フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

道重さゆみ線

2007-12-18 21:33:39 | ハロプロ(娘。)
 この前、友人の旦那様に「前から聴きたかった」と前置きされて、「道重さゆみのどこを気に入っているのか?」という質問を受けました。
 さゆに限らず、「○○のどこを好きなのか?」という質問はなかなか回答が難しいと思われ、特に普段何気なしに応援しているものを、きちんと第三者に魅力を伝えるという行為はなかなか大変で、でもそれについて考察するのは有意義な事でもあるように思います。

 質問に一瞬驚いた私の答えは、「さゆには単線のローカル線のような魅力がある」でした。
 さゆは歌が上手い訳でもダンスが得意な訳でもない。しかし、不思議な空気を醸し出しているナチュラルな雰囲気がある。
 それは、どこにでもありそうな風景だけど、でもどこにでもある訳ではない味を持ったローカル線みたいに思えるのです。そのローカル線は、走る車両は高性能ではないし、SLやトロッコみたいな一般受けする車両が走っている事もなく、絶景を行く訳でもないし、名物駅弁がある駅もない。しかし、不思議な味わいと、今時(今だからこそ)貴重になりつつある普通の風景がそこにある。
 それが道重さゆみ。例えるなら、さゆの故郷を走る宇部線でしょうか。

 そんな道重さゆみさんの新しい写真集が先日発売になりました。1月に出た写真集が、和の世界で神秘的に古風な美少女を描くというコンセプトだったそうなんですが、そのスタッフが再び集結して第二弾を作ったという触れ込みでした。一見期待出来そう。
 しかし、ロケ地が山梨の清流(まあこれはよい)、沖縄のビーチと聞き少し不安があったのですが、どうやら不安が的中したようで、内容的にはいわゆる水着グラビア的な写真集に落ち着いたようです。
 「ようです」と書くのも、中身を見てないからなんですが、ネットで話題になるのは水着やエロネタばかり。そういう写真集なのか?エロとは違う方向性のページはないのか?やはり買って自分で確かめるしかないのか?

 アイドル写真集なんだから、ヲタが見たいのは水着だろう?という安易な発想の写真集がハロプロには少なくない気がする訳ですが、ここはひとつ作り手側も知恵を絞って、その子でどんな写真集が作れるのか?そして、この子だからこそこういう一冊になった!という説得力ある写真集を作って欲しいです。そういう意味では、道重さゆみで和の世界の神秘的美しさを表現しようという試みは良い感じなのではないですか。もう一度このコンセプトに立ち返って、安易な水着グラビア路線じゃない一冊を次回はお願いします。

 そもそも、道重さゆみは単線ローカル線なんだから、水着グラビア路線なんていうリゾート特急みたいな仕事は似合わないのです。宇部線に展望席の付いた列車が乗り入れてきたら場違いですからね。

 今回のBGM 天使の絵の具 / 飯島真理

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