徐仙日乗 読書 ローマ亡き後の地中海世界1: 海賊、そして海軍 塩野七生 新潮文庫
歴史の面白さを堪能。久しぶりの
塩野節。概して人気がなく、従って認知度も低い地中海世界の中世前期が叙述されている。キーワードは「海賊」。「成る程、こうなっていたのか!」と唸りながら、気がつくと読了。「ローマ人の歴史」で鍛えられていたと云うか、まあ塩野学校を経ているからだろう。新興のイスラムに侵食される地中海世界がこれでもか、と描かれているが、巻末の章で両者の共存例としてシチリアをあげ、殺伐とした中で「美」が語られている。作者の気持ちが込められた章に救われた思いも。ちと青臭いが、現今の世界を省みても悲しすぎたから。兎に角、良書で面白い。今更ですが。
歴史の面白さを堪能。久しぶりの
塩野節。概して人気がなく、従って認知度も低い地中海世界の中世前期が叙述されている。キーワードは「海賊」。「成る程、こうなっていたのか!」と唸りながら、気がつくと読了。「ローマ人の歴史」で鍛えられていたと云うか、まあ塩野学校を経ているからだろう。新興のイスラムに侵食される地中海世界がこれでもか、と描かれているが、巻末の章で両者の共存例としてシチリアをあげ、殺伐とした中で「美」が語られている。作者の気持ちが込められた章に救われた思いも。ちと青臭いが、現今の世界を省みても悲しすぎたから。兎に角、良書で面白い。今更ですが。
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