ロマンス関係なし（笑）。『営繕かるかや 怪異譚』 ｂｙ 小野不由美

夏だからか？ホラー小説が読みたくなり、ざざっと読んでみました（笑）。

『夜市』と『雷の季節の終わりに』は、初めて読んだ恒川光太郎。『夜市』がホラー大賞受賞作だったのですが、私は『雷の季節の終わりに』の方が面白かったです。ただ…見える人にしか見えない、空の精霊もどき。鳥の形をしているそうですが、呼び名が「風わいわい」……。ネーミング、これで良いんかなぁ、違うんじゃないかなぁ…と、出て来る度に思ってしまった（笑）。　この作品は、世界の設定がちょっと『千と千尋の神隠し』に似ている感。日本の地図に載っていない村が最初の舞台。そこに行くにはどこか空間が変わるところを通ります。その辺が『千と千尋』みたいだなと。ただ人殺しやら出て来るので、全然世界観は違いますが。

『夜市』は、映画で見た『鎌倉ものがたり』を彷彿とさせる異世界ものが横行している市。ただホラーなんで、もっとずっと怖いですが。私が怖かったのは、弟を支払いとして人攫いと取引きする行為。兄ちゃん、怖過ぎ～★最後、彼はどうなったのでしょう。お金あったから、買い物して帰って来れたかも？　『夜市』に収録されていた『風の古道』も、実世界の隣に、特定の人しか行けない道及び世界がある設定。

『死にぞこないの青』は、久々の乙一。（乙一は『GOTH』が大好きで、購入者特典のカバーが欲しくて文庫本（なぜか２冊に別れてます。）を買いました（笑）。…が、流れが単行本のときと違っていて、ダメでした。読むなら単行本をお勧めします。不条理ホラーですが、『ZOO』も好き（笑）。）で、今作、評価が高かったので期待していたのですが、ふーんでした。先生とクラスメートからのいじめが延々書かれてる。長っ★ 全然楽しくなかった。残念。（娘も低評価だったらしい。聞いてから読めば良かった★）

『営繕かるかや 怪異譚』こちらも久々の小野不由美。昔、数冊読んだのですが、良かったのが『東京異聞』だけだったので、どうかなぁ…と思ったのですが、良かった！短編連作集です。それぞれに家に纏わる怪異が起こるのですが、それを営繕（大工？）さんが修繕しつつ、怪の方も解決するみたいな。淡々としている感なのに、すごい怖い怪があります。怖さは人によるとは思いますが、私は『雨の鈴』と『異形の人』が怖かったです。

もうちょっとホラー読み続けると思います（笑）。図書館にいろいろ予約中。ロマンス小説も予約中。

《 メイデン通り 》シリーズをいっぱい読んでみた（笑）♪♪

このシリーズ、1作目が全然ダメで、2作目そこそこ。3作目がまた今一つ。なので4作目を読むのに間が空きましたが、やっと楽しめるシリーズになりました！ 4作目から9作目まで一気読み！10、11作目はただ今図書館に予約中（笑）。

登場人物が入り組んでいるので、血縁関係等を表にしながら読みました（笑）。このシリーズ、ヒーロー、ヒロイン共、必ず以前に登場しています。なので遡って読むのも楽しい（笑）。　舞台は、1730～1740年頃のロンドンだそう。以前にも書きましたが、鬘（かつら）装着の時代★　残念（笑）。

以下は、ヒーロー＆ヒロインの紹介。

◆3作目『淑やかに燃える口づけを』　

ヒロインは、1作目のヒロインの妹（サイレンス・ホリングブルック、未亡人）。ヒーローは2作目に出て来た赤ちゃんメアリー・ダーリンの父親で、1作目に出ていた盗賊王（チャーミング・ミッキー・オコーナー）。

◆4作目『愛の吐息は夜風にとけて』 　

1作目のヒロイン（テンペランス）の弟で、３作目ヒロインの兄（ウィンター・メークピース）がヒーロー。ヒロインはヒーローの孤児院の後援者の男爵未亡人（イザベル・ベッキンホール）。

◆5作目『光こぼれる愛の庭で』

2作目のヒーロー（グリフィン・リーディング）の妹（マーガレット｟メグス｠、マンダビル侯爵トマス・リーディングの妹でもある）。ヒーロー（ゴドリック・セントジョン）と、便宜結婚中。

◆6作目『女神は木もれ陽の中で』

2作目のヒロイン（ヘロ）の兄（ウェークフィールド公爵マキシマス・バッテン）と、孤児院の支援者のコンパニオンをしている女性（アーティミス・グリーブス）。

◆7作目『永遠に愛の囁きを』

６作目のヒロインの弟（キルボーン子爵アダム・グリーブス）と、女優兼脚本家（リリー・スタンプ。芸名ロビン・グッドフェロー）。

◆8作目『愛しき光を見つめて』

２作目ヒロイン及び６作目ヒーローの妹（フィビー・バッテン）と、元竜騎兵連隊長・現ヒロインの護衛（ジョナサン・トレビロン）。

◆9作目『募る想いは花束にして』

ヒーローは、メークピース６人兄弟姉妹の最後の独身者（笑）で、６作目で焼失したハート家の庭園の所有者（エイサ・メークピース。別名ミスター・ハート）。ヒロインは前作で悪役だった（笑）モンゴメリー公爵（バレンタイン・ネイピア）の異母妹（イブ・ディンウッディ）。

　

★ここからは、感想です。ネタバレ（笑）なので、ご注意下さい。

◆3作目『淑やかに燃える口づけを』　　盗賊のヒーローが死刑になるときに、セントジャイルズの亡霊が助けに来てビックリ。何で？と思っていたら、亡霊、ヒロインの兄でした。えーっ★です。兄、孤児院運営で忙し過ぎてボロボロ感、満載だったのに？！こんなことやってて、寝不足だったの？ 驚きです（笑）。

…この作品は、他の作品よりずいぶん前に読んで、あまり好きではなかったので、内容は良く覚えてない★

◆4作目『愛の吐息は夜風にとけて』　　前作でセントジャイルズの亡霊だと判明したヒーロー。孤児のためだけでなく、セントジャイルズ全体の安全のため日々精進。頑張り過ぎ★そして超ストイック。彼にとって愛の行為は神聖なものなので、結婚する気のない彼は、性体験はなし。そんな彼のお相手は、年上の未亡人！良い設定だなぁ（笑）。ヒーロー２６歳、ヒロイン３２歳。ヒロインがヒーローに手ほどきをします♪　

そしてセントジャイルズでは、少女誘拐団が暗躍しています。首謀者は貴族とのこと。またレディ・マーガレットの恋人が殺されます。事件解決にヒーロー（セントジャイルズの亡霊）が奔走します。

１５１P で、保護した女の子の名前がピラール（スペイン及びポルトガル語）と判明するのですが、ユダヤ人の名前らしい。知識不足でここの重要性が良く判りませんでした★　６１Pには、ユダヤ人のお墓が出て来てます。ヘブライ語、英語、ポルトガル語で墓銘が書かれている。これも伏線だったのかも…ですが、上記と同じ理由で理解出来ず★残念。　

あ、以前から嫌いだった（笑）１作目のヒロイン。貴族になったから忙しいらしく、あんまり孤児院経営にタッチしない。大変なのは判ってるだろうに…。元々ケール卿、社交界にそんなに興味なかった様なのに今さら？もうちょっと孤児院の再建が落ち着くまでは、姉（テンペランス）は頻繁に関わらな～と、一人イライラしてました（笑）。

６作目でも色々やらかす（笑）レディ・ピネロピ・チャドウィック（ブライトモア伯爵令嬢）、今作でも引っ掻き回してます。

◆5作目『光こぼれる愛の庭で』　４作目から２年。恋人を殺されたメグスは、愛妻を亡くしたゴドリック卿と便宜結婚をして、彼とは別に田舎に住んでいます。が、恋人の仇（セントジャイルズの亡霊）を討つため、ロンドンの夫の元を訪れます。セントジャイルズの亡霊…４作目にも伏線ありましたが、…実は今作のヒーローです！（セントジャイルズの亡霊が実は一人じゃないって設定は、良いなぁ。）そう言えば、ウィンターが孤児院火災のときのお礼をゴドリック卿に言ってたなぁ。あのときのセントジャイルズの亡霊は、ゴドリック卿だったってこと？

生ける屍状態のゴドリック卿が、メグスの明るさに魅かれ、人生を生き始めます。そしてまた再開された貴族によるセントジャイルズでの少女たちへの組織犯罪。ロマンスと事件の両方を楽しめます♪

ゴドリック卿と1作目のヒーロー（ケール男爵ラザルス・ハンティントン）が「親友」と言うのに驚き（笑）。

ただメグスがいつまでも死んだ婚約者優先なので、ヒーロー可哀そう…。

この後、たびたび登場するアルク（少年のふりをした女の子）と、謎（？）のヒッポリタ・ロイル嬢が初登場♪　　　

◆6作目『女神は木もれ陽の中で』　3人目のセントジャイルズの亡霊は、何とセントジャイルズでの犯罪防止…と言うかジン製造者摘発がメインかな…のためにトレビロン大尉を雇ったウェークフィールド公爵。　なぜにセントジャイルズの亡霊は犯罪者ではないと伝えとかなかったかな？　ウィンターもゴドリックも逃げるの大変だったよ？

そしてこのシリーズ、全て婚前交渉ありですが、他のヒーローと違い、こやつだけ他の女性にプロポーズするつもりなのにヒロインに手を出す卑怯者！イライラ★　言い訳してましたが、私には受け入れられない～。それも今回のヒロイン、従妹（ピネロピ）にコンパニオンとして使われてる立場の弱い人だよ～。そりゃ、彼女もその気があったとは言え、自分勝手も甚だしい。ホントに～。

それにしても、ヒーローの両親を殺した犯人、年とっても強いのね。そしてヒーロー、銃持ってる相手に剣で対抗ってな。復讐の為に20年近くも探し続けて来て、何故に銃なし？

そしてハート家の庭園及び劇場の火事。ノークス卿が甥殺しを隠ぺいするためって、全てが全焼する程、火つける時間があったのか？そして肝心の甥の死体と火事場が離れて無いか？甥はすぐ見つかってるし。自分で過去の公爵殺害もペラペラしゃべってるし。サイコなだけでなく馬鹿なのか？　船で逃げてたが、素性は割れてるのにその後どうするつもりだったんだ？

この作品で一番素敵だったのは、ヒロインを罵倒するピネロピを諌めたスカーバラ公爵。60歳過ぎらしいですが、かっこ良かったです！！

◆7作目『永遠に愛の囁きを』　今作の事件は、無実のヒーロー（アポロ）が、なぜ殺人犯にさせられたのか？と言う謎を追うもので、なかなか良かったです。（ただ犯行を行わせた札付きの人間を、自分の父親の使用人にする犯人に疑問。こいつも馬鹿？）　

前作で〈ベドラム精神病院〉の看守に喉を踏まれたため、しゃべれなかったヒーローが、徐々に話せる様になります。ヒロインやその息子、犬との交流も楽しかったです♪♪

◆8作目『愛しき光を見つめて』　公爵（マキシマス）の妹のフィービーと、彼女の護衛をしているトレビロン。身分の違いと年齢（フィービー2１歳、トレビロン33歳）の差を気にしながらも、ヒロインに魅かれるヒーロー。　メロメロの様子が随所に出て来て、シリーズ一番のほのぼのロマンス満載です（笑）。

フィービーは、ずっと視力が弱まっていたのですが、今作でとうとう失明してしまいます。それでも明るさを失わない彼女を愛するトレビロン。彼自身も足を負傷したために、杖なしでは歩けません。それでもフィービーを守るのは自分と頑張る彼。

本当に素敵な二人でした♪♪♪

今回も事件はあります。フィービー誘拐事件。それも3回（笑）。誘拐した犯人、理由がなぁ。そもそもジン製造してたのか、モンゴメリー公爵。その閉鎖が理由で誘拐ってな。どうかしてるにも程がある★

ま、誘拐があったおけげでトレビロン、実家に帰れた訳ですが。コンウォールでお幸せに～♪

◆9作目『募る想いは花束にして』　ヒロインは、前作で悪役だったモンゴメリー公爵の異母妹イブ。幼少期の恐怖体験から、屋敷にこもって細密画を描いて暮らしているます。前作でハート家の庭園の管理を頼まれたことからヒーローのエイサと出会い、世界を広げて行きます。

17歳から庭園や劇場のために働いて来たエイサ（34歳）。堅物の父親から勘当され、兄弟と疎遠になっていたのが、イブの助言で家族の集まりに参加します（２１３P～）。メークピース兄弟姉妹全員集合（笑）。　話でしか知らなかったお姉さん家族も登場。盗賊王夫婦も子供連れて来てた（笑）。

ヒーローの多くの人生に関わっているスタンリー・ギルピン卿。メークピース兄弟の父親の友人で、ゴドリックの父親の遠い親戚。マキシマスの父親の仕事仲間（…って公爵が何の仕事？）

久々、男性の自慰行為描写を見た感（笑）。（デボラ・シモンズのディ・バラ家シリーズ『騎士と女盗賊』以来だなぁ。こちらは、ヒロインの盗み見ですが。）性に対して開けっぴろげなヒーローが、このヒロインにはマッチしていて、良かったです。　（８６P)エイサがイブにデイジーの花束を持って来たのが、可愛い♪　私の好きな徐々に好きになって行くパターンのロマンスです♪♪

色々翻弄されてたマクレイシュ、やっと恋が成就して良かったね～♪

ところでヒロインの異母兄のバル！色んな人物の秘密を握って脅迫したり、子供っぽい逆恨みでフィービーを誘拐したりしてるくせに、ヒロインに恐怖をもらたらした「イルカの入れ墨（笑）」入れた秘密結社（？）には、何にもしてないん？　特にヒロインを襲った相手（ハンプトン卿）は判ってるのに。とっくに社会的に抹殺してるなり、なんなりしてると思ってたのに、ハンプトン卿、ヒロインの前に堂々と出て来てるやん！　今まで何してたん、バル！

そしてこやつ（ハンプトン子爵）が、エイサの復興中の劇場やら何やらの破壊工作を指示していたらしいのですが、ライバルのスポンサーになる意味はあったのか？　それになぜこの土地に家を建てたいのか疑問。　そしてなぜイブを殺してエイサに罪を着せられると思った？エイサ、複数で行動してたのでアリバイありますが？

次作は、馬鹿バルがヒーローです（笑）。そしてお相手は、有能なハウスキーパー。さてどんなロマンスなんでしょう。楽しみ～♪

画像は、セントジャイルズがコベントガーデンの南…って『愛しき光を見つめて』の１９７Pに載っていたので、コベントガーデンです（笑）。

 ところでエリザベス・ホイトは47歳でした。若い方？

 

 

バドミントン世界大会。桃田君のすごさ満載でした！！以前もリオ出たら金取るのでは？と期待してましたが、出れず…。でもあの事件のおかげで、さらに強くなって帰って来てくれて、本当に良かったです。女子ダブルスも良い試合で楽しかったです。（マツトモの功績♪）男子ダブルスも決勝に残ったし、バドミントン、もっと地上波で放送して下さい！

ちょっと昔に戻って、ロマンス以外も読んでみようと、評価が高かった東野圭吾の『マスカレード・ホテル』を借りて来ました（古い？）。…が、普通だったなぁ。悪くは無いのですが、ドキドキとかもないし、推理も特になく。　今度はホラー物、読みます！夏だし（笑）。

お気に入りコミックの原作『灼熱のルビー』を読んでみた♪♪

大好きだったハーレの漫画家さん、三浦浩子氏 ♪　（今はちょっと絵が変わって来て、ショックなのですが…★）　その三浦氏の作品の中でもお気に入りの《ジュエル・シリーズ》の4作目。（一番好きなのは2作目の『テキサスの真珠』♪　この頃の絵柄が大好きです！！）その原作本を入手出来たので、早速読みました。

当たり前ですが、頭の中は三浦氏の絵柄が浮かんでおります（笑）。…読んでみて思ったのは、先に小説読む方が好きみたいです。　でも三浦氏の力量がすごいのだと思いますが、全く違和感無く、エピソードもほぼ網羅している感。すごっ！！

この《ジュエル・シリーズ》、舞台は19世紀半ばの後半のテキサス。西部劇で見る感じです。ただこのシリーズ、母親の違う四姉妹がヒロインの話。父親、おおらかな良い人設定ですが、おいおいです★（ま、母親には一緒に暮らそうとは誘ってましたが、他のヒロイン母とは、被ってないのか？）　そして4姉妹それぞれに宝石の名前が付いてます。ジュエルは、苗字（笑）。

で、今作のヒーローは保安官、ヒロインはルイジアナから来た南部美人です♪　元々、お気に入りのコミックだったので、とっても楽しく読みました♪♪　ただ残念だったのが、「ポプリ」。フランス語だそうで、訳すと「腐った壺」と言う意味らしい。知りたくなかった（笑）。何でそんな意味の言葉を使うかな？

ところでコミックにはなってないのですが、このシリーズ、5作目がありました。こちらは異母兄弟。そう男性が主役です！（今までヒロインのみだったのでビックリ★）　『マラカイトの祈り』って言って、母親はコマンチ族の模様。（まだ数ページしか読めてません★）　　楽しいと良いな♪

 

ダイアナ・パーマー、古いのと新しいのを読みました。『甘い記憶』と『涙の初恋』（こちらは、《ワイオミングの風》シリーズ。でも前作のヒロインのお姉さんの話は《テキサスの恋》シリーズらしい★）　だからなのか、今作でもジェイコブズビルもしっかり出て来ます。テキ恋常連のキャッシュ・グリアやドクター・コルトレーンも登場（笑）。　

で、読み終わってダイアナ・パーマーはもう良いかなぁと思ってしまった★　残念ながら、ヒーローがウザい（笑）。そしてセクハラなのかパワハラなのか、読んでて疲れることが多々ある。『涙の初恋』はまだ真ん中辺りから、ヒーロー改心したので良かったですが。　それでも拝金主義みたいなのもチラついて、楽しく読めなくなりました。

ま、仕方ないですね。新しい出会いもあるので。

さ、寝ます（笑）。眠い…××

 

 

だんなは釣って来た大量の鮎の内臓出して、炊いてます。ご苦労さまです。ただ美味しく作っても、肉派の我が家では、誰も率先して食べないのですが★