ノイエギャラリーのクリムト展。

2007-10-31 09:57:50 | NY生活 Vie a NY
日本からの来客に、
ノイエギャラリー(20世紀ドイツオーストリア美術ね)
面白いですよ~~、と
イサムノグチ庭園美術館
(1年ぶりくらいに行ったら日本人観光客がけっこういるいる。
カフェには去年もその前も見かけなかった日本人店員がいた)
のあとに行ったら

夏に見たキルヒナー中心のドイツ印象派展をやってると思ったのに、
なんと、
クリムト展!!
すごかったです!!
目のうるおいまで、額のテカリまで正確すぎるくらい描いている、
彼の天才スケッチを見たら、
もう自分が絵を書く気なんて素直に失せますね。
ほんっとにさ~。なんやこれ?って感じ。

すごいです、クリムト。

これってぜ~~ったい努力だけじゃないわ、
というのは見てて分かる。
才能。持って生まれた才能。

「なんでさ~、
わたしと同じ人間なのにさ~
この人は
こんな才能を
持っているんだろうね~」、

とPに聞くように自分に話しながら
ほんとうにこの差はなんなんだ?!
と一瞬考えましたね。
一瞬ね。

だってそんなことを考えだすより、
人間業とは思えない、
天才クリムトの絵をずっと眺めてる方が面白いって。

才能が認められ、地位もお金もある人は、
もう何しようが許されるよね。
性的にも自由、社会的束縛など一切無しでしょう。
自由に女性を描き、
エロティックな女性のスケッチもいっぱい。
恥部を触ってる裸の女性とか
女性同士が絡んでるのとか、いくつもね。
こんなの普通の人が描いたら
ヤバい人間と思われても不思議じゃない。
でもクリムトがやると
美として見てもらえるのよね。面白い。

最近クリムトの風景画の本を買って、
MOMAにも風景画だけを見に行ったり(会員だから
それだけ見ようが関係ないんだ、出入り自由)
クリムトの風景画に目が向いてたんだけど
数ヶ月ぶりにクリムトの描く女性を目の前にしたら、
とっても素敵です。
目が釘付け。ず~っとず~~っと眺めていたいよ。

関係ないけど今思い出した。
マルコビッチがクリムトになる、映画が出たばかり(かもうすぐ出る)だが
クリムトを映画で表現?!
ちょっと待ってよ~無理があるでしょうに~、
あの性の世界を画面に見せられるわけない、
それができないでクリムトの世界を表せるわけないよ~、
しかも、
予告編見たけど、
マルコビッチぃ、、、無理があるよ、、、
どこかの映画(昔(何世紀かは覚えてない)の
フランス高級社会が舞台の映画)にでてた
マルコビッチの役と話し方同じやない?
そんな映画見るくらいやったら、クリムトの絵を、
本でもいいから見た方がいいんじゃないの。
と予告編を見ながら思ったのでした。おしまい。

ニューヨーク植物園の菊花展。

2007-10-24 08:25:10 | NY生活 Vie a NY
The New York Botanical Garden(ニューヨーク植物園)で
日本菊の菊花展、
The Art of the Japanese Chrysanthemum)が行われています。

学校の先生が
本当に日本の菊は美しい!!
菊の数も多いし、素晴らしかった!!
企画した人は本当にすごい!!
と大絶賛してました。

私は電車内の広告を見たんだけど
さらっとしか興味を示さなかったんだ。
そんなにすごいと思わなかったんだもの。

先生の反応を見ていると
ブルックリン植物園の桜祭りの盛大さに
匹敵するかもしれない、
そんなに素晴らしいのなら
私も見たい!!見たい!!

今週後半からの来客が終わる11月、
行ってきます。
きれいな日本の菊が
ニューヨークでたくさん見れるなんて
嬉しいな。

南ア優勝おめでとう!!

2007-10-21 08:24:16 | 暇つぶし Passe-temps
うーむ、うーむ、、、、
今日のラグビーの試合。イングランド対南ア。
トライが一個もないというのは
どちらも守りが優れていたということなんだろうが
点を入れるのがペナルティものばかりというのは
なんだかなー、
いい守りをいっぱい見れるのも面白いが
すぐれた攻撃、
相手の守りを抜けていく攻撃、
そして得点に結びつく攻撃を
もっと見たかったな。

基本的には迫力のある試合、
ドキドキして面白かったのよ!!
もう少しでトライ!というのは
どっちのチームにもあってさ。ハーラハラしたよ!

先週末は出ずっぱり、
来週末もそうなりそうなので
今週末はうちで休むことにしたので
うちのパソコンで、PPV(有料放送)によるラグビー観戦。
19ドル99セントです。
お金払ったけどね、
まあバーで一人20ドル払って、
さらに飲み代払うよりはずっと安いね。
しかもうちでのんびりしながら見れるというのは楽。
よかったわ。
また違うスポーツ観戦するとき
やってもいいな。

優勝の南アおめでとう!!
南アには、”キンスキー”がいました。
イングランドのJohnny Wilkinsonのポーズ、
忘れません。

フランス負けてるし!

2007-10-20 11:38:20 | 暇つぶし Passe-temps
今日予定が変更になって
ラグビー、フランスーアルゼンチン戦見に行けなかった。

この前アルゼンチンが南アに大敗したから
フランス勝ってくれるだろうと何となく思っていた。

それがそれが!
34―10(前半17―3)
フランス大負けしてるじゃないの!
ペーターさんのおっしゃる通りだったようで
フランスはアルゼンチンが苦手なんですね、、
もっとそれぞれのこれまでの試合内容を観察したら
強み、弱みなど見えて面白そう。

まあ別にフランス負けてもいいんです。
ラグビー強国でないアルゼンチンが大健闘したということのほうが
すばらしい!そういうの大好き。

明日は決勝戦見に行きたい!
いまのところだと行けると思う!

同じスポーツバーで夜はUFCがあるんだと。
この前行ったときオーナーさん(オーストラリア人)が教えてくれた。
(このオーナーさん、ラグビーは自分はどこが勝ってもいいんだ、
イングランドさえ負ければ!と言う:)2003年の
イングランドーオーストラリア戦のせいか??)
ここは格闘技試合をよく見せてくれる貴重なスポーツバー。
(たいていは野球、アメフトだもんねえ、
分かってますよ、ここはアメリカ。)
Pは見たいと行っているが、すると
午後から夜までバーに浸りっぱなしになりそうだなー。
考えよう。

見てきた見てきた、"blade runner - the final cut"!!

2007-10-19 22:30:11 | 映画 Film
blade runner - the final cut、
見てきました!
最終日最終上映!
昼間に券を買ったとき
「45分から1時間前に来た方がいい、
最後の上映(約2週間か)だから混む」、と言われ、
ジムのキックボクシングのクラスを早めに切り上げ
いっそいで着いたのが45分前。
もう列が出来てる!
あの時点で70人くらいか?
そのあとまあものすごい数が来る来る。
列は果てしなく続く。
こんなに長蛇の列の映画館、経験したことあったか?
何人いたんだろ?
早めに着いてよかった~。

映画館(clearview ziegfeld)は、
Pが入ってすぐ、
「これ昔の映画館じゃないか~」と口にしたくらい、でかい!
こんなどでかい映画館行ったことない!
隣近所の席はぴったり埋まってましたが
問題なく大人数収容してましたね。
(追記:1100人収容だそう!)
そして、インテリアも昔風。
社交ダンスやってる様子が浮かぶような内装。
タイムアウト誌に
美しい映画館の3傑に選ばれただけあって素敵。

映画は、、、
よかったです~~~!!
以前見たヤツとこのthe final cut、違う!
いろんな要素がずっとずっと深くて複雑で絡んでて、
こっちの方がず~っといい!
とくに終わり方なんて全然違う。
面白い、謎解きのよう。

それにしても映像の細部への凝り方がすごい、
初めて見たときも思ったけど(映画館で見たことないけど
ビデオで初鑑賞、今はDVD持ってます。
でもこのthe final cutの方がいいなあ)、
改めて実感。
光と陰の使い方なんて美しい。大画面だと一層だよ。

よかった~行ってよかった~。
大画面でブレードランナーの世界を見れるなんて
あの音楽を聴けるなんて、
最高だったよ。

しかしまあ想像はできるが
ブレードランナー・オタクが多数おりました:)

傘の柄がピカピカ光ったのをさして持ってくる人がまず目につき、
映画が始まって、まずは拍手歓声、
続いて主要俳優、撮影、音楽、演出、監督など
名前が一人一人出てくるたび、
歓声をあげるヤツが何人もいる、
ヒューヒュー!とかYeah!とか言うし、
周りはみんな笑う、笑う。
私も、最初は黙れーと思ったが、
あまりのオタク具合にかなり受けて大笑いしてしまった:)
極めつけは、途中で鳴った誰かの携帯。
普通映画館で鳴ると、
「誰だよ~なんで携帯の電源切らないんだよ~」
と不快になる。
今回も一瞬「まじかよー、携帯切ってないのかよー」と思った私だった、が、
あれ?え?とよく聞いてたら、
なんだよこれ、スターウォーズじゃないか、、、、
それもおもちゃのようなかわいい音なんだよ、これが。
みんなも爆笑。
着信音がスターウォーズ?
もうSFオタクのお決まりじゃないか!!
映画の最後の場面が終わるとみんなで大拍手。

終始和んで一体感のある映画館、
それも昔の映画館みたいだね!
とっても楽しかった!


"Chaleur du sang"にハマったようだ。

2007-10-18 10:24:31 | 読書 Lire
学校の授業で
Irène Nemirovskyの"Chaleur du sang"の一部を読んだ。
一部だけだったのに、もう一気にぐぐっと引き入れられてしまった。
自分が本当にいる世界が消えて、
本の中に自分がいる。
先生の話も私の想像力をかき立てる。
これだから文学の授業はやめられない。ほんっと大好き。
かの有名な、“Suite Française”も読みたいけど、
まずは“Chaleru du sang”が読みたい。
手に入れます。

メキシコの民族舞踊を見てきました。

2007-10-18 09:58:47 | 音楽 Musique
週末、Amaria Hernandezの
Ballet Folklorico de Mexico
を見てきました。
ダンサーで振り付け師のアマリア・ヘルナンデスが
1950年代に設立した、メキシコの民族舞踊グループ。
わたしがパリにいた頃ちょうどメキシコから来てくれて見に行ったので、
幸運にも今回2度目となりました。

伝統的な踊りや音楽というだけでなく、
スペイン征服前の先住民時代、
スペイン征服からの独立運動など
メキシコの歴史を取り入れています。

マリアチの演奏と踊りだったり、
美しい民族衣装を着て踊ったり
とっても見応えありました!

またスポーツバーに見に行ってしまった、ラグビー準決勝線。

2007-10-16 08:57:22 | NY生活 Vie a NY
またスポーツバーに見に行ってしまった、
ラグビーもう一つの準決勝戦。

4年に1回と思うと
はずしたくないと思ってしまってね。
4年は長いよ。

しかし試合は、、、
37対13、
南アが強すぎるのかアルゼンチンが弱すぎるのか、
参っちゃったね、準決勝でこの点差。
ミスをするアルゼンチン、
相手のミスで作られるチャンスを逃さない南ア。

個人的にはアルゼンチンにがんばってほしかったけど
あの試合ではしょうがないな。
力の差がありすぎなのか。

それにしてもさ、
南アの体格はなんであんなに異常なくらいでかい??
(薬、、、じゃないよね、、)
正直ふと思っちゃったよ。

ここまで来たら
金曜の三位決定戦も見に行かねばです。

フランス負けちゃったけど、ラグビー面白い!

2007-10-14 12:55:05 | フランス France et plus
ラグビー、フランス対イングランド戦。
スポーツバーの2階、
収容人数88名のはずがその3倍はいた!
もう混み混み!

面白かったね~。
フランス負けちゃったけどね。

最後の10分くらいまで9対8でリードしてたけど
最初っから安定した力を見せていたイングランドが
最後の10分で2回もゴール。
フランスを応援していたけど、
イングランド、やっぱりな~さすがだな~と思いました。
(ごつい、いかつい男の左胸元には薔薇の花、、、
その組み合わせがもうタマリマセンワ)

バーの1階ではアメフトやってたけど
体をモノで守って戦うアメフトより
体と体を生でぶつけ合うラグビーの方が
私は好きだなー。

高校の頃仲のいい子がラグビー部で
大学ラグビー、日本選手権(今泉とか堀越、郷田、、明治の吉田、
ああ懐かしい、盛り上がったなあ、、)
にハマった時期以来!、
ラグビー観戦にハマったかも。

ワールドカップは4年に1回、楽しまないとね!

もう最高!!!!!

2007-10-13 00:24:53 | 音楽 Musique
!!!”ライブ!!!

もう最高~~~!!!!

もう~~~
あまりに楽しくって楽しくって、
助けて~~!!!
楽しすぎる~~!!
と叫びまくり、
踊りまくり、
飛びまくり、
跳ねまくり、
笑いっぱなし!!!


2日連続いいライブを見たなあ、
エネルギーもらった!

ライブ映像を2つ発見。
彼らの良さを知るにはライブが一番です!
youtubeのHeart Of Hearts (from Myth Takes)
とBBCからme and giuliani down by the school yard (a true story)
あと、Must be the moonのミュージックビデオ

PJ Harveyという芸術作品。

2007-10-11 20:13:38 | 音楽 Musique
舞台の上はポーリーのみ。
一人でギターを弾き、ピアノを弾き、
ハーモニカを吹き、機械をいじり、
歌を歌う。

繊細な折れそうな高音にはにかむ笑顔、
かわいい~!なんてかわいい女性なんだ!と思ったら
ギターを激しく弾き、だみ声で叫び続ける男っぽいかっこよさ。
この人間の意外性の混じり具合がとてつもなく魅力的、たまらない。
全く目が離せなかった。
会場も異様なくらいすごい盛り上がり。
どれだけのアーティストが
舞台の上一人で、これだけみんなの心を集められる?

PJ Harveyという世界の独創性、そのゆるぎなさ、
芸術作品だと思った。

さあ今日は!!!(chk chk chk)のライブ!
Pは前見てるけど、私は前回行けなくて今回が初です初!
楽しいライブを待ってます!

さすが音楽。

2007-10-10 06:56:40 | 音楽 Musique
生理で頭が重かったのだが

これ聴いたら重しがとれていくようだ。さすが音楽。

zero7らしい透き通ってく冷たさ。

Terry Callier/Zero 7 - Love Theme From Spartacus

明日はついに、ポーリー、PJ HARVEY のライブ!!期待大です!!
変な邪魔が入らず、心全部で楽しめますように。

もっと楽しめてもよかったのよね~。

2007-10-10 06:54:29 | 映画 Film
FILM FORUMでやってたとき見逃した、

マックス・オフュルス(Max Ophüls)の
「Madame de...」 (フランス映画  1953)

IFC Centerで金から月のお昼12時だけやってるというので

見てきました。

すごいよく出来た話だわ。話の流れはたしかに面白い。

しかしちょっと個人的感情を入れちゃって
客観的に見れなかった自分に対して多いに不満なんだな。
宗教要素が入るとどうしてもこうなる。
Pには「宗教と聞くといつも心を閉じる」、
と指摘される。
自分でも分かってるんだよ。
人間があまちゃんなもんでね。
拒否反応が出るんですよ。
宗教が苦手なもんでね。
こういう自分をなんとかしないと、
映画を客観的に見れないのはまじキツいわ。つまんない。
一度痛い思いしないと学習しないだろうけどなあ。

しかししかし。
Lola Montesも見応えあったが
Max Ophülsは面白い映画を作る人だね。
もっとこの人の作品を探して見よう。
「Madame de...」はDVDになってない(アメリカでは)ので
見れてよかったです。貴重でした。

大事な映画になった。

2007-10-06 14:53:39 | 映画 Film
Fitzcarraldo - Werner Herzog with Klaus Kinski(1982) ドイツ映画
フィッツカラルド ー ヴェルナー・ヘルツォーク監督 クラウス・キンスキー

自分の想像力、創造力、常識、許容範囲にぐいぐい入り込み、
それらをおもいっきり押し広げてくれた。
思い返せば思い返すほど
自分の頭(心より頭はある形に固定しがち、心は時々抑制がきかなくて
参っちゃう)の中がひっくり返る、
ひっくり返ってぽんぽんあれこれ自由に跳ね回ってるのが、
嬉しい。ニコニコしちゃう。

見聞き経験するものの大体は近頃想像の範囲内で
人やものに驚かされるってこともずいぶん減っていた。
こんなに自分を押し広げられる感覚は本当に久しぶりで感激だ。
まだまだ世界には想像すら出来ない現実があるなあ、
人間という存在もまだまだ未知だなあ。

一生のうちに時々ある自分の中で新しく変わるような日。
そのきっかけが時々映画であったりするんだが
今日のFitzcarraldoは私の一生で忘れられない大事な映画になった。

上映最終日の最後の回、夜9時30分から12時30分頃まで鑑賞。
強烈に打たれたまま、帰ってすぐ寝たら
あれ、私の見たものはホンモノ??夢の中みたいだ、、
でも夢じゃない、、あれはホンモノ。あの山を乗り越える船はホンモノ!!

HerzogとKinskiのDVDセット、映画6本を手に入れることに決めました。
永久保存!

"Aguirre", "Nosferatu", "Woyzeck", "Fitcarraldo",
"Cobra Verde" "My Best Fiend"

今日はBAMでロシア映画、Mikhail Kalatozov(ミハイル・カラトーゾフ)の、
the cranes are flying (1957)(鶴は翔んでゆく)を見てきます。

そして来週は、Blade Runnerのfinal cut!
これを大画面で見られる機会を逃すわけにはいきません。