?
歴代の大統領は後任者によって罪に問われる
●めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに雲がくれにし前の大統領
(本歌 めぐりあひて見しやそれとも分かぬまに雲がくれにし夜半の月影 紫式部)
(蛇足)韓国の国民は不安にならないのだろうか。4年ごとに繰り返される粛清劇をどう見ているのか? やはり国民性もよく分からない。