浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

久々のイスラムもの。『ハーレムの花嫁』 by アン・ヘリス

2019年02月15日 | アン・ヘリス

舞台は、オスマン帝国・トルコです。ヒロインはイングランド貴族の娘、ヒーローは、オスマン帝国の司法大臣の息子で、母親はイギリス人(第一夫人)。 ヒロイン、海賊に襲われ、ヒーローに売られます。スルタンへの贈り物にと考えてヒロインを買ったヒーロですが、気に入って手元に置くことに。 ヒーロー、ヒロインに気骨を感じてますが、読んでる分には意地っ張りなだけな印象。父親とは対等に意見を言い合うと言う、その時代としては甘やかされていたとは言え、イスラム圏は残酷だと認識していながらの暴挙。ヒーローが良い人だったから良かったけど、無謀過ぎ★(たまにロマンス読んでるとあるんですが、本当の悪人には大人しくしてるのに、同じく恐がるはずのヒーローには言いたい放題するヒロイン。その態度の違いは何? 読んでて腹立たしい。)

そしてライバル女性が、やり過ぎ~(笑)。 いじわるの仕方が見え見えでしらける~。そしてそやつをむやみに庇うヒロイン。ヒロイン以外の人の被害を考えず、独りよがりで、優しいって言うのを通り越して、イライラする~。

この話で良かったのは、イスラム世界とキリスト世界の違う点が少しですが描かれ、その違いを、認め合う様に描いていることかなぁ。

ま、もともとロイヤルものや王室ものは、あまり興味が湧かない(笑)。世界が遠過ぎて、あまり感情移入が出来ない。それでもシークものだとダイアナ・パーマーの『砂漠の君主』、ロイヤルものだとジェシカ・ハートの『ティアラは似合わない』が好きです。 ってか大好き(笑)♪♪

ところでこのタイトル、何だか恥ずかしい(笑)。 知り合いに何読んでるのと聞かれ、ごまかしてしまった。英語のタイトルは『ハーレムの捕虜』…まぁロマンスっぽくはないですが、これだと答えられるかな(笑)。

 

テレビは大好きで良く見ますが、こないだたまたま見たのがまさにオスマン帝国が舞台のトルコドラマ!(日本でトルコドラマが見れるとは…。グローバル♪) あまりにタイムリーでビックリ★ ただこの手のドラマは、その時代の住居や生活、衣装等が判って楽しいのですが、ドロドロの愛憎劇なことが多くて。ドロドロ苦手なので、多分もう見ません(笑)。 (20世紀初頭のイギリスが舞台の『ダウントン・アビー』も、性格悪い人多くて、見てて楽しくないので数回見て辞めました(笑)。)


『高潔なる騎士』 by アン・ヘリス 

2016年09月17日 | アン・ヘリス

中世シリーズ、『完全なる騎士』の続編です。 

ヒーロー、前作のヒーローの子供です。母親は前作のヒロインではなく、前妻。なので、多分純粋にイギリス人。前作の初めの方にちょっと出て来て、騎士見習いとして親戚に預けられてました。今いくつだろう…?二十代後半以上だと思うのですが、未だに5歳のときに騎士になるために親戚に預けられたことに、傷ついてます。当時の慣習なんですが、父親に疎外されたと思ってる。母親違いの弟はずっと家にいた…と言うことで、余計に地味に怒ってます。…ふーん…(笑)。 

ヒロインは、フランス人の父親とスコットランド人の母親の間に誕生。母親はヒロイン出産後に死亡。後妻さんはイギリス人。(…当時(12世紀)から、異国人との婚姻は多かったのかな?) で、父親は、娘よりも息子が好き。でもヒロインは父親が兄を大事にしているのは納得していて、継母と仲良くやってました。ただ現在は、継母も兄も亡くなり、病気の父親との生活。強欲な隣人に結婚を迫られていて、その阻止のため、父親は親戚である前作ヒロインに助言を求めます。そしてヒロインは、イギリスに行くことに。

この当時は、旅行も大変★ 常に安全のため護衛が必要。そのためヒロインを迎えに、ヒーローがフランスへ来ます。そこで二人は出会います。ヒーローは、元愛人がすごい嫌な女性だったので、その後は女性に消極的。 傷つき易い人なんですね(笑)。世間には、勇敢な騎士で高潔な人として名を馳せてます。(実際、良い人)。 ヒロインは、まだ17歳。時代的には、15歳でも一人前扱いですが、苦労知らずの彼女は結構おてんばで強情。そこも可愛いと思うヒーローでした(笑)。

元愛人に、ヒロインの隣人等、悪役が出て来てほどほどに事件を起こします。ロマンスもそれなりに展開ありで、楽しめました。それプラス、前回にも書きましたが、その当時が判るのが楽しいです。 例えば、鹿を狩るのは王の許可が必要ですが、猪は取り放題だとか。冬は狩りが出来ないので、塩漬けの肉を作っておいたり。(日本だと干物?)。 治療に使用した包帯を燃やすことが儀式的で、もしかすると「魔女扱い」されるかも…とか。(人の生死は「神」の領域なので、あまり人が関知してはいけないらしい★ 教会の権威が下がるからでしょうが、権威が一番大事になるって、すでに宗教の意味からは外れてるんですけも。…人間は怖い!)

あと、前作でも書かれてましたが、「決闘裁判」。無実を証明するために決闘をします。勝った方が正しいと言う、騎士ならではルール(笑)。これが結構厳しくて、どちらか死ぬまでって…。勝者は慈悲を与えることは出来るらしいが。

よく思うのですが、この話でも「女性の処女」が重要視されてます。日本だと明治か大正に外国からその意識が入って来るまでは、そんな考えは無かった様で、かなり不当に感じます。何と言っても常に非難されるのは「女性」ですから。男女の差は、肉体的にも精神的にも確実にあるのですが、それでも肉体的に弱い者を力で押さえつける社会は不毛です。今でも不倫をしたら女性だけが罪に問われる国があるようです。レイプされても事件にならないインドの村もニュースで見ました。ネットで自分の意見を発信したら、男性の肉親に殺された女性もいます。無教養のせいでしょうが、気持ち悪いです。男性中心の社会が早くなくなって欲しいです。(だからって女性が強いのが良いわけでもないですが。)取り合えず、お互い思いやりで(笑)。

ロマンスと関係ない話ですみません★でもほんとに「処女」重視はイライラ(笑)。

ところで、図書館から来ました!ナリーニ・シンの『金眼の黒狼と月下の戦姫』と J・D・ロブの『堕天使たちの聖域』!! きゃー寝れない~(笑)。 今、『金眼の黒狼と月下の戦姫』の下巻読破中。超楽しい~!!

 

パラリンピック、バスケはダメでしたが、ラグビーは決勝ですね。ランク1位のアメリカとも1点差!「金」行けるかも~(笑)。 視覚障害クラスの陸上もすごいですね!二人で走るって、どんだけ息合ってるんだか。

そしてアメフト、始まりました!(笑)。 ペイトリオッツは、QBのブレイディーが4試合出場停止でしたが、以前にも言ったかな、2番手も男前なのでした(笑)。 ブレイディーと言えば、リオのオリンピックの開会式で、奥さんが歩いてましたね!そうただ歩いてるだけで良いんですね、スーパーモデルだから。すごい…★ 


久々の中世物!…『完全なる騎士』 by アン・ヘリス

2016年09月01日 | アン・ヘリス

アン・ヘリス作の、3ヶ月連続で書かれた中世の騎士物語の1作目(…実は、以前に1作目は読んでいたので、今回は2作目のつもりで読んでました。この作品読んだ記憶がなくって、自分でビックリ(笑))。 感想から言うと、そこそこ面白かったです(笑)。 以前の印象では面白くなかったと思ってたのですが、記憶していた印象よりは良くなりました(笑)。 彼女の作品では、『サタンの花嫁』がお気に入り! …だったのですが、今は内容を覚えてない…。(また再読…??)

主役の二人ですが、ヒーローは若気の至り(!)で綺麗な花嫁をゲットしましが実は愛してはいないことに気付き、それが原因でもないですが、花嫁は死んでしまったことで責任を感じている真面目なイギリス人。 ヒロインは、年の離れた夫との政略結婚で心に傷をおっているフランス人の未亡人(でも結婚って数日だけだったんだけども…)。そんな恋愛に逃げ腰の二人が徐々に惹かれ合って行くロマンスです。ロマンスは、ちょっと引き気味のヒロインがどうかなぁと思いましたが、それ以外の、この時代ならではのエピソードが面白かったです。

当時(12世紀頃:日本では平安時代の後期)は、十字軍やテンプル騎士団、魔女狩りなどがあった時代。その当時の考え方やら習慣やらが描かれていて、それが良い味出してました。 例えば、お医者さんはギルドに入っているのですが、やっぱり『やぶ』はいます。ただ、それを指摘して代わりに治療して恨みを買うと、逆に魔女扱いされて密告されてしまうと言う怖い時代。 無知による死や疑いが蔓延しています。そして薬は、いわゆる漢方。自分で薬草から作る時代。薬のありがたさが判ります。頭痛がするとすぐ『イブ』に頼る私(笑)。 (大好きなデボラ・シモンズの「ディバラ家」シリーズも同じ時代なのかな…?このシリーズを読んでた頃は、まだそこまで気にしてなかったので。気になる…やっぱり再読?(笑))

さてさて、次はこのシリーズの2作目 『高潔なる騎士』を読むつもりでしたが、ハーレクインのモニターで、キャサリン・コールターの『シャーブルックの御曹司』が送られて来たので、早速読みます♪ (『シャーブルックの花嫁』は大好きな作品。この作品の後日談で彼らの子供たちの話です。)

 

もうすぐ『パラリンピック』が始まりますね。するとその間はまたまたテレビ漬けになるので(笑)、今のうちにせっせとロマンス読まないと…。