古民家SHIKIORI日記/Homenaje Project

アジア・アフリカ・ヨーロッパ、古民家SHIKIORIを舞台につながる音楽。
コントラバス奏者、松永誠剛のブログ。

ビルボードライブ福岡

2009-05-20 23:07:50 | Weblog
2000年、中学から高校へと生活が変化しようとしていた時期。
家族に連れられ、生まれて初めて、ジャズクラブに行った。
出演は憧れのデヴィット・サンボーン、
楽屋から聞こえる、ウォーミングアップの音に鳥肌立ち、
胸が躍った。

ステージに現れた、
デヴィッド・サンボーン、ジョー・サンプル、ブライアン・ブレイド、
そしてカメルーン出身の若手ベーシスト、リチャード・ボナ。

彼のベースを聴いた瞬間、
僕の目と耳と心に釘が打たれた、
どれだけの時間が流れたのかも忘れ、彼のつむぎ出す音の世界に包まれた。

翌日、フェンダーのエレクトリックベースを買いに、
楽器屋さんに足を運んだ。



ビルボードライブ福岡(旧ブルーノート福岡)
あの小さな空間で僕の人生は大きく変わった、
その人生を変えたビルボードライブと云う空間が8月2日で閉店。

音楽の仕事をするようになって、
ステージに立っていない人達の力がどれだけ大きく、
そして福岡と云うアジアの小さな島国の一地方都市において、
毎日のように世界的に著名なミュージシャンを呼ぶ事が如何に難しく、とてつもなく貴重な事なのか・・・・

最近、やっと感謝と理解が出来るようになった。

2006年、僕が初めて、福岡のホールでコンサートを主催した時、
本番前の楽屋で支配人から電話をもらった。
「今日は行けないけど、頑張れ。これが第一歩」


2009年7月9日
僕がベースと云う美しい楽器に出会ってから、約9年。

僕は自分が兄妹のように愛するバンドメンバーと共にビルボードライブ福岡の舞台に立たせて頂く。
僕にとって、世界中のどんな有名なジャズクラブ、ジャズフェスティバルで演奏する事よりも、特別なこと。


7月のために日本に残り、修行をする。

そして、最高のミュージシャンとスタッフ達を集めて、最高のコンサートにする。
自分に与えられた全てのものに対する、

自分が出来る唯一の恩返し。

全ては与え、与えられ、受け入れ、尊敬する事。

http://www.billboard-live.com/club/f_index.html

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