日々是興味深々

日々の生活の中で興味を持った光景を画像に切り出した日記帳

春の子育て

2017年05月06日 | Weblog



新緑を迎え、微かに初夏の香りを感じるGWのまっさかりに、山間にある洋館の軒下にツバメの巣を発見し、しばし眺めていると親ツバメが舞い戻ってくるシーンに出くわした。
巣の中に入ると、どうも卵を温めていると思われる仕草を見せ、しばしじっと巣の上から顔だけを覗かせてあたりを見回している。
実は、巣の位置はちょっと手を伸ばしてジャンプすれば届いてしまいそうなくらい低い地にあって、真下まで近づくと親ツバメと目が合ってしまうほど至近距離になっていたが、親ツバメは逃げようともせず、また警戒している様子も見られなかった。
鳥を含めた動物には、逃避距離というのがあって、鳥はとくに人の気配に過敏なのだが、どうやらツバメは人間を敵と感じていないらしい。
昔からツバメは益鳥として人には大事にされてきた結果、人は敵に非ずというDNAが生成されているのだろうか。

暇に任せてしばし愛くるしいツバメの顔を眺めていると、やおら親ツバメは巣から飛び立っていってしまった。
真下に私がいるというのに、この無防備さ・・・。
やはり人を敵と思っていないことは、明白になったのだ。
10分ほどするとまた巣に戻ってきて巣繕いをして、また卵を抱く始めた。
20分ほどするとまた巣から飛び立ち、10分ほどで帰還、このパターンを何度も繰り替えしている。

最初の巣立ちの時には、気づかなかったが2回目以降、飛びだったあと一瞬私の頭上でホバリングして中空に止まってから飛んでいくことに気づいた。
「留守番頼むぜ!」と言われているような気がして、何度とな括り返すツバメの巣立ちと帰還を眺めていた。
巣に舞い降りる際に、ちょっとだけホバリングして中空にとどまる瞬間をカメラに収めた。
撮った画像を改めて見てみれば、体の大きさに比べ、羽の大きさがとても大きいことに気づかされる。
ツバメの飛来とともに夏の訪れを感じた瞬間だった。

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