古民家SHIKIORI日記/Homenaje Project

アジア・アフリカ・ヨーロッパ、古民家SHIKIORIを舞台につながる音楽。
コントラバス奏者、松永誠剛のブログ。

Anders Jormin アンダーシュ・ヤーミーンを迎える

2013-10-17 22:11:56 | Weblog
今週の日曜日、いよいよアンダーシュ・ヤーミーン(アンデルス・ヨルミン)をSHIKIORIにお迎えする、
同じコントラバス奏者としてはこれほど光栄な事はない。
「現代最高のコントラバス奏者」と世界中のベース奏者から讃えられる、
アンダーシュ・ヤーミーン、"融通無碍"という以外の言葉では彼の演奏は表現出来ない。


2004年、デンマークでニールス・ヘニング・オアステッド・ペデルセンからレッスンを受ける日々、コントラバス漬けの日々を送っていた。
クリスマスの翌日、
スウェーデンで長年、活躍されている日本人コントラバス奏者の森泰人さんを訪ねて、スウェーデン・ヨーテボリに向かった。
森さんに作って頂いた、生姜焼きと味噌汁、そしてごはんが人生の中でもっとも記憶に残っている食事。

食事のあとに森さんのお家のリビングルームでアンダーシュ・ヤーミーンのソロアルバム「Alone」を聴いた
アンダーシュ・ヤーミーンの音楽との出逢いだった。

その数年後、色々な体験のあとに音楽が嫌いになった、
実際には音楽の周りにあるものが嫌いになった。

2007年、ヨーロッパの音楽大学の試験も落ち、色んなものに甘え腐った気持ちのまま、
ヨーロッパを放蕩する数週間を送った。
寝台列車で楽器を抱きしめながら眠っても、楽器を弾く事はなかった。

スペインやアイルランド、街角に溢れる音楽、人々の笑顔を眺めながら、
だんだんと音楽が恋しくなった。


旅を通じて分かった事は、自分は何も分かっていなかったという事。



アンダーシュ・ヤーミーンとボボ・ステンソンのコンサートがあると聞き、
ダブリンからヨーテボリへ向かう、飛行機に飛び乗った。


ヨーテボリのジャズクラブ「ネフェルティティ」で聴いた、ヤーミーンの生の音。
涙が止まらなかった。


"旧約聖書"のジミー・ブラントン、"新約聖書"のスコット・ラファロ、
ジェームス・ジェーマーソン、ジャコ・パストリアス、
革命的なベース奏者が現れるたびに音楽は発展と進化を続けてきた。

同じ時代に生きて、
アンダーシュ・ヤーミーンという音楽界が60年来待ちわびていた、偉大な音楽家をSHIKIORIにお迎え出来る事を大変光栄に思います。
"リアストゥライニ"の日本公演実現のために尽力してくださっている皆様にそして、公演を待ちわびて下さっている方々に深く御礼を申し上げます。



"アンダーシュ・ヤーミーン"という偉大な音楽家がいなければ、
僕は音楽を続けていませんでした、
そして、SHIKIORIも生まれず、SHIKIORIをきっかけに出逢った素晴らしい人たちとの時間もありませんでした。
ありがとうございます。
Let`s go Back to Music!


松永誠剛

「スパルタカス」
http://www.youtube.com/watch?v=yUYy5TU_hyw





最新の画像もっと見る

コメントを投稿