徐仙日乗

日記、随筆

徐仙日乗 読書 ロードス島戦記 誓約の宝冠1 水野良

2019-10-29 21:11:00 | 日記
徐仙日乗 読書 ロードス島戦記 誓約の宝冠1 水野良 角川スニーカー文庫
読了 読書メーターと重複

懐かしいキャラクター達を思い出しつつ、血統と縁を持つ子孫たちの冒険譚が始まった。昔だったら一気読みしたかも知れないが、本書は三日くらいか。あと数巻は続くと思うのだが、心配なのは半年待って三日くらいで読み捨てる様なサイクルがほぼ予想出来ること。「いい年して、こんな時間の使い方をしていいのか?」って気もチョッピリしている。北方水滸伝の文庫落ちを待っていた時期もこんな感じだったのを思い出した。勿論贔屓作品なので楽しんでいるのではあるが。

徐仙日乗 読書 トランプがローリングストーンズでやってきた USA語録4 町山智浩

2019-10-29 21:08:00 | 日記
徐仙日乗 読書 トランプがローリングストーンズでやってきた USA語録4 町山智 文春文庫
読了 読書メーターと重複

週刊文春連載のアメリカレポート。主に「おバカで異常」なアメリカを報告しているのだが、読み続けると少々食傷気味。映画と音楽と英語に付いて行けないのはまぁ、自分の所為なのだが。アメリカ生活体験のある人は何倍も楽しんでいる筈。五年ほど前の話題なのでトランプ台頭の騒ぎはそれなりに興味深く読めた。

徐仙日乗 読書 二つの母国に生きて ドナルド・キーン

2019-10-19 09:18:00 | 日記

徐仙日乗 読書 二つの母国に生きて ドナルド・キーン 朝日文庫
読了 読書メーターと重複

キーンさんの著作は軽い物を数点。始めて眼にしたのは司馬遼太郎との対談だったかも。改めて著作をググると活動の幅と厚さに圧倒される。日本国政府が勲章を与えたのも当然である。本書は80年代にリーダーズダイジェスト誌に連載された物とのこと。コンパクトな伝記としても読めるし、評論家としての方向性くらいは分かる、お得な一冊。特殊な立場だったから、とは言え戦後日本の文壇の巨人達、吉田、福田、谷崎、三島らとの交流、思い出は圧巻。吉田健一と三島由紀夫の関係は初耳。一般読者向けの柔らかい話題ながら中身は濃い。大震災時の行動と発言には素直に感動した。改めて感謝と合掌。こんな文学者って中々居ないなぁとも気がつく。

徐仙日乗 読書 明治生まれの日本語 飛田良文

2019-10-15 21:17:00 | 日記
徐仙日乗 読書  
明治生まれの日本語   飛田良文  角川ソフィア文庫
読了 読書メーターと重複

言葉の薀蓄は好きなので、気が向けば買ってしまう。この著者は初読み。個々の言葉の選択と由来よりもこの先生のアプローチの仕方が面白かった。辞書を調べるのが基本らしい。腑に落ちる話だ。少なくとも定着した時期はわかるわけだ。更に訳語の場合は外国語の辞書をあたる。これももっとも。更に漢字の場合はチャイナの辞書にも目を通す。この場合はチャイナ由来の翻訳漢語も結構あるようだ。まぁ和製漢語が本場に行っている事もあるわけだが。言うまでもなく「言葉」と共に実態があるわけで、例えば「哲学」なんて随分苦労している。「恋愛」の項を読むと当時の日本には概念自体が無かったことが分かる。論証するために引用文が沢山ある。読み難いけれど、著者と発表媒体と辞書名を斜め読みするだけでも楽しい。さて「いつまで経っても英語ができない日本人」と識者?に嘆かれている現代で、ドンドンあやふやなカタカナ英語が使われている現状ってどういう事なのだろうか。背筋が寒くなる。

徐仙日乗 読書 若い読者のための第三のチンパンジー ジャレド ダイアモンド,レベッカ ステフォフ

2019-10-15 16:32:00 | 日記

徐仙日乗 読書 若い読者のための第三のチンパンジー ジャレド ダイアモンド,レベッカ ステフォフ
草思社文庫
読了 読書メーターと重複

ダイアモンド博士の本は四冊目。解説によると加筆、訂正があるようだが、本書が一番古いみたい。どの辺が若い読者向けなのかよくわからなかったが、チンパンジーから分かれて、世界中に移住していったホモ・サピエンスの壮大な物語を語ってくれる。もっと詳しく個々の事例を述べたのが、以降の大作群ということなのだろう。この先生の扱う歴史では農業、文字の発明なんてのは「つい最近の出来事」なので頭の切り替えが大変なのだが植物を含む生物全般からの考察、推論は刺激的で色々な示唆に富む、というか初学の身としては感心するばかり。「言葉の獲得」を例のピジンを使って推論しているのが印象的、というかこれは少し分かった。技術の進歩で石器時代の天候、健康、生活とかがわかるらしい。うーむ、凄い。