徐仙日乗

日記、随筆

徐仙日乗 読書 国技館: 大相撲力士、土俵の内外 尾崎士郎

2016-10-24 07:53:14 | 日記
徐仙日乗 読書 国技館: 大相撲力士、土俵の内外 尾崎士郎 河出文庫
読了 読書メーターと重複

人生劇場の作者による相撲に纏わるお話。作者と交遊の深かった力士、親方とのエピソードが中心。相撲は大衆芸能・文化、民俗学とかの側面で興味があるので、まぁそれなりに読めた。終戦直後の国技館接収(メモリアルホール)と花街、隅田川の描写が印象的。大正から昭和の大相撲の佇まいがたちのぼる。当時は本場所は二場所であとは巡業。旅先で浮名を流したり、土地の有力者とのやり取りが今の大相撲と随分違い、おおらかさや異界の妖しさが垣間見える。「タニマチ」は財産を潰す覚悟でなる物って話があったが、その喜悲劇も相撲の一部。土俵上の英雄が芸者、奥方に「買われる」
不思議さ。遥か昔のお話。政財界の大物がさり気なく登場してくるのも面白い。

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