さくら便り from Uganda

ウガンダ生活も残りわずか。
世界って広い。違いすぎる!
けど、やっぱり離れがたくなる。
世界のどこへいっても。

ウガンダの披露宴

2016-07-23 | 文化
ゴメスを着て初のウガンダン披露宴に
お呼ばれしてきました。↓ブレブレ。笑


ウガンダの披露宴について紹介します。
その一例。同僚のグレースのケース。

まず彼女には4人の子どもがいます。
夫と出会ったのは16年前といいます。
イントロダクションとも呼ばれる
この披露宴は、相手のことを両家に
正式に紹介(イントロデュース)する、
そういう式だそうです。
なので、資金不足などの理由で、
式をするまでにこうして長い時間が
かかることは、よくあるそうです。
「やっと親に孫の父親を紹介できる。」そう言って笑うグレース。おめでとう!
このイントロダクションが終わってから
後日改めて神の前で誓いを立てるのが
weddingだそうです。親→神の順。

てことで、ゴメスの着付けもあるからと
朝8時に学校に集合して、
ハイヤーしたマイクロバスで
グレースのおじさんの家がある
エンテベへ向かうというスケジュール。

が、もちろん、TIU。
予定なんてあってないようなもの。
けど、結婚式だから、縁起物だし、
失礼があっちゃいけないし…
そう思ってちゃんと8時に行きました。
けど、やっぱりいませんよね。
縁起とか礼とか、そんなものは
ウガンダには存在しないのでした。

さぁ、時系列で見ていきましょう。
8時、一応私のすぐ後にもう一人
同僚がちゃんとやってきました。
そういうウガンダ人もいるんです。
けど、それからポツポツ集まってきて、
ニャボ達は着付けをして化粧をして、
9時半、やっときたバスに乗って、
いざ出発!と思ったら校門出てすぐ
横のキャンティーン(売店)で水買う、
ソーダ買う、チャパティ買う⁈
バスの中はもう遠足のような騒ぎ。
いや、それ以上の騒ぎ。
20人ほどの大人がはしゃぐはしゃぐ。

途中、大きな渋滞もなく、(というか
私はほとんど寝ていたのでわからない)
2時間ほどで首都のカンパラを通過。
そこからまた2時間ほどでエンテベ着。
けど、おじさんの家がわからず、
肝心のグレースに電話もつながらず、
道行く人に聞いてもよくわからず、
あーでもないこーでもないと大騒ぎの末
なんとか丘だらけの田舎道を
ドッカンドッカン揺られながら、
目的地に着いたのが13時過ぎ。
おじさん宅のお庭にはテントが張られ
その下に並べられたイスにちらほら
座る人たち。そこに加わる私たち。

10時から新婦のお祈りは始まってる
らしいので、遅刻じゃ⁈と思ったけど、
どうやらそれは新婦の家族だけでやる
儀式だそうで、われわれ客人が参加する
イントロダクションは、新婦の家に
新郎がやってきてから始まるそう。

そしてこの新郎がえらい社長出勤。
我々が会場に着席した2時前の時点で、新郎はまだ首都の向こう側にいる
というじゃないですか。
え⁈そこから2時間かかるよ、ここ。

はい。TIUー。そこから待ちます。
何がTIUて、時間通りに全然いかない、
そのこともそうだけど、まぁ、みんな
待つことが苦じゃないのか、
当たり前だからなのか、諦めなのか、
だれも文句言わずにひたすら待ちます。
ガンガンに音楽かけて、
おしゃべりしながら、何するともなく、
たまにMCらしき人がトークして。

すごいなぁ、と。
ただただ、すごいなぁ、と、
短気な私はいたく感心するのです。
その辛抱強さ、本当に見習いたい。
少しでいいので、分けて欲しいです。
修行だ、これは修行なのだ、、、
と思いながらひたすら私も待つこと、
2時間。3時を過ぎるとさすがにみんな
お腹も空いてきて我慢できなくなった
ようで、先に食べましょう!てことに。

ケータリングの給仕さんが裏で作った
マトケや米、スープを運んできて、
みんな列になって食事をもらいます。

これで少しは気も紛れ、みんなのお腹も
満腹になったところで4時過ぎ。
私は日没までにカンパラに戻る予定
だったので、そろそろ出ないことには
間に合いません。だけど、まだまだ
新婦さんが来る気配もありません。

悩んだ末、とりあえず新婦さんに
挨拶し、おいとますることにしました。

裏の部屋で着飾って控えるグレースに、
帰らなきゃいけないことをお詫びして、
一緒に写真を撮ってもらって、
「もう10分で着くみたいなの。」
と言われたけど、とりあえず5時には
出ないといけないから…と伝えて。

それから、外に出て見回してみるも
新郎到着の気配は感じられず。
5時。タイムリミットです。残念。
そこからはなんとか日没までに
カンパラに辿り着くことができました。

後日、同僚から聞いたその後の流れ。
新郎が到着したの、7時。
それから式が始まり、楽しかったけど
会場から途中退席したのが、9時過ぎ。
バスに揺られ学校帰着したの、2時前。
Omg. バナンゲ、TIU!
さすがの彼らもクタクタに疲れたそう。

素敵だったという式の中身を
見られなかったのは残念だったけど、
あの時切り上げてきて本当よかった。
と正直なところ、思ってしまいました。

来月また別の同僚の結婚式があるので、
披露宴の中身の様子はまたの機会に。

次回はどうか日付が変わる前には
帰ってこられますように…。願うのみ。

アイロン

2016-07-23 | 生活
今週末は同僚の結婚式です。
ゴメスという伝統衣装を着ます。

首都の隊員宿泊所のクローゼットに
貸し出し用ゴメスがあったので、
今回はそれを借りてきました。

金曜の帰り際、同僚に挨拶したら、
「帰ってアイロンするのね?」
て言われて、あ。となりました。

ゴメスの布地はシルクのよう
(多分化学繊維だけど)なので、
特に気にしていなかったのですが、
ウガンダ人は結構服装にはうるさいので
ここはアイロンすることにしました。

が、私はアイロンを持っていないので、
普段からよくシャツをアイロンしている
大家さんとこのキジートに借りました。

じゃん!アイロン。

日本ではもう見かけないでしょう。
中に炭を入れて温める鉄のアイロン。
教科書か博物館でしかみたことない。
かけ方は電気アイロンと変わりません。
熱くなりすぎたら桶にはった水に
じゅっと付けて冷ますとこは違うけど。

大家さんとこのダイニングテーブルに
ブランケットを敷いてアイロン台に。

大きすぎてちゃんとかけられたか
全体がいまいちつかめないけれど、
まぁ、大丈夫でしょう。

ゴメスで臨むウガンダでの初結婚式。
いってきます!

エッグロール

2016-07-19 | 食べ物
ウガンダで暮らし始めて一年が経ち、
大きく感じていた青空を仰ぐことも
満天の星空を見上げることも
なんだか新鮮味がなくなってきました。
この地での生活が非日常から日常へと
変わってきている今日この頃…。

新しい食べ物に挑戦しました!
ゆで卵をジャガイモで包んで揚げた、
その名もエッグロール‼︎
ロールエッグに由来すると思しき
ロレックスとは似ても似つかぬ外見。


来ウ当初から存在は知っていたけれど、
これまで食べる機会がなかったのです。
昨日、久々にルウェロの月曜市に
出かけた時に屋台を見つけて、
揚げたてのをいただきました。


(左側はお米のコロッケもどき。)
美味しかった!けどボリューム満点。
これだけで充分な夜ご飯となりました。

イード

2016-07-11 | 文化
先週の水曜日はイードでした。
イードとはイスラム教の最大の祝日で、
ラマダン(断食月)の終わる日です。

イスラム教徒(ムスリム)はこの一月
日の出ている間は水すら飲まず食わず。
イスラム圏派遣の隊員仲間の中には、
断食に挑戦してる強者もいて、感心。
半日も食べないと血糖値が下がって
手足が震え出すような私には、
想像すらできない習慣です。
そういうところは国中が断食モードで、
レストランなんかもしまるそうです。

さて、ウガンダにもムスリムはいます。
小さな町でも必ずといってよいほど、
モスクがあり、ハジャブ姿のニャボや
あの箱みたいな帽子を被ったセボ
(なんて呼ぶのかわかりません…。)
もそこいら中でよくみかけます。
当然、ムスリムはラマダンもするし、
イードはウガンダでも祝日です。

けれど、イスラム圏の国々に比べると
まぁ、なんともゆる〜い感じです。
同僚のムスリムの中には、いつも通り
お茶の時間にチャパティをむしゃむしゃ
してる人もいて、こちらがなんだか、
大丈夫かな?と心配してしまいました。
〔ちなみにその中の一人は妊婦さんで、
そういう時は食べていいそうですが、
もともと恰幅のいい彼女の妊娠を
私が知ったのはつい先月のことでした。
みんなに笑われた、し、私も笑った。
そしてイードの前日にめでたく出産!〕
もちろん、きちんと断食してる同僚も
いました。最後の方はやつれてました。

町でよくいくウガ飯レストランは、
ビスミラてイスラム系の名前なのに
この一月、普通に営業してました。
ムスリムじゃないのかしら?

なにより、TIU!と思ったのが、
この肝心なイードが前日までわからない
という、なんともTIUすぎる話。
なんでも月の満ち欠けを見て決めるから
前日の夜までわからないとか…。
月の満ち欠けが重要なのはわかります。
けど、今時代、月の満ち欠けなんて、
計算すればわかるんじゃないの⁈
うーむ、、、よくわかりません。
ちなみに隣国ケニアはだいたいこの日、
と事前に目処をつけ祝日を決めるそう。

今週のどこかというのはわかってたので
月曜に同僚のムスリムに聞いてみたら、
「明日か明後日だと思う。」と言われ、
「え、いつわかるの?」とたずねると、
「今夜ムスリムラジオで発表される。」
とのこと。そんなのがあるんですね。

けど、翌日が休みかどうかって、
結構夜の過ごし方というか気分というか
を左右しません?そんなの私だけ⁇
落ち着かないったらありません。
ンポランポラのウガンダ人、すごい。
ウガンダ人ムスリムはさらにすごい。

てことで、ゆる〜いウガンダでも
ラマダンが明けました。
実感なんて何もないけれど、とりあえず
Happy Idd!!
友だちにお祝いを言ったら、
「私、ムスリムじゃないよ。」
けど、しっかり祝日。
いろんな宗教や文化をもつ人が
お互いをゆる〜く受け入れながら、
暮らしている、this is Uganda!!


写真は本文と全然関係ない、
学校菜園の稲に水やりしてくれてる
子どもたちです。彼らのヘルプの
おかげで少しずつ実ってきました!

世界を想う

2016-07-03 | 思い

ゴミの埋まった道の先に朝日が登る。

ウガンダへ来て1年。
ちょうど1年前の私たちと同じように、
新しくウガンダへやってきた新隊員。
そして、1年後の私たちもそうなる
(私は仕事の都合で9ヶ月後ですが)
ように、任期を終えて帰国する隊員。
週末の首都のボランティア宿泊所は
隊員達であふれていました。

2年間、ウガンダのため、世界のため、
目の前の人のため、自分のために、
この地で活動してきた彼らの送別会。

彼らの2年間の物語の一部を、
一緒に振り返らせてもらいながら、
この世界中で活動するたくさんの
隊員の一人一人それぞれに、
かけがえのない物語があるんだ
と思うと、なんというか圧巻というか、
感動というか、 胸が熱くなります。

そしてもちろんそれぞれの物語は
これからも続いていくわけで。
世界を想う、この素晴らしい仲間が、
これからもこの世界のどこかで、
この世界のことを想っているというのは
すごく心強くて、うれしいことです。

一方で、同じように世界を想って
世界で活躍する人が巻き込まれた
悲惨な事件の知らせが舞い込んできて、
いたたまれない気持ちです。

世界を想って活躍していた人が、
こんなに酷い仕打ちにあってしまう、
こんな世界をそれでもやっぱり
憎まずに想い続けること。

自分や仲間や世界を信じて、
絶対負けない、あきらめない。