徐仙日乗

日記、随筆

徐仙日乗 読書 風の払暁 満州国演義一 船戸与一

2016-01-30 23:52:06 | 日記
徐仙日乗 読書 風の払暁 満州国演義一 船戸与一 新潮文庫
読了 読書メーターと重複

堂々たる大河小説。この作者は初読。「演義」と名付けている所が落とし穴と言うか魅力かも知れない。四人の兄弟が上から外交官、馬賊、軍人、左翼学生という設定であまりの都合よさに苦笑するも、「丸ごと満州国を書くぞ」ってなメッセージと解するべきであろう。分量も大体等分で色々な階層から見た満州が魅力的である。それにしても清帝国が漢民族にとっては征服王朝であった事を改めて思い知らされる。漢字を使っているが「漢文」とは全然別の世界なのだなぁ、と分かる。単眼では目が眩む。

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