読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

池井戸潤「ようこそ、わが家へ」~普段穏やかな倉田の中の「正義」その客を招き入れた?~

2023-08-31 03:16:05 | 
池井戸潤「ようこそ、わが家へ」読み終わりました。

この作品はかなり前のものだけど

なんとなく図書館で手に取って読んでみたくなりました。


「ようこそ」と言えないような

そんな客?を招き入れてしまう「倉田家」


始まりは

普段穏やかな倉田の中の「正義」が

自然と出てしまったこと!


順番を守らず

列に割り込み電車に乗り込もうとした

その男の腕を取っていた


男ともみ合いになり

男が倒れる。。

周りからも非難を浴びる男


その後

男は倉田と同じバスに乗り込む!

そして、、

男につけられる倉田


男を巻いて家にたどり着く!


そして

その後に

倉田家には事件が


その男のせいだと確信する倉田

しかし

どこの誰かもわからない。。


家族で対策を考えるも、、

事態は悪化していく。。


次々起こる事件。。


それは皆

男のせい!!


そう思っていた倉田家


しかし!


思わぬ刺客が現れる


倉田家も読者も

ビックリ!の展開が待ち受けている


倉田が注意した男の持っていた

「ショートピース」

そこから

倉田が思い出す

子供のころ経験した父の

「勇気」

自分と父が重なる


そして

倉田のこの勇気が

職場でも試されることになる。


青葉銀行からナカノ電子に出向してきた倉田

いつの間にか

会社の方針に巻かれてしまっていた自分


しかし

銀行員の矜持を思い出し

立ち向かう!!


悪いことは悪い!

それが通用しない相手に

根気強く立ち向かう


何かを守りたいと思ったとき

人は強くなれる


そんなことを思った。


それで

結果がうまくいくとは限らない。


だけど

立ちむかっていく力が

その人のその後を変えていくんだ


そんなことを思った。


人は弱いもの。。


誰だって

いろんなことがあって

間違ったことをしてしまうかも。。


でも

その後にどうするか


そこが一番大事なのかもしれないなぁ

と感じました







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秋吉理香子「監禁」~それは妻の夜勤中に起きた!夫が監禁?!でもその正体は?!~

2023-08-20 03:00:06 | 


秋吉理香子「監禁」読み終わりました。

いやぁ~すごかった!

なんでこんな展開が思いつけるんでしょう~。

秋吉さんの才能にあっぱれです


最後の最後まで気の抜けない展開

倦怠期の夫婦のイラっとするメールのやり取りに見えた。

由紀恵自身もそう思っていた。

由紀恵の機嫌を取ろうと

晩ごはんのリクエストを求める夫

忙しい看護師の仕事をこなしながら

メールチェックした由紀恵はうんざりしていた。。

いちいち聞いてくるな!

と。。

でも

娘の舞衣子の面倒を見てもらってる手前

それに優しく答えるフリをする。。


看護師としての仕事も

今日が最後

子育てに専念するために退職する


そんな最後の日に

まさか!

こんな呑気なメールの裏で・・

夫が監禁されているなんて?!


由紀恵は知る由もなかった。


しかーし!


監禁されたのは・・


実は夫ではなかった


監禁した男は

由紀恵に執着したストーカー?!


でも

監禁された夫・・も


やばい奴だった



監禁の現場の

壮絶な戦いのシーン


手に汗握るとは

まさにこのことだ


監禁して殺そうとする男


そして


何とか舞衣子のためにそこから出ようとする夫


その裏で

由紀恵は

返信のなくなった夫のメールにヤキモキしていた。


心配しながらも

忙しく仕事を熟す。



監禁場所のバトル


一体どうなるのか


そして


由紀恵は無事に退職して


家族で楽しいクリスマスが迎えられるのか


自宅に帰る由紀恵が目にしたものとは


スリルとサスペンス


そして


仕事を持つ妻の子育てと家事の負担の問題


夫とのセックスレスの問題


過酷な看護師の仕事


いろんな要素が入交り


とても厚みのある内容です



大切な人がもし・・

監禁されたら・・


私ならどうするだろう?


そんなことも考えさせられました。


好きな人に好かれるのはいいけど・・

一方的に好意を寄せられ

こんな事態に巻き込まれてしまうこと。。


こんなことはあってはならないことだと思った。


あなたもこれを読んだら

最後までこの展開から

目が離せなくなりますよ










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秋川滝美「居酒屋ぼったくり おかわり!3」~砂糖をまき散らす夫婦愛☆が周りも幸せにする~

2023-08-14 03:51:40 | 


秋川滝美「居酒屋ぼったくり おかわり!3」読み終わりました。


このシリーズを読むと

ホントに心が温かくなる

だれの悪口もなく・・

人が人にめっちゃ優しい


そして

何より

美音と要の夫婦愛がすごい


特に

要さん!

どんだけ美音にゾッコンなんですか


美音の妹の馨の夫となった「哲」に対する説教


あれはただののろけですか!笑

哲も「美音」が出てくるたびに・・

馨に対する配慮のなさを𠮟られてるというより・・

美音が困るから気をつけろ!

と美音を思いやる砂糖愛を受け止めていた感じ


あ~こんなに愛されてる美音は幸せだな

まぁ

これだけ愛されるに値する人なんだよね~

美音が


いつも自分よりも人のことを考えて行動する。

頑固で融通が利かないところもあるけど

そこがまたいい


居酒屋ぼったくりを両親から受け継ぎ

守り続けるには

時には

頑固さも必要だからね


料理やお酒に対する矜持もすごい!

値段は安くても

少しでもおいしく食材を生かした料理を作る

それに合うおいしいお酒を探索する


お酒に強くない私も

読めばいろんなお酒が味わえるのだ


そして

人のつながりを大事にする。

これを読むと

近所の人たちとも

仲良くなれる~


人の悩みを一緒に考えて

解決につなげていく



太田医院を継ぐかどうか迷う幹人に

どの道を選んでもいいのだと

友人や美音たちがいう。


猫を飼いたいカンジに

先輩のアキラはアパートの世話をする。


そして

要と哲が

美音と馨に仕掛ける

サプライズ


人の笑顔が見たい!

そんな人たちの気持ちが

こちらも明るく元気にしてくれる


スジアオノリとアオサって違うんだぁ~!

って初めて知ったよ


スジアオノリの方が香りがいいらしい


それで作った磯部揚げおいしそうだった

「マルエフ」で一杯いきたいなぁ


よしっ!

今日は

それでキマリ


・・と

我が家の食卓も豊かになる


これからも美音と要の砂糖を

受け止めますよ~!笑










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佐藤青南「残奏」~人生で最高だった思い出☆その曲が男の犯行を・・~

2023-08-14 02:51:22 | 


佐藤青南「残奏」読み終わりました。

このシリーズが好きで待ってました!

音楽家のようなヘアスタイルと

「音喜多 弦」という名前

音楽に全く触れていないのに勘違いされそうな

警視庁の刑事


そして

音楽隊志望で警察官になったのに

なぜか

特殊能力?で刑事課で使われ続ける

相貌失認というハンデも

軽々超えてしまう

事件解決への千里眼を持っている?

玉堤署の刑事「鳴海 桜子」


このコンビが1年ぶりに組むことになる


最初は

相貌失認でお腹が空くとそれを優先させ

駄々っ子のような桜子を

疎ましく思っていた音喜多


しかし!

コンビを組んで事件の真相に

着実に進んでいく!

桜子の千里眼に圧倒され

人の悲しみに寄り添える桜子を

いつの間にか妹にように思う自分がいた。


相貌失認の桜子のために

目印になる帽子をかぶる


音喜多のそんな配慮に気付いているのか?

いないのか?

桜子の気持ちは計り知れないが


世界的な指揮者の娘だという桜子

その遺伝子を持つ音楽の才能

しかし

それに悩んでいたことを知る音喜多


2人の最強コンビが今回も事件解決に

一丸となって臨む!


とはいえ・・

音喜多が桜子に引っ張られる感じなのは

いつものことだ



事件は

20年前のことが発端だった。


見山高校の吹奏楽顧問になった貝沢は

初の晴れ舞台を果たす。

そんな日に入る

訃報。。


貝沢も

吹奏楽部も

そこから転落してしまう。。


そして

20年後起こった事件


それはただの転落事故ではなかった?!


桜子が事件の真相を見抜いていく!


こんなはずじゃなかった。。


男の人生の転落。。


ただ家族のため

お金が必要だった。


何事も上手くいかなくなった男の


たった一つの輝かしい思い出


その曲が

男の新たな犯行を・・

思いとどませる



桜子は言う

「傷つけるつもりはなかったから、

勝手に傷ついた相手が悪いなんて、

とんでもない傲慢です。開き直りです。」

「それなのにどうして、傷ついた相手のほうに

責任があることになるんですか。おかしいですよ。」



音喜多も同調する。

でも

刑事の仕事をやらなくてはならない。


桜子にもわかっている。


でも

むかつく!


犯罪はいけないこと。

でも

罰せられない

「したこと」の落とし前は

つけなくていいのだろうか?


そう思うのは桜子だけではない。


家族も・・


境遇も選べない。。


男の人生っで

たったひとつの光輝く思い出


そのために

犯行に及ぶ!


でも・・


ここでそれを行うことで・・


演奏者たちに


人生最悪の日を味わわせてはならない!


音喜多の言葉が響く!


男は・・



見山高校で出会う

フルートをわざと下手に吹いていた少女


それを指摘する桜子


最後の演奏は

2人の特別な関係を奏でるものに



ますます

次のシリーズが待ち遠しくなりました。



自分勝手なようで

すごく人の気持ちがわかる桜子


そして

音喜多も桜子の気持ちを慮る


なんていいバディなんだろう


細かい心理描写に感心するとともに

桜子の食欲にも感心した!笑


そして

酒ぐせの悪いところも笑える


そんな桜子を

面倒なヤツと思いつつ

どこかに組めず面倒を見てしまう音喜多


本当にいい関係だなぁ


クラッシックには興味はないけど

「フェスティバル・バリエーション」がどんな曲なのか

知りたくなりました



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