徐仙日乗 読書 人名の世界地図 21世紀研究会 文春新書
読了 読書メーターと重複
ヒトの名前ってのは恐らく社会の成立と共にあったはずで、その考察、記録は膨大な量にのぼり、その中に分け入って、大きな傾向のようなものを紹介している。結びの「人種とか民族、宗教が異なり、それが問題になった時には、名前は先鋭的な意味をもってくる」なる一文に集約されている。印象に残る記述、生まれたばかりの子供には悪い名前をつけて悪霊とかに取り憑かれ無いようにする(西欧以外で多く見られるらしい)。ユダヤ人の苗字には当時の領主から買い取った由来の物がある。欧米の黒人奴隷の命名とかアイヌの命名とか歴史が新しく、宗教の権威外の話なので、リアルな歴史の事情が読み取れる。これは収穫であった。名前の研究は各地の民族の古層を掘り起こすってことらしい。日本にいては分かりにくい感覚。
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ヒトの名前ってのは恐らく社会の成立と共にあったはずで、その考察、記録は膨大な量にのぼり、その中に分け入って、大きな傾向のようなものを紹介している。結びの「人種とか民族、宗教が異なり、それが問題になった時には、名前は先鋭的な意味をもってくる」なる一文に集約されている。印象に残る記述、生まれたばかりの子供には悪い名前をつけて悪霊とかに取り憑かれ無いようにする(西欧以外で多く見られるらしい)。ユダヤ人の苗字には当時の領主から買い取った由来の物がある。欧米の黒人奴隷の命名とかアイヌの命名とか歴史が新しく、宗教の権威外の話なので、リアルな歴史の事情が読み取れる。これは収穫であった。名前の研究は各地の民族の古層を掘り起こすってことらしい。日本にいては分かりにくい感覚。