徐仙日乗

日記、随筆

徐仙日乗 芝居 芝居名せりふ集

2020-05-10 13:52:00 | 日記

徐仙日乗 読書 芝居名せりふ集 演劇出版社


読書メーターと重複


演劇、芝居本の回顧。「演劇界」の演劇出版社のロングセラー。この手の奴、江戸時代は鸚鵡石って言ったらしい。歌舞伎を知り、演劇界を定期購読する様になり、何故か郵便振替で本書を購った。70年代。観劇とレコード(苦労してカセットに落とした)と本書で幾つかは「名調子、迷調子」を口ずさんだものだ。思えば変な高校生だった。少なくともセリフの良し悪しくらいは身についた気がする。未だに下戸で芸無しだがカラオケで「台詞入りのお富さん」(知らない人の方が多いだろうが、気にしない)を演ると、物珍しさで受けは良い。因みに「しがない恋の情けが仇、、、」って奴ね。仕事で俳優に囲まれていた頃は流石に自粛していたが、還暦を過ぎても忘れていないのは結構変な奴なのかも知れない。カラオケの黎明期に何かの記事で「シバオケ」ってのもあったらしいが、実物には巡り会えなかった。どんな物だったのだろう、たまに気になる。にレパートリーは助六、揚巻、勘平、髪結新三、弁天小僧、五人男、三人吉三など。暗唱は元々好きみたいで、「アメニモマケズ」なんかはたまに言えるか確認したりする。近松とか百人一首とかさらっと出てくるとカッコいいのだが。


徐仙日乗 芝居 12人の浮かれる男―筒井康隆劇場

2020-05-02 17:51:00 | 日記

徐仙日乗 12人の浮かれる男―筒井康隆劇場  


最近演劇、芝居の面から再読本のコメントを記している。筒井康隆の戯曲は人気作家だけに昔はよく目にした。元々筒井康隆は劇団に所属していたこともあり、良い脚本もかなり書いている。ストーリーはハチャメチャなのだが意外や構成は真面目でチャントした劇場上演がよく似合う。当時は新劇の昴が良く上演していた。表題作の「12人」は何回読んだか分からない。理由は演出したから。裁判員制度はまだ影も形も無かった頃で、狙いは勿論「12人の怒れる男」である。随所にくすぐりが出て来る。出ずっぱり、密室劇は俳優にとっては演り甲斐があった筈だ、大変だけど。感心したのは12人内の内の一人に啞が混じっているアイディアで(陪審員だぞ!)当然バレる所は腕の見せ所って事になる。プロの劇団だったので作者に上演の許可を受け、雀の涙程度の上演料も支払った。封書と葉書を頂いた。ワープロだった。万年筆で激励の言葉も添えてあった。「この先生は演劇制作の現場をご存知だ」ってのはすぐに分かった。


徐仙日乗 読書 月別まとめ

2020-05-01 20:08:00 | 日記
2020年4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1663ページ
ナイス数:520ナイス

https://bookmeter.com/users/111107/summary/monthly
■揚子江は今も流れている (中公文庫)
発表は1960。戦時中のチャイナとの和平工作に携わった著者の回顧録。チャイナ、日本とも複雑に絡みあった人脈、官民の組織を背景にして「心を寄せ合った有志」が「和平」に向けて命を賭して活動していた記録と記憶。著者の関わったのは通常は「日本の傀儡政権」「南京政府は相手にせず」とかで知られる汪兆銘政権。国の交渉事と友情を慎重かつ客観性を保った記録は信頼出来る気がする。また作者が後世に対する責任感を持って執筆しているのも分かる。続く
読了日:04月28日 著者:犬養 健
https://bookmeter.com/books/1222946

■天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)
良い意味でも悪い意味でも、読まなくてもある程度想像できるのだが、これも安定感とも言える。痛快感と哀感。現代の留置場で語られる明治大正期、ジャパニーズピカレスクロマン。分を弁えた官と犯罪者の癒着は、まぁこれもロマンの一種か。仕掛人、雲霧等の池波正太郎、幕末の黙阿弥などの先行作品を土台にして、何故か語り物のサービスもついてくる。説教臭い点は、まぁ耳を塞ごう(笑)幕末に黙阿弥がいて白波物を皆んな喜んでいたってのは結構後世に影響を与えているのかも知れない。
読了日:04月25日 著者:浅田 次郎
https://bookmeter.com/books/575831

■海神別荘・他二篇 (岩波文庫)
「客席から観た芝居、袖から観た芝居」シリーズ、としておこうか。印象を重視してあまり調べないで記していこうと思う。玉三郎の天守物語・初演(だと思う。班女と二本立て)を日生劇場で見た。歌舞伎味は少なく、かと言って歌舞伎を無視する訳にはいかず、と云うバランスの取れた舞台で鏡花戯曲ブームを作ったといって良い。小生も打ちのめされて鏡花戯曲を漁るようになった。その過程で本作を知る。鏡花戯曲は兎に角セリフが立たないと話にならない。その上圧倒的な美貌、姿の良さも必要で、誠に難物だと思う。続く
読了日:04月21日 著者:泉 鏡花
https://bookmeter.com/books/482809

■【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
面白かった。伊武が気に入ったので出世作とされる本作にも手を出した次第。「あらあら、そうだったのね」てな、ネタバレ厳禁作なのでコメントは限定しておこう。「機巧」と共通して心、若しくは意識と呼ばれる物への関心が作者の根底にあるらしい。表現が詩的な方へは行かず、主人公の行動と心理描写に重点を置いた行き方は小生には分かりやすかった。ちょっと自分の存在とかが揺すぶられた。
読了日:04月19日 著者:乾 緑郎
https://bookmeter.com/books/4520232

■なよたけ
えーと昔、「新劇」てぇジャンルがありまして(笑)。作者は名高い新劇の先生。例えば浅利慶太辺りも弟子筋に当たる筈。実は50年程前に日生劇場で見ている。高校時代何故か演劇公演に参加することになり「百聞は一見にしかず」とばかり観劇会宜しく仲間内で観に行った。多分国語の先生辺りの推薦だったと思うが、今から考えれば豪勢な話である。その後その「新劇」の頭数に連なることになる。素養も教養も無い高校生には些か敷居の高い作品で、今回も流し読みでは理解したとは言い難い。多分精読して発声する必要があろう。
読了日:04月13日 著者:加藤 道夫
https://bookmeter.com/books/7226354

■評伝 獅子文六 (ちくま文庫)
獅子文六復活の仕掛人と目される筆者は小生と同世代。筆者の見立てに拠れば「親が読んでたのを記憶している第二世代」ってことになるらしい。評伝なのだが伝の部分が多い、それでも文六センセイの生涯が作品を通じて読めるのはありがたい。意外だったのが最終章辺りで結構、新知識が得られたこと。新聞投稿に批判が殺到した、なんてその頃は子供だったけど、今なら分かる。筆者の引用している資料が今後役立ちそう。文学座の分裂とかは今となっては遠い昔。続く
読了日:04月06日 著者:牧村 健一郎
https://bookmeter.com/books/14725711

■ここで都知事の緊急会見です。
おひさしう。書きたい事を大分セーブしてませんか?白状しなさいよ。
読了日:04月01日 著者:ヒデキング
https://bookmeter.com/books/15701107


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