日々是興味深々

日々の生活の中で興味を持った光景を画像に切り出した日記帳

満開の桜に触れてみたい

2017年04月09日 | Weblog







小雨の中、満開の桜を見たくて出かけてみた。
本当は、晴天に恵まれた方が良かったのだけれど、今年の見ごろは生憎の小雨混じる曇天での花見となってしまった。
お天気には恵まれなかったが、人出がそれほどでもなかったのは、幸いだったかもしれない。
都内でもいろいろ桜の名所はあるけれど、私にとっては千鳥ヶ淵が一番好きな場所で、九段下駅からぐるりと千鳥ヶ淵を回り、北の丸公園を経由して再び九段下に戻るコースを毎年続けている。
東京のど真ん中にこんなうっそうとした森があるのかという情景に最初は驚かされたものだが、その静けさに惹かれて今年も訪ねた。
桜は見事な満開、1本々の木立が非常に大きく、枝ぶりも広がっていることから華やかさもひとしおで、堀の水面にうつる情景は、まるで絵葉書のようだった。


北の丸公園に入ると人は閑散として、満開の桜の周囲に多少集まっている程度で、桜の枝の真下に3人の親子連れがいて、女の子が父親に花に触りたいとねだっている。
父親は、娘さんを抱え上げ、娘さんは人差し指を立て桜の花に触れていた。
薄い桃色の花芯をかこむ満開の白き桜の花の集積は、思わず触れてみたいという衝動に駆り立てるのだろう。
指先で軽く触れただけで満足そうな笑みを浮かべた少女の淡き幸せをのお裾分けをいただき、私も幸せな気分が味わえた。