源泉掛け流し

湧き出した源泉が直接注ぎ込まれる湯船。
湯量は豊富で身体の芯まで温めてくれ、渓を歩き回っり痛んだ節々に回復の機会を与えてくれる。
顎の下まで浸かり、じっと目を閉じて温泉が身体に染み込む感覚をしばし味わえば、わが身が溶けていくようなトロトロな感覚の中で全ての憂いを忘れる自分が居た。




■Camera ：Canon EOS Kiss Digital X2

静寂の風景

やっと夜が明けきった早朝に広がる絶景を見た。
湖面には朝もやが立ち上り、奥の山が湖面に映りこんでいる。
水面は並みひとつ立っていない。

これほどの静寂の景色は、今まで見たことがない。
じっと眺めていると都会の喧騒も仕事の煩わしさも、些細なこだわりも全て吹き飛んでしまう。
大らかな心を持ってすれば、何も問題はない。
つまらないことで喜怒哀楽を繰り返す自分が馬鹿馬鹿しく感じるほど、この光景は大きく、美しい。
時を忘れわが身を景色に溶け込ませられるまでずっとそこで佇んで眺めていた。





■Camera ：Canon PowershotA2000IS

温泉を舐める美蝶

源泉の湧き出る湯口から零れて冷えた温泉を見たこともない蝶が一心不乱に舐めている。
すぐ側に近寄っても微動だにもせず、舐め続けていた。
羽を閉じたままだったが、時折羽を一瞬だけ広げるとコバルト色に輝く文様が現われた。
何と綺麗な蝶なのだろうか。
シャッターを切るのも忘れてしばし見とれていた。
我に返って慌ててシャッターを押し、何とかその姿を撮影できたのでホッと一安心。
それにしても、何で温泉を舐めるのだろうか・・・。
その習性といい、美しさといい何とも不思議な光景を垣間見た気がした。



■Camera ：Canon EOS Kiss Digital X2

もっと大事にしなよ！

川の中にバスケットボールが落ちる水に巻き込まれながら何時までもクルクルとそこに留まっていた。
見ればまだ真新しそうないいボールのように見える。
取ろうと思えば簡単に取れる場所なのにそのまま放置とは勿体無い。
もっと大事にしろよな・・・。
撮影後下に降りて、石の上に足を掛けボールを取って脇においておいた。
早く取りに来てくれることをねがって・・・。





■Camera ：Canon EOS 7D

つばめの親子

街中のアーケードの天井から下がる伝統に巣を作ったツバメが居て、最近になって子つばめが誕生した。
昔から益鳥といわれているので、誰も邪魔する人はいません。
厄介なカラスが最大の天敵だと思われるのだが、位置が位置だけにおいそれと烏も近寄れないのが幸いだ。


よく未熟者をして「くちばしの黄色いひよっ子」と言うが、確かに雛のくちばしは黄色い。
親ツバメが餌を咥えて戻って来るや否や一斉に黄色い口を大きく開けて餌を乞う姿は、なんとも微笑ましい限りだ。
願わくば、無事に巣立って欲しいとただ願うばかりだ。








■Camera ：Canon EOS 7D

酒仙たちの桃源郷

新宿の靖国通り沿いの花園神社裏に戦後のバラック街を髣髴とさせるような２～３坪程度の
の小さな飲み屋が集積する一角がある。
その名は、新宿ゴールデン街。
酒飲みでなくても東京住んでいれば名前くらいは知っている有名な飲み屋街だ。
いかにも怪しげな雰囲気の街は、訪れたことのない者にとっては、近寄りがたい場所かもしれない。
事実私も足を踏み入れることは無かった。


既に終電もとっくに無くなった午前３時。
好奇心の赴くままにここに足を踏み入れた。
行って見ると案外開放的で、入り口を開けっ放しにしている店が多く、小さなカウンターのなかにいるオーナーは、案外若い男女だったりする。
居酒屋のように大勢で奇声を上げられるほどここの店は広くなく、せいぜい５～６人も座れば満員御礼になりそうな店ばかり。
恐る恐る中を覗けば、背広姿のサラリーマン風の客がたった一人でカウンターにポツリと座っていたりする。
入り口のドアに「チャージなし！」とか「ワンコインでどうぞ！」なんて張り紙が視てあって結構安くて楽しめそうな雰囲気だ。


思い切って一件のバーに突入。
「あんまり飲めないんですが、１杯だけでもいいですか？」
「どうぞぉ～！」
気さくなママさんそうで一安心。
出されたバーボンのオンザロックをチビチビ舐めながら小一時間過ごして帰った。
またいつか訪れてみようかな・・・。








■Camera ：Canon PowershotA2000IS

幸運は、何処に

クローバーの群生を発見！
都会では、なかなか見つけられない懐かしい光景だ。
このなかに幸運を呼ぶ四葉のクローバーがあるはず。
幸運は、一体何処にあるのだろう・・・。






■Camera ：Canon EOS 7D

ビオトープって知ってますか？

「ビオトープ」というのをご存知ですか？
ビオトープ(biotope)とは、生物生息空間を意味する言葉なんだそうです。
実は、私も知りませんでした。
生物が生息しなくなった場所を生物が生息できるよう環境を変化させるという意味もあるそうで、いつも訪れる親水公園なんかもこのうちに入るようです。


自宅近くの公園にビオトープが出来たと聞いたので早速行ってきました。
そこは、住宅地の中にある普通の公園で、多少遊具なんかも置いてあり、近所の母子の憩いの場所になっているところでした。
そのビオトープは、主に水生昆虫の生息を目的として作られていて、組み上げた地下水が静かな流れを作り、水生植物が生い茂る池に注がれているいわば人工池でした。


まだ出来て間もないのですが、既に植物は沢山生い茂っており、周囲はトンボや蝶、蜂などが飛び回っていて、もう立派に生物生息場所になっているのにはびっくり。
生物の逞しさに感心しきりでしたが、それ以上にこれを作った人の力に更に感心してしまいました。
しばらくしたら、またここを訪ねてみるつもりです。





■Camera ：Canon EOS 7D

涼感誘う金魚舞

赤い羽衣をヒラヒラさせて舞う金魚。
白い洗面器のなかで、そのあでやかさが際立つ眺め。
季節は、もう夏、涼感を誘う金魚の舞だった。




■Camera ：Canon EOS 7D

放水開始！

消防団の訓練に出くわした。
ポンプ車の作動確認らしく、親水公園の川の水を吸い上げてまた川に放水。
一部の水が霧となって私の顔に当たって涼しさ一杯。
でも、よく考えると川の水なんだよね・・・。
急いで顔を洗いました。





■Camera ：Canon EOS 7D