読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

村山由佳「天翔ける」~心の傷が馬と目標に向かって進むことで癒えていく☆それぞれの新たなスタート!!~

2016-07-31 02:31:04 | 



村山由佳「天翔かける」読み終わりました☆




すっかり村山由佳さんにハマって



続けて作品をどんどん読んじゃってます^^v





この作品の中心は










これを読むと馬のことがよくわかります。





馬ってこういう動物だったんだぁ~。




・・ってすごく勉強になった





そして



ここまで人を夢中にさせる




馬の魅力



思い知りました。







親友に裏切られ・・



それが元でアルコールに逃げ



家族を失ってしまった40男の「志度」




小さいながらも自分のランチ(競走馬を育てるところ)が持てるようになる。




そこに通うようになった



看護師の「貴子」



志度に恋心を抱くも・・



小さいころに母親の男に犯され



男性恐怖症になり



なかなか積極的になれない。





そして



いじめにあって



不登校になってしまった小5の少女「まりも」




父親の突然の死の直前に言ってしまった言葉




その後悔に苦しんでいた。





そんな



まりもと貴子が出会い




志度のランチへ通うようになる。





馬と出会うまりもは



すっかり馬に魅了される




そして


馬の乗り方を志度に教わるまりも




そんなまりもに


志度は才能を感じる



そして


まりもを1から育ててみたいと思う。





まりもと志度の馬の調教訓練が始まる。




まりもは呑み込みが早く



馬との相性も良く



ぐんぐん上達する。





そして


そんなまりもが


芸能プロの社長「漆原」の目に留まる。




そして



漆原の野望への挑戦に



まりもは巻き込まれていく。





その野望とは・・



エンデュランスという競技を広めること。




エンデュランスとは・・




160キロのコースを馬を走らせる競技




それはただ走ればいいというのではなく



馬を最後までいい状態でゴールさせられるかどうか?



馬に乗る調教師の腕にすべてかかっている☆





その過酷な競技にまりもを出場させたいのだという漆原。






そして


まりも・志度・漆原・貴子戦いが始まる





馬を通して



強くなっていく少女まりも




「もっと強くなりたい」その思いを胸に



まりもは


アメリカで行われる


エンデュランスの頂点である



「ラヴィス・カップ・ライド」に出場する




そこに集結される



まりも・志度・貴子・漆原の思い☆




それに集中することで




他のわだかまりがどうでもよくなっていく。





競技に勝つことよりも・・




ただ



ただ




走って



走りぬいて




ゴールを目指す





そして



そこに待っていたのは






形のないかけがえのない思い





馬と人はこんなにも結びつくんだぁ~!





そして




一つのことにかける思いの強さが




こんなにも人を動かすことができるんだぁ~!





まりもの競技の最中の心の葛藤!!




自分も戦っているようで




「がんばれ!」と強い気持ちでいつの間にか応援してた





こんなにものめりこむことのできるものに出会えたまりもが、




うらやましい気持ちにもなった






辛いことを乗り越えた先・・




それを乗り越えた人にしかわからない世界が




そこには待っているんだろうなぁ。





終わりは始まり。





ここからまた新たな始まりがある☆




そう思わせてくれる結末がまたいい




志度と貴子のこの先・・



まりものこの先・・



それも見てみたい気もするけどね^^





競技のリアルさだけでなく



それぞれの心の動きの細やかな描写




そこにも引き込まれていきますよ~。






これから馬の見方も変わるかも





さて



また村山作品読んじゃおうかな













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村山由佳「ダブル・ファンタジー」~恋愛体質の主人公が繰り広げる!まさにファンタジーな世界?!~

2016-07-29 03:26:36 | 



村山由佳「ダブル・ファンタジー」読み終わりました☆



最近村山由佳さんの作品にハマっていて


これも読んでみた買ったんだよね~。




表紙もなんだか意味ありげな感じで




読んだ感想は率直に言うと・・





自分には経験できない!まさにファンタジーな世界




でした。




まぁ~すごいよー。




こういう世界があるんだなぁって。






夫じゃ満足できない奈津



それでも10年省吾と夫婦生活を送ってきた。




しかし・・



脚本家で演出家の志澤と結ばれたことで



省吾との生活を捨て



脚本家としても一人の女としても



独り立ちしようとする。




自由を手に入れた奈津は



自分が今まで押さえつけていた



自分でも持て余すほどの性を





開放する




そのことによって・・




相手を変え・・




まだまだ




その先にある




もっともっと




気持ちのいい世界




・・・に足を踏み入れていく。





香港で再会した



元彼で大学の先輩の岩井



妻と子供がいることをわかっていて



自分だけのものには絶対にならない・・



「友情のセックス」に



すっかり魅了される奈津




↑友情の・・なんてあるんかいっ!



・・ってちょっと・・なんだかなぁって思ったけど。





けど


のちに


やっぱり




独占したくなっちゃうのよ





寂しさに耐えられなくなる奈津




俳優で志澤が演出する舞台にも出演している大林に声をかけられ・・



誘いに乗ってしまう。





そして


大林からもたらされた




今までで最高の快楽



これにすっかり魅了された奈津






それで岩井と別れることを決める。





なんだよーこの女。。





ってちょっと思っちゃうんだけどね。




岩井も「愛してるのは妻だけ」



なんていいながら・・



奈津から別れを告げられた途端に・・



女々しく追いすがる。。





↑これもなんだかなぁ。。







大林一人に決めた奈津だったが・・





結局は残るのは






孤独感





誰と最高のひと時を過ごしても・・



結局は長くは続かない。




そして



体がつながることだけでは




ずっと満足することなんてできないことに気づく。




脚本家として飛躍すること



志澤との浮気・・



志澤への執着・・



志澤に突き放され・・



慰めてくれる岩井と・・




寂しさから大林と結ばれ




今までで最高と思える経験をする




だけど



その先に待っているのは・・



「ずっと最高ではいられない」もの。。





人間は



慣れる



飽きる




永遠に輝くものなんて



結局はないんだと思う。





最初の



ワクワクと高揚した気持ちは



持続はできないのだということ。





そして



得られたばかりに




失ってしまうものもあるということ。





奈津は生まれながらの




恋愛体質




だから仕方ないのかな?





けど



心の隙間は



この先も絶対に埋まらないんだろうなぁ。




そう思う。






人を大切に思う気持ち☆




上手くいかなくても努力して続けていく夫婦





奈津が省吾と生活していて感じていた不満。。



デリカシーのない言葉で傷つけられていたこと。




だけど



きっと今でも夫婦を何十年も続けている女性は、



多かれ少なかれそういう思いを我慢して継続しているんじゃないだろうか。




私もその中の一人だから。





誰かと生活を共にすることは



不自由だけど



その不自由さの中にあるのが




長年培ってきた




「信頼」



「絆」



なんだとも思う。




自由を手に入れることは





孤独




を覚悟しなければならないということ。





奈津もその覚悟はしているとは思うけど。




結局・・



全部なんて手に入るはずないんだよね。





どれを選ぶか?




結局はその人次第




自分の人生は自分で決めて



自分でけりをつけていくしかないだなぁ。






そんなことを思った。





自分では体験できない・・



ファンタジーな世界を



あなたもこれを読んで体験してみませんか




これをどう受け取るかは・・



あなた次第













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村山由佳「ヘヴンリー・ブルー」~夏姫の消えない後悔。愛した人は姉を愛してしまった。。~

2016-07-25 03:03:38 | 



村山由佳「ヘヴンリー・ブルー」読み終わりました☆




コレ読みたかったんだよね~。



天使の卵の「斎藤夏姫」目線のアナザーストーリー☆




天使の卵→天使の梯子→ヘヴンリー・ブルー→天使の柩




↑この順番で読むのがいいのだけど



私の場合



天使の柩→天使の卵→天使の梯子→ヘヴンリー・ブルー




↑の順で読んでしまった(^^;




まぁ・・これでも内容は十分伝わるのだけど。






よく似た8歳差の姉妹




春妃と夏姫




妹は姉の春妃が大好きだった



頭が良くて


優しくて


綺麗なお姉ちゃん




でも



それが・・



あることをきっかけに憎しみに代わる




夏姫と付き合っていた歩太が



春妃を好きになってしまう。




そして



夏姫はそれを知らないまま



「別れ」を切る出される。




思い切り虚勢を張り・・



それを受け止める夏姫




しかし・・



夏姫にとって歩太は



今まで出会った誰よりもかけがえのない存在だった。




夏姫の悲しみ。。




そして



その悲しみを上回る・・




残酷な現実





歩太が愛した人は




春妃だった




そして・・



春妃もまた



歩太を愛してしまった




それを知る夏姫





「嘘つき!一生恨んでやるから!」




そんな言葉を春妃に投げつけた夏姫





まさか!



その数時間後・・


春妃に一生会えなくなるとは思っていなかった。。






その言葉は



夏姫自身に刻み込まれ・・




消えない後悔となる。





もう謝ることもできない。







「一生抱えていく後悔」




それを持ってしまった慎一と・・




大人の男になった慎一と再会することで



歩太との関係




春妃への後悔




それを変えていくことができるようになる。






夏姫の心の葛藤。。




慎一は




夏姫にとって「ヘヴンリー・ブルー」なのかもしれないね☆




午後まで咲いている西洋朝顔




天上の青





きっとこれからも



ずっと見ていてくれるよね。





頑張った人には



きっとご褒美がある☆






天使シリーズを読んで



この夏姫の隠れた心の深い部分を知ることで




もう一度天使シリーズを読み直すと



また深みのある話に感じるんじゃないかなぁ。





コレ読んでよかったです





天使の柩で夏姫が茉莉にあんなに優しかった理由




これを読むともっとグッときますよ
























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村山由佳「花酔ひ」~人間を続けるなら理性を保ち続けること☆わかっていても出会ってしまったら?~

2016-07-21 03:02:35 | 



村山由佳「花酔ひ」読み終わりました☆




コレ!すっごいです!!




官能小説なんて・・



ここまですごいのは初めて読みました。




なんでこの本を選んだか?




最近村山由佳さんの作品を読んで



他のももっと読んでみたいなぁって思ったの。




本屋さんで表装にちょっと惹かれて・・



どんな内容なんだろう?




それで思わず買ってしまった。





ブライダルの企画会社を辞め



実家の着物屋をやることになる麻子



最初は前の仕事に未練を残していたが



亡くなった祖父が残した時代着物の数々を譲り受け


それに魅せられ新たな事業を展開することになり


やりがいを見出す。



そして


その「着物」が縁で知り合う


桐谷 正隆


電話の声で


もうそうなることが予告されていたように・・



2人はお互いに惹かれてしまう。



一方


正隆の妻「千桜(ちさ)」は


小さいころ伯父の家に預けられていた。


そこで伯父にされていたことがきっかけで


普通のセックスでは満足できない躰になってしまう。



正隆とのそれにも不満を感じていた。



そして


麻子の夫


誠司もまた・・


自分の変わった性癖で



麻子とのセックスに満足できないでいた。




麻子がきっかけで



千桜と誠司が出会う。




そして



千桜と誠司も惹かれあってしまう。





正隆との関係にブレーキをかける麻子




それでも



惹かれる気持ちが勝ってしまう。




まじめでしっかり者に見える麻子の本当の姿を



正隆だけが知る。



そしてまた・・



傲慢に見える正隆が



中学生のように麻子に恋い焦がれる。




そして


その味を覚えたとき・・



4人は歯止めがきかなくなっていく。。





そして




千桜と誠司は・・




落ちるところまで落ちていく。。





千桜との普通じゃないセックスにおぼれる誠司





仕事に社会生活や夫婦生活に支障をきたしていく。。





そして落ちるところまで落ち・・




生命の危機に






正隆と千桜


そして


誠司はお互いの不倫を知っていて黙認していた。




しかし・・



麻子はこのことを知らずにいる。




そして



麻子が最後に下した結論は








性格の相性ばかりでなく・・



躰の相性っていうのもあるのだなぁ。。




もし



そういう相手に出会ってしまったら?




そう考えると怖くなる。。




誠司も言っていた・・




知ってしまったらもう知らない時にはもどれない。。




知らずに一生を終える



知って身を亡ぼす




どっちが幸せなんだろう?





人と動物の違うところは




理性がある



・・とういところ




夫婦生活も



躰だけじゃなく



お互いのいいところも悪いところも認めて



補いあって



努力していくこと☆



それも大事なんじゃないかな?



一緒に何かを成し遂げる喜び☆



そういうのだってある。




そう冷静に言える私は・・



何もわかってないからなのか??




よくわからないけど・・



私はわからないほうが



知らないほうが幸せかなって思う。




気持ちいいことばかりしていると



結局は



その何倍も・・



何十倍も・・



苦しみも伴ってくる




結局はそういうことなんじゃないかな。





それにしても・・



作家さんってこういうの



想像力だけで書くのかな?




表現力がすごくて



リアルすぎて



ちょっと



××な気分にも




村山由佳さんにまたまた興味深々




また違う作品も読んでみたい!















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矢崎存美「食堂つばめ④」~食=生を教えてくれる食堂つばめは今日も生死をさまよう人を助ける☆~

2016-07-17 02:38:28 | 



矢崎存美「食堂つばめ④~冷めない味噌汁~」読み終わりました☆



コレ厚みが薄くてすぐ読めちゃうのがいいんだよね



ここのところ毎日更新してるもん!このブログ




「食堂つばめ」は



生と死のはざまにある街



「生きてないけど死んでない」



いわゆる臨死体験中の人たちが来る場所だ。





そこにいるのは



既に死んでいる



100歳で天寿を全うした見た目は十代のキク



キクよりも先に亡くなったキクの娘で


見た目20代後半の美人のノエ



見た目40代のノエの夫のりょうさん



そして


30代の


まだ生きてる秀晴



キクは秀晴の曾祖母



ノエは秀晴の祖母



りょうさんは秀晴の祖父




という血縁関係にある4人




秀晴は一度臨死体験をしており



その時にノエに助けてもらった経緯がある。



その時からなぜか秀晴は


生きながらにしてこの場所へ自由に行けるようになってしまった



特異体質?



この場所から現世へ多くの人を戻らせようと奮闘するノエたちを



手伝う秀晴



ノエから受け継がれたおせっかいな性格?



それが


多くの人を救っていく。



普段はおとなしそうに見えるノエが


現世に人を帰らせようとするとき



その人の母のように



時に




厳しすぎるほどのものいいをする




そして



食堂つばめでその人たちにふるまう絶品の料理



そこにはノエの愛情が詰まっている





思い出の料理に触れた人たちは




生きる大切さを思い出す






過酷な仕事に耐え



自分の体を痛めつけていた俊太郎


には


冷めない味噌汁を





キレイになりたい!


・・・と間違ったダイエットで拒食症になった涼香



には


アツアツのピザを





現世に帰ると忘れてしまうノアたちのことも・・




心のどこかで



今の元気な自分を




大切にすること




・・でつながっている。





生きることは食べること





食べ物が




おいしい



そう感じられる幸せ




人間の原点を教えてくれるのが



「食堂つばめ」




人は一人で生きてるんじゃない!




自分を大切にすることは



家族やその人を思ってくれる人たちを大切にすること




そう教えてもらった気がします。





「フンギ・ビアンコ」が食べたくなった~!


生マッシュルームとチーズたっぷりのアツアツピザが




食いしん坊の私がもし食堂つばめへ行ったら・・



何食べさせてもらおうかな?




そんな想像だけでワクワクしてしまいます!!



あっ・・


そこへ行くということは~。。





あなたも生きながらにして



臨死体験しませんか?





この1冊と想像力さえあればいけちゃいますよ。



食堂つばめへ





























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