Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

Vol.494:年賀状の前にアラブ・イスラーム

2013年12月16日 | オープニング
本Blog記事は、2013年12月15日配信のメルマガのバックナンバーです。

写真はイスラームの聖地メッカにあるカーヴァ神殿

年賀状の印刷は終わりましたか?
我が家では過去10年、干支にちなんだデザインに、家族の顔写真を合成して
年賀状を作成しています。申年には「サルゲッチュー」というゲームを「コ
ガゲッチュー」に変えて作ったり、丑年には、メグミルクのパッケージを
「コガミルク」に変更して作ったりとPhotoshop(もちろんエレメンツ)を
駆使しながら作成していました。

しかし、昨年Windowsパソコンを64bit版にバージョンアップしたらPhotoshop
が使えなくなり、ペイントとWordだけで作成せねばならず、表現の幅?が狭
まってしまいました。加えて今年はなかなかアイデアが思いつかず困ってい
ます。でも何人かの友達から、我が家の年賀状を毎年楽しみにしているとい
うお言葉を頂戴している事もあり、十二の干支を全部制覇する2015年までこ
の自作年賀状のスタイルを継続する予定です。残りは馬と羊だけなのでなん
とかクリアしたいと思います。

さて、この年末の忙しい中にもかかわらず、今週末は放送大学の面接授業を
受講してきました。今回受講したのは、前学期に受講した「はじめてのベト
ナム語」(バックナンバーVol.477参照)に続く異文化シリーズ、「実践アラブ・
イスラーム入門」というややマニアックな講座です。しかし大人気の面接授
業のようで、70名の定員のところ80名近く受講していました。講師は横浜国
立大学の吉田昌平先生です。さすが人気科目ということで、内容も授業設計
も講師のインストラクションスキルも抜群に高く、今まで受講した放送大学
の面接授業の中で最も面白かったです。

学習目標は、アラブ・イスラームの文化、アラブ圏の国の社会情勢、アラビ
ア語の初歩の初歩を学び「イスラーム音痴」から脱却するというものです。
クイズやグループワーク等も交えてとても楽しい雰囲気で学習は進んでいき
ます。

アラビア語は春に履修した「ベトナム語」に負けず劣らず難しい言語です。
そこで授業では吉田先生が考案した「アラビア語エジプト方言-空耳編」と
いうのを教えていただきました。下記のBlogにも掲載されていますので、こ
の年末年始アラビア語圏に行く方はぜひ活用してみてください(インドネシ
アなどアジア圏のムスリムにも使えるそうです)。実際にエジプト人に試し
てみたところ「すげー訛っているけど通じたよ」と言われたそうです。

『アラビア語エジプト方言-空耳編』「埃及の辻」

なお、本格的な発音は下記のサイトでご確認ください。
音声で聞くアラビア語の挨拶


またアラブ諸国の社会情勢については、普段米国に偏った報道に浸かってい
るコガにとっては驚きの連続でした。特にイスラエルによるガザ地区への侵
攻については、日本では決して伝えられることのない写真を通じて事実の一
端を教えてくれました。イスラエルの攻撃は空爆だけかと思っていたのです
が、銃弾の跡が体にある子供たちの死体や、教室の床一面に広がる血痕の写
真など、実際にはイスラエル軍の兵士が子供に銃を向けて殺戮していたらし
いのです。受講後にインターネットで検索したところ、授業で観た写真の一
部が掲載されたWebサイトを見つけてしまいました。

とても残酷な写真です。
自己責任でご覧ください。

ISRAEL’S WAR ON CHILDREN: PART I MURDERING CHILDREN FOR SPORT
THE JEWISH HOLOCAUST AGAINST ARAB CHILDREN.

(イスラエルの戦争と子供達:「パート1 スポーツのように子供達を殺す」
アラブの子供達に向けられたユダヤ式ホロコースト)


今回の授業を通じて、コガはもっと色々なことを学ぶ必要があることを知り
ました。
そして、インターネットとわずかな語学力と知る気持ちさえあれば、日本に
いても様々な事を学習できることも知りました。最近「特定秘密保護法」が
話題となりましたが、我々は「知る権利」を主張する前に「知る義務」をき
ちんと全うしているのだろうかと思った次第です。<文責 コガ>

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