閑古鳥日記。

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

★フルーツバスケットを見る。・・・何故に衣装が昭和(泣)。

2009年03月09日 | 【2009】フルーツバスケット
かなさんの衣装があれじゃなかったらきっとごうごう泣いてたよ・・・。
あの昭和衣装&髪型と、そぜっちのまっすぐすぎな髪型に妙にはまってしまい、涙は決壊スレスレだったが堪えきってしまったよ・・・。


昨日千秋楽を迎えた、スタジオライフプロデュース公演「フルーツバスケット」を土曜日に見てきました。

私が見たのはチェリーチーム=岩さんが夾君、真山明大さんが由希君、舟見さんがあきと、花ちゃんが古川洋介さん。


うーん。期待値がものすごく低かったので(すまぬ)、「危惧してた程とんでもなくはなかった」「思ってたよりもまとまってた。よかった」と思いました。

が、ライフ見てこんな感想言いたくないよ~う(泣)。
何かこれじゃ殆ど宝塚歌劇団の「ベルサイユのばら」に対する気持ちと一緒じゃん・・・涙。
↑ヅカのベルばらとは池田理代子のまんがとは全く違う世界の別の何かで、ヅカ版に「ストーリー」はないのです・・・。有りえない展開、不思議な日本語、フランスなのに釈迦が説法、ヅカ歌謡曲!&突然ミュージカル調になる新曲の謎コラボ、唐突に登場する微妙すぎる白馬、とツッコミ所しか見つからないのにも拘らず!うっかり演者の気迫に号泣しドはまりしてみたりする、それがヅカベルばらマジック。

・・・何か今回のフルバはそれに近い思いだよ・・・複雑・・・。


以下、終わったのでネタバレで振り返ります~。
名古屋見るから情報シャットアウト!って方はスルーしてくださいませ。


お話は・・・正直に書く。
多分、本当に削りたかったのはあーやじゃなくて、はつはるだと思う。
だってこの話の中だと全然活躍どころがないもん。

何しに出てきたのか分からんよ・・・春君。大好きな子なのに・・・でも見る前も言ったけど、舞台化するにあたってリンちゃんいない時点で正直この子もいらないだろうな・・・と思ってたので、舞台見ても危惧した通りやっぱり存在意義あんまり見出せず仕舞いで残念だった・・・。

フルバにおける春君は後半になればなる程この人がいてよかった!と存在感を増していく子だし。←私見。前半戦だと顔見せで終わっちゃう。

十二支それぞれがそれぞれに抱える闇のバリエーションとして3人位は欲しいな。程度の比重でしか今回出てこない。
しかもそのゆんちゃんラブエピは他のはとりかなとかもみっちに比べて正直弱いし。

そして今回の春君加藤さんは正直普段の牛さんらしいおっとりどっしり動じない独特な時を刻むホワイト春君な時が無くて、オールブラックなまま出演時間が終了していた・・・。そしてブラックな時もそんなにブラックでは無かった・・・。

ちなみに原作をお読みで無い方に一言。はつはる君の髪は、ロッカーな少年なんじゃなくて、あれ設定としては地毛なのよ~牛だから。加藤さんの意気込みは素晴らしい!!


結局、あーやが削られたのはエピソードの重要度じゃなくて、単に吉田さんは劇団員だし佳菜役でしどころがあるしあーやの衣装代かかりそうだし、加藤さんは客演さんだしこの役オンリーだから。以外の理由は無さそうに見える・・・涙。

これ例えばあきと役は裏で春君もやってます、等の「他にも役がありしかも劇団員」なキャスティングだったら、春君もカットされた気が・・・。


さらに言えば、夾君で締めるのであれば楽羅ちゃんも切っちゃう位の思い切ったばっさりさが必要だったのでは。

または完全ストプレにして結局何のために入ったのかとっても謎だった歌と踊りをオールカットして、楽羅ちゃんが夾君のことをどう思っているのか、その複雑な気持ちをちゃんと描く。春君切れば、中途半端に入った楽羅ちゃんが何で夾君を追いかけてるのか、彼に対して持ってる負い目とかももうちょっと見えたのでは。

米原さんがすっごい良かっただけにもっと気持ちよく演じきれる楽羅ちゃんが見たかったな~。
ただ楽羅ちゃんの衣装もちょっと微妙だった気が(泣)。

今回のラストは、楽羅ちゃんの立場がものすごく宙ぶらりんのまま終わってしまってとってももったいなかったので。


今回の物語を見ながら、唐突なのだが「Sons」と「月の子(特に再演)」を思い出した・・・。

物語の構造について似てると思ったんだと思う。私は夾君を岩さんで見たので余計に。
Sonsは、DD(岩さん)が主役っぽく話が始まるのだが途中からジュニア(芳樹さんの役)ストーリーが大々的に展開されDDは単なる狂言回しに。だがラスト10分までたどり着くとDDが主役だった事を思い出すメインの大エピソードがどかんとくる。←私はここで観劇人生でもっとも号泣し隣の友人をびびらせたのであった・・・。

月の子は・・・えーと岩さんごめんなさい。見ながら「観客の気持ちが全然追いついてないまま最終結論を突然大熱演する岩大・・・この既視感は何かしら・・・」と思って思い出したのであった・・・すみません・・・。

アート(岩さん)とジミー(及川アニキ)は過程全部すっ飛ばして最終結論しか観客に見せてくれないので「だから何をどうしてそういう境地に達したんだ???」と観客はついて行けず呆然・・・しかし舞台上では生きる死ぬの極限状況が引き続き二人の熱演によって描かれているのであった・・・。


今回のフルバはそこまで極端ではなかったけど。
物語における登場人物のバランスがあまりうまくいっていなくて、感情がついていきづらかった所があったように思う。

主人公の透ちゃんと、十二支たちの物語、として始まって。
それぞれが抱える十二支としての哀しみがはとりや紅葉のエピソードで語られ。
王子由希と暴れん坊不器用夾という少女マンガ超王道男子2名と段々距離が縮まって。

・・・夾君、ここまでの比重って正直「透ちゃん相手役その2」だったと思う。
ちょっと毛色の違う猫憑き故に仲間外れだから孤独、位の。

だからラストにいきなり彼がどセンターに来ていきなり猫憑きにはさらに本来の姿が!!!って壮絶な場面が始まると・・・(原作読んでいてもちろん知ってるんだけど、でも)ちょっとびっくりしてしまいついていき辛い・・・。
↑アンタそんな重要人物だったのか!という驚きも含む・・・。

うーんもう少しここに到るまでの流れがスムーズだと良かったな・・・。


倉田さんがここをメインに持ってくることはすごくよく分かるのだけど。
設定も抱えてる事も言っている内容も全然違うけれども、彼が欲している事は、彼が叫んでいる事は、三角君と一緒だもん。


でも、ラスト直前までの夾君て、今回の舞台では「観客には理由がよく分からないままに由希君を毛嫌いしてる姿」「暴れん坊」「不器用だけど本当は優しい子なの♪」「人見知り」「アクション要員」「師匠超大好き!!!」「ちょっとお茶目な所もあるよ」な姿しか見せてくれてなくない??

彼が猫憑きだということが何を意味しているのか、今回の舞台では最後まで特に分からなかったと思う。
台詞でちらっと出てくる程度。
この舞台だと、猫憑きの最大の問題点は完全怪物である本来の姿が別にある事、それを受け入れてもらえるのかどうか、に見える。

でも・・・そこから発生してきている事なのかもしれないけど・・・猫憑きである事はそれだけではなくて。

十二支と猫との間に流れる複雑な感情。
彼が「未来」をどう捉えているのか。彼が抱える恐怖と絶望。

十二支という異端な存在の中のさらに異端である彼の閉ざされた未来とそれに対する反発と諦念。

・・・舞台だけご覧になった方は、これ、分かりようがなかった気がする・・・。

でも、夾君とゆんちゃんが天敵!なのも、夾君が他人と距離を置くのも(って舞台だと殆ど一族としか話してないから距離置いてるのも分かり辛かったが)、楽羅ちゃんが夾君に複雑な思いを持ってるのも、おじいちゃんが猫憑きだったからといって師匠は何で特別夾君をめちゃくちゃ気にかけてるのかも・・・何故って猫憑きとは単なる13人目の猫ちゃん、じゃなくて「異端」だから。猫憑きがどういう運命を辿るかみんな知ってるから。
・・・という前提があるので、やっぱり、最後をあの場面で締めるのであれば、最初から夾君をもう少しちゃんと重要人物として描いてほしかったな~と思う。

原作を読んだ時はあまり思わなかったけど、今回の舞台を見て「あ、要するにこれはオペラ座の怪人なんだ」と思った。ここをフューチャーすると。
この場合のオペラ座は小説ではなくアーサー・コピット版ミュージカルが一番近いのですが。


うーん・・・。
思っていたよりは良かったけど、個々の場面では好きな所がたくさんあったけど、でもやっぱりもっとストレートに「よかった!!!」て言える作品だとよかったな~。
何ていうか、不満というよりも無念。
そこいらないからそれ入れたらもっと納得いったのに~みたいな事がたくさんある。

あと個人的な反省点としては、とある理由で冒頭10分で泣きそうになったのだが(笑)、その際「何故に私はこんなに簡単に感情が動いちゃうんだ~」っと自分がイヤになり(笑)、その後普段なら絶対泣いたはずのはとりかなエピやらもみっちエピやらで思わず堪えちゃったのがダメダメであった。感情のおもむくまま泣いてこそライフ観劇なのに私のばか~。

★『LILIES』ものすごいマニアックな希望のみ叶います(笑)。

2009年03月04日 | 【2009】LILIES
昨年書いたLILIES希望キャストはことごとく外したが、叶ったのは次の2人。(継続キャストは除くと)

・リディの吉田さん。
・篠田さんの奴隷の少女←って、過去「生徒」役だったのと同じ子だよね??違う??

リディはともかく、篠田さんの超マニアックな希望部分のみが叶っていたのが何か微妙です・・・(笑)。

しかし彼らは残念ながら平日夜4回しかないCチーム(泣)。
今から6月7月の平日夜の予定なんか分からないよう~っ。

でもマキシーも出るし石井さんが初本公演役付きだし倉本さんが久々LILIESに戻ってくるし見たいのはCチーム・・・。

以下、まだFCのみ情報かもなので、微妙な書き方しますがすみません・・・。


初演以来の無茶年齢設定キャストが来ましたよ。
でも、いくら「劇中劇」だからと言って、初演みたいな事すると見ていて私みたいな頭使わず見てる人は色々勘違いする可能性が・・・私みたいな人は少数派と言われたらそれまでだけど!

↑初演は、
19才を甲斐さん →40年後を石飛さん
19才の同級生を奥田さん →40年後を河内さん
が演じていた。

・・・私話が半分進むまで、ずーっと甲斐さん→河内さん。 奥田さん→石飛さんだと間違えて、何か話が繋がらないな~とずーっと思ってたよ・・・ごめんよ・・・。
そしてやっぱり劇中劇とは言え甲斐さんと奥田さん同級生はどうなのさと思ったよ・・・。そぜっちに甲斐さんが言われる「だって僕たち女の子と付合った事なんてないんだから」という無茶台詞に言葉を失ったよ・・・(笑)。


今回は
・ニイロさんが19才 →40年後に石飛さん
・同級生19才林さん →40年後に青木さん
という、青木さんの無茶すぎる設定にビビる・・・。

ちなみに40年後は劇中劇設定ではありませぬ。

青木さんは初演の若いビロドーなので、役の方向性として無茶では無いし、楽しみだけど、やっぱり若すぎないかなとも思う。

が、冷静に考えると実年齢とかキャリアとか、初演時の船戸さんとあんまり変わらないんだよなという事に気づき、だがライフは実年齢と見た目は関係ないしな~(笑)とか色々思うのであった。

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今回初演からずーっと同じ役やってる人4人しか居ません。
石飛さんと重松さんと河内さんと奥田さん。

・・・て書いちゃったけど間違ってましたごめん!!重松さんは再演からだから3人だった~。

奥田船戸ラインを深く愛する私にとっては河内さんの所に戻っちゃったよ~というのがちょっと無念。
しかし奥田さん、他の同級生メンバーが回を重ねるごとに年齢が下がって来たね・・・よかったね段々無理せず同級生になってきたよ・・・。

初演伯爵夫人は今更若いビロドーに。
初演リディは現在シモンに。
再演リディはミシェル神父&ユー男爵と、別チームでビロドー司教に。
初演再演ビロドー司教は何故か神父さま&ユー男爵に。(何故~石飛船戸並びを愛する私としてはものすごく残念ナリ)
3人目の初演ビロドーは何と伯爵夫人に。

そしてそしてなんじゃそりゃ~っと思ったのは、永遠のヴァリエがリディに移動してますよアナタ!!!
私の「普通の30代パリジェンヌ」設定が分かりたい願望はやっぱり彼に翻弄されて分からん。終了。という結果になりそうです・・・。

ていうかやっぱりシモンの周りにはいるんだ。みたいなね。真逆にいったよ。今度はビンタしに行くよ~。
でも今回のシモンはあの永遠のシモンでは残念ながらなく、かつてこの新リディをムチでしばいてたあの方が降臨してくるのであった・・・。

さらに今回ビンタされる相手はあの夏夢バカップルの相手がLILIES初登場だったりするのであった。

そしてそのLILIES初登場の彼のママンはかつてアドルフでもママンだったあの健全美脚好青年。
私、この親子に最も求めているのはギリギリの危うさなのだが・・・めっちゃ健康的親子だよ・・・でも以前彼をシモンにいいと言ったように、妖しさはないが狂気はある彼が、どんな伯爵夫人を演じるのか楽しみです。

あとLILIES初登場の劇団員さんは、両アシジンがどっちもシモンで登場。
客演さんを紹介しづらいんだけど・・・えーと、そのアシジンと「無敵な男達」でラストに衝撃オチが入ってた役で共演した仮面ライダーがやってきます。アシジンの相手役です。
で、その仮面ライダー母役には、去年の今頃アシジンがやってた役の人をジャンキー中毒にしてた歌唱指導のあの人がストプレにどーんと登場。

で、そのアシジンの婚約者はシモン裏キャスとして登場する、かつてOZにてアシジンの事好きなんだけど素直になれないの!なヒロイン姉役を妖艶に(笑)演じてたあの人。

もう一人のアシジンの相手役は彼が出てるWHITEのマドンナ。
うーん彼はビロドーの方で見たかった気もするが素直に楽しみにしたいです。


・・・えーと個人名出さないようにしてみたけど意味の無い分かり辛い紹介ですみませんでした・・・。

そんな感じです。
キャストそのものは楽しみな部分と、すっごい残念な部分と色々なんだけど。
やはり客演ばっかりBチーム(アシジン仮面ライダー初演続投組)がどうまとまるのか気になります・・・。でもここは続投が3人いるし、彼らがまとめてくれる事を祈る。

★ああ、今回も前田氏はいない・・・。『LILIES』再々演。

2009年03月03日 | 【2009】LILIES
ということでスタジオライフ6月17日~7月12日の本公演「LILIES」のFC優先申込みが届きました。

・・・前田倫良氏、いません(号泣)。

私の前田さんに対する妄想は本当に何もかも叶いません(泣)。
晩年のビロドーを本当に本当にやってほしかった・・・。


しかし。
最近の私はいつでも後ろ向きで本当に申し訳なさ500%なのだが・・・スタジオライフは本当に何がしたいんだろう。どこへ行きたいんだろう。劇団として、劇団員をどうしたいんだろう。
キャスト発表があるたびに、同じ事を思って、毎回、ため息をつく・・・。

今回3チームあって、その内1チームの構成が。
何で9人しか出演者がいないのに、半分(4人)を客演で占めるんだろう。
無駄に劇団員増やしてるのに。

もちろん客演される4名の役者さんは大好きだしええ~そこ行くの??みたいのも含めて楽しみにしてる。
けど、それとは別の所で、何で劇団員こんなにいるのに、劇団代表作のひとつとして支持されてきたと思う作品なのに、しかも出演者めちゃくちゃ少ないのに、客演を4人も呼ぶ意味は何なんだ。とか、ABチーム両方に無駄に大変な役で出るお帰りニイロさんに負担かけすぎじゃないかとか、何故に両ヴァリエだけ両チーム出る羽目に・・・とか、何か色々、それをした事でチケットは多少売れるかもしれないけど、作品の完成度はどう考えてるんだろう劇団の作品として今後この作品をどうしていきたいと思ってるんだろう・・・と疑問ばっかりになる・・・ふぅ。

そして劇団員のみのCチームは4回しかない。すごくもったいない。



何度か申し上げた事がありますが、私が見た事のあるスタジオライフの演目の中で大好きベストは「初演死の泉」と「再演訪問者」なんですよ。

昨年冬の死の泉再々演の時に、私は本当にものすごく大好きな作品だけど、残念ながら劇団にとってはそんなに大きな作品じゃなかったんだな~と気づかされて、その作品の立ち上げ方とか実際の舞台とかに対して、思っていた以上に何かへこんだみたいです・・・。
それはもちろん観客の勝手な大好き感情なので、別に劇団との温度差がある事も、単に最初のものが伝説になっちゃってるよ♪という私の中の感情も、全く仕方がない事だし何か誰かに文句つける筋合いとかがある訳じゃないことは、もちろん頭では分かってる。
分かってるんだけど、感情としては何かものすごくへこんだの~(泣)。

例えば言えば初恋の君に何十年ぶりに会ったら「何故にこの人が好きだったのか・・・」と遠い目になっちゃう感じの人になっててしょんぼりする感じ?ちょっと違う??


そんな昨年冬のトラウマからどうも立ち直れてないらしく、今回のLILIESキャストを見た瞬間に・・・私が衝撃を受けてものすごくはまった程は、劇団として何か思いいれがある作品という訳でもないのか・・・とか、何か幕が開くのは大分先だというのにものすごい先走ってへこんじゃったのであった・・・。


やっぱり、私はスタジオライフという劇団が好きです。
ライフらしい作品の中で、ライフの役者陣が活躍する舞台が見たい。

多少話が破綻しようが無茶な設定だろうが情熱と感情で突っ走る倉田淳が見たいです。

そんなに無茶な願いじゃないと思ってた。でも、近年なかなか叶えられない望みです(泣)。


何か毎回撃沈してるけど・・・でも、数ヵ月後には、こんな超後ろ向きだった自分が本当に杞憂だった!今回ここが新機軸で素晴らしかった!と思っていられる作品になっているといいな~とすごくすごく祈ってます。