ショパンとタランティーノ、ご購入~。

2007-09-25 10:51:05 | 音楽 Musique
この前Film Forumで見た映画、FOREVER で流れてたショパン、美しかった、胸が打たれた。
もっと聴きたくなったのでアマゾンで選んで購入。

Chopin: Nocturnes by Fryderyk Chopin and Ivan Moravec

それと一緒に、タランティーノとロドリゲス合作のうち
タランティーノの方、
Grindhouse Presents, Death Proof
も手に入れました。

P達が見に行ったとき何かしら用事があって私はまだ見てない。
傑作!らしい。彼の映画はいつも映画への愛!がいっぱいあふれてて、
見てて嬉しくなる。これも見るのが楽しみ。

IFC CENTERで上映だって!!

2007-09-23 12:37:39 | 映画 Film
ふと頭に空白ができると、
昨日のEastern Promisesの映像がいろんな場面の映像が
頭に心に入って来る、、
強烈だったなあ。
これくらい残る映画に出会えるのはとても嬉しい。


Werner Herzog監督、Klaus Kinski“FITZCARRALDO

IFC Centerで上映だって!
これを映画館で見られる機会を逃すわけにはいかないね。
いつ行こう。

最高質の娯楽映画!!

2007-09-22 13:24:24 | 映画 Film
見てきました、初日!

David Cronenbergの“Eastern Promises

日常を完全に、忘れて、完全に、入り込みました!

Viggo MortensenもVicent Casselも演技とは思えない自然さ、本気の気迫、
わたしは目を見開いたまんま。

いつものことながら、内容を99%知らないまま、
どんな設定でどんな風に話が進むのか一切調べないまま、
直感でいいと思ったから見に行った。

予感大的中!

最高質の娯楽映画。もう上出来。大満足。

(表面的な作りばかりのハリウッド映画では絶対あり得ないわ)

あ~見応えあった、最高、面白かった!続編に期待!

鶴見さんの記事“この国はどこへ行こうとしているのか”

2007-09-19 23:29:07 | 読書 Lire
昨年末、哲学者鶴見俊輔さんの話を聞きに京都へ行ってきました。そのことは少しだけこのブログにも書いたかな。

人生の方向に悩みまくってた二十歳ちょい過ぎに鶴見さんの本に会って、少なからず力をもらいました。以来ずっと彼の本を読んでいます。わたしには難しい内容もあって何を書いてあるのか全部分かっていないのに、いつも心の深いところに入ってきてズシズシ響く。鶴見さんの本を通じて存在を知った人もたくさんいて、今年頭に読みまくって私にとって大事な人になった富士正晴さんもそうです。

日本に住む女性(「日本人のこころを考える会」事務局の方)がメディアに鶴見さんの言葉が載るたび、私に記事を送ってくれます。今回は、毎日新聞に大きい記事が載りました、と知らせてくれました。

ここ数ヶ月わたしは鶴見さんの言葉を目にすることがなかったので興味深く読みました。いつも思うけれど、長い歴史を見てきた、その中を生きてきた人の言葉はずしりと胸に来ます。重みがあります。忙しくてバタバタと日常を過ごしていますが、そういう重みのある言葉に触れると少しの間でも足が止まります。いろいろ考えを巡らします。大事な時間だなと思います。

ーーーーーーーーーー
毎日新聞の記事より

特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 鶴見俊輔さん

 <おちおち死んではいられない>

 ◇最後まで不良で生きる--哲学者・85歳、鶴見俊輔さん

 ◇追い込まれた民主主義をまた盛り返す、そのパワーが重要なんだ

 京の鴨川べり。地鳴りのようにセミの声が響いていた。その近くの京大会館へ、哲学者の鶴見俊輔さん(85)は歩いてやってきた。強い日差しの中、帽子もかぶらずに。

 「暑いねえ。これは人類滅亡の暑さだ。今日のテーマは『この国はどこへ行こうとしているのか』だっけ。わっはっはっ、ちょうどいいじゃない。この暑さじゃ、間違いなく滅亡に向かっているね」

 注文したのはアイスティー。グラスの氷がカランと音を立てる。

 「国をつくる者と、国につくられる者の区別があるような気がしてね」

 突然の言葉に戸惑った。

 「若いころからじゃなくて、だんだんそう思えてきたんだ。その物差しで、和子と私の区別と結びつきを語ってみようと思う」

 澄んだビー玉みたいな目が、こちらをのぞきこんでいた。

   ■

 俊輔さんの姉で、社会学者の鶴見和子さんは昨年7月、88歳で亡くなった。水俣や南方熊楠(みなかたくまぐす)の研究、「内発的発展論」の提唱で知られる。95年、脳出血で半身不随となった後も、車いすで原稿を書いた。亡くなる前「もう2、3年、がんばりたい」と言っていたという。どんな思いだったのか。

 「和子は面白い人でね。生涯1番。44歳で入った米プリンストン大の大学院も首席で出た。対照的に、私は中学校も途中でクビになった生涯不良。はっはっはっ」

 祖父は政治家、後藤新平。父も政治家で文筆家の鶴見祐輔。母は俊輔さんを立派に育てようと必死だった。幼いころからしかり、殴り、柱にしばり「悪い子だ。あなたを殺して私も死ぬ」と泣いた。

 「度を越していたね。こっちは子どもだから言い返せない。母親は心の原住民だ。それがそう言うんだから、自分は悪人だと思った。そんな母からいつも和子が私をかばってくれた」

 中学生のころ、母親から逃げる方法を考え出した。

 「薬局をはしごして、睡眠薬のカルモチンを集める。それを渋谷のカフェでソーダ水で飲む。ぼおっとして死ぬのも怖くなくなる。胃に管を突っ込まれ、吐かされるんだが、つらいよ。生きることの方が死ぬよりずっと苦しい。何度もやって、母もお手上げになって、15歳で国債を持たされて米国に追放されたんだ。はっはっは」

 俊輔さんはよく笑う。それが父親の話となると一転する。

 「あいつは政治家としてばかだ。後藤新平はね、国をつくる人だった。だがおやじは国につくられる人だった。つくられる人は1番になろうとして、常に世間の模倣を主(しゅ)としている。おやじは一高を1番で出た。優等生ばかだ。世界平和だ、自由主義だと言いつつ、満州国ができると反対もせず大政翼賛会の総務になった。日本を空襲した米国の飛行士は死刑にしろという動議も出した。それは世間を主とした者、裁判官とした者の運命なんだ」

 机をたたかんばかり。その怒りように、どうしてだろう、胸が詰まった。小学校卒業までに「1万冊ぐらい本を読んだ」早熟な少年。自殺未遂を繰り返したのは、母から逃げるためだけでなく、父への愛情とその生き方への絶望に引き裂かれたからではないか。

 今の政治家も2世、3世が目立つ。祖父や父の業績を誇るのはいい。だが汚点にも向き合い、葛藤(かっとう)し続ける者はどれだけいるのか。

   ■

 「現在の日本は、おやじの基準に立って動いていると思うね。今の大臣たちを見ると、おやじの顔を思い出す」

 生涯1番の和子さんもやはり、国につくられる者なのか。

 「その1番を脳出血が砕いた」

 「人間の精神とは不思議なものだね。和子は倒れた直後から和歌がわき出してきたというんだ。倒れてから彼女は31冊も本を出した。それまでの研究すべて、水俣の調査も、障害者となった自分の目で見直し、検証し、後書きを添えた。それはもう新しいものでした。それはおやじの模倣からは離脱していた。彼女はね、正義のインテリでなく、一人の老人、身障者として今の日本を生き、老人を切り捨てようとする社会にプロテスト(抵抗)しようとした」

 9月末に出版予定の和子さんの最後の歌集「山姥(やまんば)」に、こんな一首がある。

生類の破滅に向かう世にありて 生き抜くことぞ終(つい)の抵抗

 「あと2、3年」と言ったのは、このためか。

 「憲法改悪も心配していた。彼女はある種の勝利を見届けたかったんだ。つまり憲法9条が何らかのかたちで残ることですね」

 俊輔さんは、古くからの友人で三つ年上の評論家、加藤周一さんとともに、護憲グループ「九条の会」の呼びかけ人だ。

 「もうろく度って人によって違うねえ。加藤周一が昨年、九条の会でこう言うんだ。『(国民投票が行われたら)われわれは少しの差で負けるかもしれない』と。だからといって旗を降ろすわけにはいかない。どうするか。彼は憲法セミナーをやろうと言うんだ。この日本の多数派が戦争をする、と決めた時、反戦をどう続けられるか。その研究と検討をしようと言うんだよ。感心したね」

 民主主義というのは完全に成立することはない、と俊輔さんは言う。「フランスだって、大革命以後何度も失敗し、ファシズムに近いところまで追い込まれ、盛り返している。その盛り返すパワーが重要なんだ」

 今の日本はどうか。安倍晋三首相は憲法改正を掲げ、自民党は7月の参議院選挙で大敗したが。

 「楽観はできないけれど……何か……大衆の中に……動きがあるのかもしれないね。分からない。もう少し見てみたい。和子の気持ちと一緒だね」

   ■

 「私は九条の会、がんばるつもりですよ。でもね、べ平連に参加するとか、九条の会に参加するとかね、ためらいがあるんです。会で話をしていると、自分がなんとなく正義の側に立っている。これが非常に後ろめたいんですね、悪人だから」

 笑ってしまった。だが本人はいたってまじめ。

 「私の心意気はね、最後の一息まで、不良少年として生きることです。そりゃ不良少年の意味は変わってきますよね。安倍首相が優等生なら、私は不良です。当然のことです」

 あの一首は、姉から弟へ、同志へのエールなのかもしれない。命ある限り1票がある、誰でもその1票を自分の大切なもののために投じることができるのよ--と。

 強い日差しが傾いていた。鴨川の岸で、セミはまだ鳴いていた。うなるように、美しく。【太田阿利佐】

==============

 ◇「夕刊とっておき」へご意見、ご感想を

t.yukan@mbx.mainichi.co.jp

ファクス03・3212・0279

==============

 ■人物略歴

 ◇つるみ・しゅんすけ

 1922年、東京都生まれ。米ハーバード大卒。日米開戦後、交換船で帰国。戦後、丸山真男らと「思想の科学」創刊。「べ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」で脱走兵援助にもかかわる。「共同研究 転向」「戦後日本の大衆文化史」など著書多数。

毎日新聞 2007年8月31日 東京夕刊

もう売り切れ!だそうです。

2007-09-11 06:36:54 | 音楽 Musique
10月10日 PJ Harvey @ Beacon Theatre - Alternative/Indie/Powerpop

発売開始は先週金曜日午前10時、
もう完売! だそうです。さすが、PJ、、、
即日完売じゃないのか?
わたしたちは発売1時間以内にチケットを買いました。
カリフォルニアにいたしちょっとバタバタしたけど
速攻で買っといてよかった、、、

新しい風。

2007-09-10 23:12:15 | 音楽 Musique
8月29日 The Dodos @ Mercury Lounge - Experimental/Blues/Folk

新鮮な音。
ここ最近こんな音、聴いたことなかった。
新しい風。
新しい風が吹きぬけてった。
目が覚めた。
私の中で季節が変わった。
新しい季節が来たと思った。
そういえば季節も秋になるんだ。
気分一新、心機一転。
助けてもらいました。

the dodosサイト。